フォアローゼス シングルバレル プライベートセレクション OBSK 2014年ボトリング
- カテゴリ:
- ★8
- アメリカンウイスキー(バーボンなど)
SINGLE BARREL
Private Selection
Recipe Selected OBSK 35% Rye mashbill / Slight spaice
Aged 9 years 6 months
Bottled 2014 Nov
Werehouse No, 7E
Barrel No,25 2I
??%(おそらく50%程度) 750ml
グラス:SK2
量:30ml以上(頂き物)
場所:自宅
時期:不明
評価:★★★★★★★(7-8)(!)
先日自宅で開催した持ち寄り会にて頂いたフォアローゼス。
プライベートカスクは蒸留所の限定品だけでなく、酒屋のオリジナル商品などでボトリングされているようで、今回の1本は勿論現地購入品。その旨さに感動し、お代わりまでして最後は残ったボトルも頂いてしまった、悪いヤツは私です(笑)。
艶のある甘い香り立ち、上等なシェリーにも通じる妖艶さ。口当たりはまろやかで、濃厚でありながら柔らかいウッディネス。コクのある甘みとしっかりしたボディ、メープルシロップやシロップ漬けのチェリー、熟したオレンジ。。。中盤から後半にかけて口の奥で開く華やかな香味は、まさに薔薇の花束のようです。
衝撃的だったのが、このバーボンが現行品であるということ。日本では同じボトルでフォアローゼス・シングルバレルが4500円くらいで販売されてますが、今回のプライベートセレクションは現地価格70ドルほど。価格差はあれど、味はそれ以上の差があるというか、まるっきり別物で全く比較にならないです。
また、1970年代以前流通のオールドバーボンだと、こうした構成もあるはあるのですが、今回のボトルは直近詰めの現行品。熟成期間も約10年程度と平均的なだけに、通常のシングルバレルと何が違うのか、興味は尽きません。
考えてみれば、現行品でもワイルドターキー・ダイヤモンドジュビリーやら、高価格帯には旨いボトルがあります。
いちいち原料に差をつけているとは考えられず、やはり大きくは樽材の質なんでしょうか。それこそ何年も自然乾燥させたホワイトオークから選定して作ったスペシャルな樽で熟成していると考えれば、このまろやかなウッディネスも納得です。
このボトルは先日クラウンローヤル・ノーザンハーベストライをいただいた、ウイスキー仲間のIさんから頂きました。
現地情報や蒸留所そのものに関する知識がとにかく豊富で、本当に勉強になります。
写真右のメーカーズマーク46の蒸留所限定カスクストレングスもお土産にいただいており、追って投稿していきたいと思います。いつもありがとうございます!!
コメント
コメント一覧 (8)
限定の プライベートバレル 増してや無加水の瓶詰め品ですから
特別に出来の良いモノ
として世に出されたと推量されて然るべしでしょうな
蒸留原酒・樽状態・熟成庫の環境
様々な要因が相互に寄与し?
奇跡の旨さ
を生み出す要因の メカニズム 解明は未だ神秘のベール
樽や熟成庫は温度湿度の他にカビとか?よく解らない要因が果す役割とかもあるやもしれない
とか漠然と感じる今日この頃
いや~しかし貴重な入手困難品を多く賞味しておられて羨ましいかぎりです
花粉症も下火となりやっとまともにティスティングできるようになりました(笑)
フォアローゼスは世間的には香りがわかりやすくとっつき易い特徴がある反面、深みが無いと思われがちなウイスキーだと感じております。実際は非常に複雑かつボトルごとのブレが大きく、2000年代初めに麒麟麦酒がミニチュアで幾つかの販促用オマケを出しましたがとても出来がよく、もうこれを商品化すれば良いのに、と当時から感じていました。近所の酒屋が販促品のミニチュアを100円で売っており(いいのかな?)当時大量に買いあさりました。フルーティタイプやスパイシータイプ等があったと思いますが度数も高く自分的に香味分析の勉強になった思い出があります。今回の記事を読んで、倉庫を探してみたくなりました(笑)。瓶内変化と樽の良し悪しは非常に興味ありますね。
またブログを楽しみにしてます!
おっしゃる通りだと思います。
狙ってか偶然か、とにかくできの良いものを高級価格帯商品や蒸留所限定品、プライベートボトルに回して、後はブレンドなんだと。
ただ、バーボンにしてもスコッチにしても、熟成の神秘による誤差はあれど、スタート時点(原酒の作り分けと樽の品質)で、ある程度アタリはつけているだろうなと思っています。
特にバーボンの場合は通常は新樽固定ですから、スコッチで言うシェリー樽のように最初から「これは間違いない」という区分けをすることもできそうです。
その後どのように熟成していくかは、樽の組具合や置かれた場所の温度湿度など、様々な条件で変わっていくので、本当に神のみぞ知るですね。
先のコメントにも書きましたが、自分は周りの人に恵まれていて、度々こうした機会をいただいています。本当に感謝しかありません。
おかえりなさいませ!(笑)
1990年代から2000年初頭にかけては、ライト志向の本国と日本側の消費低迷の影響があったのか、長期熟成原酒が相当量リリースされており、スタンダード品でもそれなりの熟成感があったように思います。
その時期のフォアローゼスですと、緑色のラベルにデキャンタちっくなデザインのボトルでリリースされた、加水版のシングルバレル43%がありましたが、複雑で良い熟成感があって旨いバーボンだった記憶があります。
よっしーさんのコメントにある原酒の作り分けで、熟成され、そしてブレンド、ボトリングされたボトルであれば、あの旨さも納得だなと感じます。
樽の良し悪しについては、我々がそれを知ったところでどうにもならないかもしれませんが、それでも知りたいと感じるのは自分の性分。聞いて、調べて、しっかりまとめていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします!
ジムビームの12年
シグネチャーだったかな?を飲んで
はっ⁉️ってなりました(笑)
往年のバーボン小僧な方々がいるのも
頷ける素晴らしい可能性がありますね
最近はヤフオクも少し穏やかなので
バーボンを狙ってみようと思います
蒸留所用でなければ、ダラスやシカゴ経由であれば買ってこれますので…
同じように美味しいかわかりませんが、乞うご期待です!
今回この他にも現地流通品の様々なバーボンを飲ませていただきましたが、面白いリリースがいっぱいありました。
例えばバーボンは新樽貯蔵が決まりではあるのですが、メーカーズマークの限定ボトルでは、オークはオークでもフレンチオーク等の違う材質の樽を使用したり、味を高める工夫をしていて、しかも中々いい味に仕上がっているのも印象的でした。
近い将来、ギスギスエグエグなバーボンばかりになってしまったらどうしようと思っていたところ、未来に期待が持てるボトルに出会えて嬉しくなりました。
最近のヤフオクは、ヘブンヒルやヴァンウィンクルなど一部銘柄がとにかく高騰してますが、ターキーやジムビーム系列であれば手が出る範囲のものも多いと思います。
ぜひ色々探ってみてください!
こちらこそ素晴らしいボトルの数々、本当にありがとうございました!
特にこのボトルは仲間内でも衝撃的だったようで、バーボン熱が燃え上がりそうです(笑)。
フォアローゼス、ご負担おかけしますが、もし立ち寄れるようでしたらぜひお願いしたいです。代わりにこちらは仙台の方なんとかしますので。
我々仲間内は、あんな感じでカオスで楽しくやってますので、またお越しいただければ幸いです!