ボウモア 11年 1999-2010 ゴールデンカスク 58.2%

BOWMORE
The Golden Cask
Aged 11 Years
Distilled 1999
Bottled 2010
700ml 58.2%
グラス:グレンケアン
量:30ml
場所:BAR飲み(持ち寄り)
時期:不明
暫定評価:★★★★★(5-6)
香り:爽やかだがやや荒さ、えぐみのあるスモーキーな香り立ち。シトラスやレモンピール、和紙を思わせるニュアンスに加えて、ツンとした塩気、ヨードも感じる。
味:フレッシュでスパイシーな口当たり。塩スープを思わせる塩分と淡いコク、木のえぐみ、グレープフルーツ香料のような薄い果実味が感じられる。
鼻抜けは柑橘系とスモーキーフレーバー、荒さの残る舌触りに、ピーティーでドライな余韻。
個人的に1999年蒸留のボウモアはフルーティーさだけでいえば、当たり年に匹敵するポテンシャルがある、として度々紹介しているところでです。一方で2000年代以降寄りのアタックが強く紙っぽさが感じられるボトルも散見され、1993~1995あたりほどの安定感が無いのは難しいところ。
今回のボウモアはどちらかというと後者寄りで、フルーティーさもあるのですが樽感由来という印象は少なく、あとは塩気やピートの粗い部分がメインに感じられます。
使用されている樽は不明ながら、リフィルシェリーで熟成されたボウモアにありがちな酸味があまり感じられないため、リフィルバーボンバレル(あるいはホグス)あたりかもしれません。
当たり前と言えば当たり前ですが、ベースの酒質としてはこんな感じで、あとは樽によってどういう影響を受けたかというウェートが、より大きいのでしょう。
このボトルは先日BAR RASENにHPさんが持ち込まれたもの。カウンターで色々注文しながら、このボトルも美味しくいただきました(笑)。
フルーティータイプのボウモアが好みな自分としては「おや?」という感じではありましたが、10年ちょっとという比較的短期な熟成期間ですから、同じような樽構成でも20年くらい熟成させたものを飲んでみたいですね。
コメント