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LAPHROAIG 
CAIRDEAS 
Madeira Cask 
For The Friends of Laphroaig 
2016's 
51.6% 700ml 

グラス:創吉テイスティング
量:30ml以上
場所:自宅&BAR飲み
時期:開封後1週間以内
評価: ★★★★★ (5-6)

香り:スモーキーでパワフルでスパイシー、甘くナッティーな香り立ち、磯っぽいヨードのニュアンス、乾燥した植物に微かに薬っぽさとベリー系の甘さ。荒いエッジのトゲトゲしさも感じる。

味:粘性のある口当たり。ナッティで香ばしい麦芽とピートフレーバー。やや樹脂ぽさのある癖とベタつきのある甘み、ほのかな酸味、海藻っぽさ。
余韻はピーティーでスモーキー。若干の植物系のえぐみ、ウッディーな苦味。鼻抜けにヨードと強いスモーキーさ、ドライなフィニッシュ。

2016年リリースのカーディス。
バーボン樽で熟成させた後、マディラカスクで再熟成させた1本。メーカー的には古き伝統と新しさの融合といったところでしょうか。
個人的には昨年のカーディスが正統派路線のラフロイグだったのに対し、今年のカーディスはいじり系の変化球。一言で、若い原酒の荒さを、マデラカスクで強引に押さえつけたような味わいという印象です。

このボトルはBAR飲みする前、自宅の持ち寄り会で口開けをテイスティングしていました。
その際はワイン樽の影響かプラスチックというか樹脂っぽいニュアンスが口の中に残って、なんだか厳しいなと、最後はハイボールにした経緯があります。
再確認目的で1週間程度経過した後テイスティングしてみると、そうしたフレーバーは馴染みつつあるものの、ベースの荒さはどうしようもないという感じでした。
200周年でスペシャルな原酒を使いすぎちゃったかな?

素材は悪くないのだから余計なことしなけりゃ良いのに、なんていうのは結果論でしょうか。まあ毎年違いをつける上では、こういうスタイルのモルトも出ますよね。
ひょっとしたら開封後時間経過でさらに良くなるのかもしれませんが、お祭りを楽しむラフロイグだなと、自分の中では一区切りすることにしました。