ロングモーン 39年 1969-2008 GM メゾン向け 50%

LONGMORN
Gordon & Macphail
Aged 39 Years
Distilled 1969
Bottled 2008
Cask type Sherry #5295
700ml 50%
グラス:木村硝子古酒
量:30ml程度
場所:個人宅(Whisky linkイベント@タケモトさん)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★★★(8)
香り:華やかなシェリー香とドライフルーツを思わせるオーキーな華やかさ。ナッツ、ライチ、レーズン、徐々に土っぽい香り。時間経過でチョコレートのようなアロマもある。
味:ねっとりとした口当たり、カラメル、熟したフルーツを思わせる味わい、ライチ、レーズン、黒ぶどう、煮出した紅茶のタンニン。充実したフレーバーにうっとりする。
余韻はドライでタンニンの渋みを口奥に感じつつ、序盤のフルーティーさとカラメルソース、オーク香が非常に長く口内に留まる。
先日ヨーロピアン全開なGMロングモーンを紹介したところで、今回はメゾン向けのフルーティーさしっかりなロングモーンの記事もUPします。
メゾン・ド・ウイスキー向けのボトリングで、味の傾向はGMからリリースされることの多かった典型的なシェリー系ロングモーン。おそらく樽材はアメリカンホワイトオークに、GM味の決め手であったカラメル添加でしょう。
テイスティングはWhisky linkのいわき会にて。ロングモーンは麦芽品種の関係か、1970年代に入るとドライでライトな傾向にシフトしていきますが、60年代は多少そういう傾向はあってもモノが良すぎて気になりません。
このボトルもまた、ここ5〜10年前後ガチ飲みしている飲み手が「ロングモーンに求めてるフレーバー」となる所謂「トロピカルなフルーティーさ」がしっかり備わっており、ハイプルーフでありながら加水で整えられたバランスの良さと相まって、充実の1杯として感じられます。
ただ、確かに素晴らしい1杯なのですが、当時のGMはこの系統のロングモーン長熟をガンガンリリースしていたため、我々飲み手の感覚が麻痺してしまったのは、もはや"罪"といっても良いくらいかもしれません。
あまりにリリースされすぎていて、売れ残っていたくらいです。これをリアルタイムで経験出来ていたのは良かったことなのか、それとも・・・。
ちなみに天下のGM、一応リリースしようと思えばまだ樽もあるようですが、この数年間で値段がとんでもないことになってしまいました。マジで0が一つ多いんじゃないっすかねー(汗)。
あまりにリリースされすぎていて、売れ残っていたくらいです。これをリアルタイムで経験出来ていたのは良かったことなのか、それとも・・・。

ちなみに天下のGM、一応リリースしようと思えばまだ樽もあるようですが、この数年間で値段がとんでもないことになってしまいました。マジで0が一つ多いんじゃないっすかねー(汗)。
写真の1964はそんな最近リリースの50年熟成。
半世紀にわたる熟成により、樽感は強くタンニンもかなり出ているものの、求めているフレーバーはしっかり感じられました。
半世紀にわたる熟成により、樽感は強くタンニンもかなり出ているものの、求めているフレーバーはしっかり感じられました。
コメント
コメント一覧 (2)
このボトルは自分も思い入れが深く、都内某所の試飲で一目惚れし、今は亡きメゾンドウイスキージャポンで複数買いしました。当時としては高い買い物でしたが、今では考えられないくらい安かったですね。くりりんさんのおっしゃるように加水であったことで売れ残りが長かったですが、逆に加水によるバランスの良さが自分にストライクでした。ストラスアイラやグレングラントもそうですがGMのメゾン向け長熟50度加水のスペックにはハズレは無いように思います。
自分もロングモーン連発時代を覚えていますが、今思うと奇跡の時代でしたね。貯金全て投入してストックしておくべきだったと後悔しますが、まあ仕方ないですね💦
ロングモーンについてはきっとみんな同じことを考えて、後悔しているんじゃないでしょうか。
そのほかにも、ベンリアックやグレンドロナック、トマーティン、グレングラント・・・GM繋がりではストラスアイラやモートラックなんかも今や遠い存在になってしまいました。
この手のボトルで、特に奥にフルーティーさがある系統は、時間経過で良い変化をする傾向があるように思います。シェリー系の要素が酸化するからか、理由はわかりませんが、何れにせよ素晴らしいボトルであることは確かです。
それにしてもこのGMロングモーンをハイボールとは、かなり贅沢ハイボールですね(笑)。
私もかなりやりますが、良いウイスキーは美味しく、そうでないウイスキーはそれなりにという、お化粧じゃないんですが、ハイボールにはそんな法則があるようにも思います。
この夏も随分色々炭酸水で割りました。
お子様の相手は本当に大変だと思いますが、ここから先の夜長の時期は、少しでも時間を作ってじっくりウイスキーを楽しんでください!