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GLEN MORAY
Speyside
Elgin Classic
(No Aged)
700ml 40%

グラス:SK2
量:30ml程度
場所:自宅
時期:開封後1ヶ月程度
評価:★★★★(4)

香り:レモングラスやシトラスに若干のニューポッティーさを感じる、軽く爽やかな香り立ち。ほのかな乳酸、乾いた木材、若いアロマだが嫌味に感じる部分は少ない。 加水すると奥行きはさらに軽くなり儚くもある。

味:ややのっぺりとした甘い口当たりからメレンゲクッキーや人工的なバナナ味の甘み、乾いた麦芽、若干の乳酸系の酸味も伴う。後半から余韻にかけてはエッジの立った淡い樽感、チクチクとした刺激があるが長くは続かずあっさりとしている。
加水すると引っ掛かりのない麦焼酎のような・・・。


オフシャルのシングルモルトで最も安価に購入できるのボトルではないかと思われる、グレンマレイのノンエイジ品。お値段税込2500円前後は、現在の相場ではかなりのお手頃価格と言えます。 
このブログでも紹介しているジェームスマーティンやハイランドクイーンの原酒であり、軽くライトで引っかかりの少ない酒質がスペイサイドらしさを感じる、夏向きで爽やかな味わいです。

先日会社の飲み会の後で信濃屋某店を冷やかしに行ったところ、オススメされたのがこのボトル。
「某有名BARとか某有名BARが、6本も買って行ったんですよ。」
「バナナ系のフレーバーがあって、この価格では良く出来ているんですよ。」
と、アツいプッシュを受け、わかった、そこまで推すなら買ってこの場で開けよう、それで言ったとおりのフレーバーがあるかどうか確認しようじゃないか、と言って購入即開け。
空いている時間帯だったことを良いことをにやりたい放題した結果、確かに言わんとしているフレーバーはあるなと。
少しばかり悔しい気持ちになりながら帰路に着きました。

このボトル、飲むと1990年代頃に流通したトールボトルの8年を思わせる系統の味わいも感じられ、知っている人は懐かしく感じる部分もあるかもしれません。
が、先に述べたように若さもあり、ここは値段相応。本来もっとスパイシーで刺激のある味わいであるところはバッティングと加水で上手く整地されています。
ストレートで飲むならグラスは口がすぼまった卵型より、SK2のようなチューリップ型の方が刺激が少なく、バランスが良いですね。

その他の飲み方については、友人のバーマンと、どう飲むのが良いか考えた結果、アイラ系のモルトをフロートするハイボールが良いという結論に至りました。
思い返せばグレンマレイはアードベッグとの偶然の出会い、最近で言うフォーギブンであるセレンディピティを構成した銘柄でもあり、アイラ系との相性は悪くないようです。
エルギンクラシックはピーテッドなどのリリースもあるようで、機会があれば試してみたいですね。