ロングモーン 25年 GM 2010年頃流通品
LONGMORNGordon & Macphail
Aged 25 Years
700ml 40%
グラス:SK2
量:30ml以上(個人所有)
場所:自宅
時期:開封後2年経過
評価:★★★★★★★(6-7)
香り:甘く華やかな香り立ち。最初は濃く入れた紅茶のようだが、程よいシェリー感と合わせて熟したトロピカルフルーツを思わせるフルーティーさが前に出てきて支配的に。また、オーキーな木香も感じられる。
味:甘くまろやかな口当たり、カラメル系のシェリー感、熟した黄桃、アプリコットジャム、ほのかに檜。後半は樽材由来のタンニンが程よく口の中を引き締めてきて余韻に繋がる。余韻はまったりとした甘みとフルーティーさが喉の奥から戻ってきて長く続く。
ゴードンマクファイルの蒸留所ラベルシリーズ、ロングモーンの25年。2010年頃の流通品です。
このシリーズのロングモーンの長熟は出来の良いモノが多い中で、25年は同時期に流通していた30年と比べて価格差があまり無いこと、口開け直後は硬くフルーティーさよりもウッディーな渋みや、新しい木材を思わせるトゲトゲした刺激が目だったことなどから、若干日陰者的な立ち位置にあったボトルといえます。
しかし1本じっくり飲んでみると、開封後1年経過したあたりから熟したトロピカルフルーツ、フェロモンを思わせるフルーティーさが前に出てきて、求めているロングモーンらしさ開いてくるのです。
度数は40%ですが香味そのものは濃さがあり、バランス良く飲み応えのある味わいです。惜しむらくは開かせた後だと中間で少しボディが弱く感じる部分があるのですが、家でゆるく飲むにはこれくらいのほうが杯が進んでちょうど良いと感じます。
このボトルに使われている原酒の蒸留年は、逆算すると1980年代。1980年代に入ったロングモーンの酒質から、ここまでのフルーティーさが出るのは違和感があるのですが、考えられるとすれば25年の原酒をメインとしつつも、30年や40年クラスの長熟をブレンドして、バランスをとっていたのかなと。
こうしたシングルモルトウイスキーを、ボトラーズでありながらバッティング加水で大量生産してしまうGMの原酒保有量と技術は、ただただ脱帽です。
国内には比較的数が出ていたボトルですし、もし当時価格(1万円前後)で見かけることがあったら購入をオススメします。最近爆発的に高騰してしまった1960年代~70年代初頭のロングモーン、その片鱗を味わうことが出来ると思います。


コメント
コメント一覧 (2)
シングルカスク カスクストレングス 品が好物で、口開け時に単調な樽香しかしない→容量が減ってくるとフローラル&フルーティに変貌
というパターンが多い傾向
ヴァデッド品はその変化が緩やか、長熟モノは最初から香りが開いているケースもありますね(樽内のすき間にもよりますが)
勿論、一概には云えません
要するに、simple で単調なモノ程、その後の変化が劇的に感じるという事ですかね
その変化の流れ、非常に良くわかります(笑)。
シングルカスクの場合は、樽香やウッディーな刺々しさが落ち着いてきて、麦の甘みやフルーティーさが際立ってくるパターンは確かに多いですね。
バッティングの場合は元々フレーバーに多層感がありますので、いくつもフレーバーが存在する以上変化が際立ちにくいというのもあるかもしれません。
ボトルや樽次第ではありますが、熟成を見極めるのが作り手のスキルなら、ボトルの変化を見極めていくのが我々飲み手のスキルなのかもしれませんね。