松井酒造からのメッセージ ”国産ウイスキー”足りてますか?
「ニンニクか」
というタイトルへのツッコミはさておき、これはまたすごいですね。
日本のウイスキーの定義が曖昧なのは先に特集した通りですが、迫り来る嵐の予感に、さすがに言葉を失ってしまいました。
っていうかこの気持ちを表現するのに、言葉は無い方が良いのかもしれません。
このブログをご覧の皆様は、おそらくご存知と思いますが、ここでいう"国産ウイスキー"は何を指しているのか非常に曖昧です。
同社の製造行程で考えれば"国内でブレンドをしたウイスキー"までを含む広義的な意味なんでしょう。
上記はDMの裏面です。
文面を読む限りでは同社の熱い想いがまとめられています。
しかし前評判を考えれば、こんなビラを作っても火に油になるだけなんじゃないでしょうか。
普通に売れば良いのに、何かすごく急いでいるかのような印象すら受けます。
加えて、そこには同社WEBページに「スコットランドへの恩返し」「良いものは関係なく使う」とまで記載されていた、スコットランドの原酒を使用していることに関する記述が一切ありません。
同社にとってはそれが誇りでも、拘りでもあるかのような書きぶりで「本音で語る」とまで姿勢を表明していましたが、どこに行ってしまったのでしょう。
良い原酒なら、先の投稿でUPしたピュアモルトホワイトのようにその個性をPRすれば良いと思うのですが。これでは購入される酒販店等が、国内(倉吉)で蒸留したものと誤解されてしまう可能性も否定できません。
※関連する記述、倉吉モルトウイスキーの素性は以下にまとめてあります。
文末には 、同社Facebookのアドレスと共に「嬉しいご意見、厳しいご指摘などを頂き、日々勉強させてもらっている」とする記述に加え、「これで満足すること無く、もっとおいしい、もっとうまい商品を追い求めて努力し、より多くの人々を幸せにしていきます。本当に心からそう思います。」
と、同社の決意らしきものが述べられています。
色々言いたいことはありますが、ここではただ本当に、そうあってほしいと願うばかりです。
繰り返しになりますが、本当に、そうあってほしいです。
と、同社の決意らしきものが述べられています。
色々言いたいことはありますが、ここではただ本当に、そうあってほしいと願うばかりです。
繰り返しになりますが、本当に、そうあってほしいです。
コメント
コメント一覧 (20)
「明治43年創業の焼酎専門蔵です」と関西圏を中心に熱心に営業してました
ウイスキーブームが来たら今度は「明治43年創業の国産ウイスキー蔵元です」
今後も同じように、良さそうなとこに手を出して食い繋いでいくんだろうね
ブームにはなっていないと思うので、どれほど売れるか正直疑問です。
落ち着いてきたとはいえ、所謂転売が幅を利かせている中で、いろいろ明るみに出た
倉吉に、転売目的の方が手を出すとは考えにくく、またウイスキーラバーも興味本位以外で呑む、愛飲するとはやはり考えにくい
マッサンでウイスキーを知った方も、いくらシェリー、シェリーと煽っても、やはりサントリー、ニッカという2大ブランドで購入するのでは・・・と思っちゃうんですよね
蒸留所を持たずにウイスキーに携わりたいと純粋に思うならば、売り方も考えるべきだと思いますし、かつて日本においても似たような売り方をした時代があったとはいえ、
時代の流れに逆行するような真似は、先達が築いた道を否定するような行為、といわざるをえないと感じました
参入したばかりのメーカーが、いきなり18年物の国産なんて出せるわけねえだろと疑問に思い、色々調べたのですが、法的には何ら問題がないと分かり、上手いことやりやがったと思いつつ、ウイスキー飲みとしては釈然としない思いがありました。
先日、たまたま某蒸留所の関係者の方とお会いして、色々な話を伺ったのですが、その話の中で、名指しではなかったのですがこの問題を話されていました。
法改正は難しいと思うので、なかなか厄介な問題ですが、ちゃんとした商売しているところがバカを見ない結果になってもらいたいですね。
消費者が自分の好きな物を買うのですから。
自分好みの美味しいジャパニーズウイスキーが飲みたければ自分で蒸留所を作れば1番早いですよ。
もちろん消費者が自分の好きなものを飲むんだからいいんですよ。
但し、消費者が商品を選択するため、作り手や販売店が正しい情報を提供してればの話しです。
国産ウイスキー足りてますか?!
マツイモルトウイスキー倉吉なら18年もあります
ウイスキーに関して詳しくない人は、
国産ウイスキー=国内で蒸留されたウイスキー
と誤解しかねません。
ネーミングも倉吉って地名を使ってますし。
建前
せっかくのウイスキーブームなのに案内する国産ウイスキーがない
倉吉ならあります
本音
せっかくのウイスキーブームなのに売る国内蒸留の原酒がない
法の抜け穴をくぐって輸入した原酒で倉吉を作ってしまえ!
としか思えないです┐('~`;)┌
消費者をバカにしてますね( ̄ー ̄メ)
それらは推測の域を出ないため、最終的にこの会社の言葉を信じるかどうかはお客の考え次第ということになりますね。どう思われているかはあえてノーコメントですがw
会社の立場的には原酒も大量に買ってしまって、どうにも止められないのかもしれませんね。
それでもやり方ってモノがあるんじゃないかと言うのは、きっとみんな思っている疑問点だと思います。
コメントありがとうございます!
なるほど・・・そんなことをやっていたメーカーなんですか。
焼酎や日本酒はあまり詳しくなかったので、存じませんでした。
なんていうか、コウモリというか、少なくともプライドやこだわりは感じないですね。
そうした背景があるとすれば、今度は本気です!愛してるんです!と言っても狼少年みたいに思えてしまいます。
おっしゃるとおりですね。
自分が懸念しているのは周りへの影響ということになります。
今、何社かのクラフトウイスキーメーカーが立ち上がって、蒸留を開始しているところも増えてきましたが、彼らは少なくとも輸入原酒もある程度頼らないといけないし、蒸留というリスク(というかギャンブル)を犯して業界に参入しています。
そんな中で、ある1社に市場を荒らされ、ブームの収束が早まってしまう、今計画していたことが数年後には出来なくなってしまうなど、内外に影響が出てしまうのが一番の懸念事項だなと思っています。
ブレンデッドメーカーという考えなら、スコットランドでも蒸留所を所有しないで原酒を買い付けてブレンドするのみのメーカーもあるわけですから、立ち回り方さえ間違えなければ選択肢の一つとして認知されたと思うんですが・・・。
はじめまして!コメントありがとうございます。
そう、おっしゃるようにこれは「うまくやった」という話なんですよね。
今回の一件も今の法律、ルール上は詐欺でもなんでもなく、所謂「盛りコメ」的なモノの一例みたいなもので、特にボトラーズなどではそう珍しい話でもありませんでした。
「マンゴー全開です!」「ねえじゃねーか!!」とか。いっぱい見ました(笑)。
そこにクレーム対応だとか、自社蒸留していないとか、そういう事情が絡んで様々な方向から批判されるというオチに繋がってしまっているように思います。
規制、ルールを新たに作るのは否定する話じゃありませんが、それによってジャパニーズウイスキー全体の評判が落ちてしまうような結果にならないこと祈っています。
様々な考えがあると思いますので、それはそれで良いと思います。
ただまあ蒸留所を作れというのはいささか極端というか乱暴ですね。
私ならそんな回りくどいことせず、そのお金で好きなウイスキーをひたすら買い占めます(笑)
難しい話ですね。
コメントで隠し事というか、うまいことまとめて説明するのは全メーカー含めて今に始まったことではないですから、これは自浄作用はあまり期待できず、はしっかりと説明文と内容を審査する第三者機関があったほうが良いようにも感じます。
まずちゃんと説明する、そして審査された合格したもののみ発売して良いってな具合ですね。
確かに意図的な書き方で 誠実さの欠片も見えませんが
今のくりりんさんには 有名どころの某Tさんより影響力がある(推定12倍くらい)ので もう少しオブラートに包んだ書き方(せめてイニシャルトークとか)があると思うんですよ。これでは もしもう少し真面目にやろうとしてもその目を摘んでしまうと思います。
(例えば エイコーンブランドのような小規模インポーターとして立ち回るとか ラムのフェランのような立ち位置とか)
本件については様々な意見があることと存じます。
ただ、自分はこれまで可能な限り中立な視点で、松井酒造の件について調べて記事を書いてきたつもりです。
オブラート云々の話は、個人個々の感覚が強い部分であるとともに、むしろこれ以上アバウトにボカして書けば、逆に事実と異なる憶測や疑問を呼んでしまう可能性もあります。
私なりに問題点を整理して、落とし所を考えて書いているつもりです。
なお、コメント中で指摘されている「もう少しまじめにやろうとしてもその芽を摘んでしまう」というのは、当ブログからどのような影響を受けることをイメージしておりますでしょうか。
今後の参考にしたく、何かございましたら具体的なコメントをお願いいたします。
2018年の4月から松井酒造さんのホームページが新しくなっていますが…
海外向けに力を入れているのもなんだかなぁ、というかんじです。
こんなかたちで倉吉や鳥取の名前が出るのは鳥取県民として悲しいものがありますね。
一応コンビニで売ってた「鳥取五三二」なるものは飲んでみましたよ、よく言えば若々しくエッジが立ってるというか…
コメントありがとうございます。
倉吉は免税店や海外のイベントなどでモノが出ていると伝え聞いています。
ジャパニーズウイスキーとして楽しまれているところに、水を差すのもどうかとは思いますが複雑な気持ちになりますね。
ただ、もう一つ複雑なのが、同じ日本製のウイスキーの普及価格帯は、量産と原酒不足で、今やどれも似たり寄ったりなところがあるのも。。。
国内で買えればいくつか良心的なものもありますが、海外となると、モノは限られますし、値段も上がってしまいますので。
コメントされたウイスキーのように、後味の悪さだけが残っているような気がします。
ウイスキー好きの鳥取県民です。
松井酒造さんのゴタゴタについては、私も当時から注視していましたが、同じ県民として残念感満載でした。
JAROのお世話になってもよかったんじゃないかとも。
さて、ご存知かもしれませんが、地元新聞会社のサイトで松井酒造さんの蒸溜所見学会の記事が2月ほど前に掲載されました。
http://www.nnn.co.jp/news/181018/20181018049.html
その記事の中で、見学に来てた地元のウイスキー愛好家さんのコメントがあるのですが、ご自身も倉吉を飲んでいるが、製造法も興味があり見学できて良かったのこと。
蒸留設備ができたのもここ数年の事でしょうから、NAものについては多少は自社蒸留の原酒が使われてそうですが、エイジものはまず自社蒸留原酒はないんだろうなと。
ただ、今後切磋琢磨されていい原酒を作られるのであれば、それはそれで頑張ってほしいものです。
消費者の目線に立った広告も心がけていただきつつ。
ただ、モノが売れればそれでいいレベル。
経営者が日本時かどうかも疑問が湧きます。