サントリーウイスキー ローヤル 特級 1980年代流通
ROYALSuntory whisky
1980's
720ml 86proof (43%)
グラス:創吉テイスティング
量:所有ボトル(頂き物)
場所:自宅
時期:開封後1年未満
評価:★★★★★(5)
香り:華やかで甘酸っぱいモルティーな香り立ちだが、スワリングするとえぐみのある植物感、ハーブ、アルコール。微かなスモーキーさが主体に切り替わる。
味:とろりとまろやかな口当たり、個性はあまり感じられないが非常に飲みやすい。バニラウェハース、麦芽、少しの干し柿。余韻はグレーンの甘みがべったりと舌に残る。
日本のウイスキーの父が竹鶴政孝なら、日本にウイスキー文化を根付かせ広めた立役者が、サントリーの鳥井信治郎。
その鳥井信治郎が晩年、長年追い求めた日本人の口に合うウイスキーの完成形として作り上げたとされているのが、ローヤルです。
ローヤルの発売は1960年であるため、1962年に享年83歳でなくなられた信治郎氏がどの程度関わっていたかは謎ではありますが、同氏がサントリーの社長として最後に発売したのは紛れも無くローヤルでした。
今回のボトルは特級表記のローヤルのオールドボトル。
ラベルに60表記があるため、60年代流通のボトルと間違われる方がいますが、60を下地にしていても細かいラベルチェンジは行われており、今回のように住所が堂島浜2丁目となっているもの、すなわち1979年以降のボトルも存在しています。
当時のローヤルの評価すべきところは、サントリーのハイエンドクラスだったため、角やオールドに比べて、ふんだんにモルト原酒が使われていること。
今回のボトルも多少薄い部分はありますが、オーキーで華やか、甘酸っぱさと若干ミズナラ香も感じるモルティーさがあり、サントリーの本気度合いが伺えます。
他方で、ローヤルのよろしくないところは、このボトル仕様。まずコルクが痩せやすく、味が抜けているボトルが散見されること。酉をかたどったデザインは良いと思うんですが、縦長な箱は横置きしやすかったのでしょう。当時のコルクの質もあってか、だいたいのボトルでコルク臭が感じられるのが最大のネック。
このボトルは奇跡的にそこまでコルキーじゃないボトル。
当時のその辺のジャパニーズよりは全然飲める。ウイスキー黎明期の空気をしみじみ味わえる、そんな1本となっています。


コメント
コメント一覧 (4)
こりゃ反省せにゃいけませんね、ボトルデザインは幼少期一番好きだったのに。
当時はリボンで封がしてあり、CMでリボンをハサミで切るとこがステキでしたねえ。
そういうウイスキーってありますよね。自分も「あれ、これ飲んでないぞ」ってのがラインナップを見直すといくつかあります。
ローヤルは昔の酒屋で看板にもなっていたり、ある種高級ウイスキーの象徴的なものがありましたら、世代によってはイメージもかなり違うのかなと思います。
リボンの封もこだわってましたね。今は無くなってしまいましたが、それこそニッカのキングスランドも同じようなデザインを採用していたり、高級ウイスキーの見栄えの一つだったように思います。
どうも国産ウイスキーというと味わった時の記憶より広告の思い出のほうが強いんですよ。
サントリーの広告といえば、「赤玉ポートワイン」の昔から名作ぞろいで。
荒勢の「レッド」とか野坂昭如の「ゴールド」とか・・
ひとつ選ぶならサミー・ディビス・ジュニアの「ホワイト」ですかねえ。
世代によってはそういう印象が強くなるかもしれませんね。
自分の世代は既にウイスキーのCMや広告などは下火になっており、資料やyoutubeで見る程度になっていました。
そんな中リアルタイムで放送された数少ないCMの一つが余市ノンエイジ(43% 500ml)で、冬の北海道や蒸留所の景色を背景に、アメージンググレイスが流れる。これにはしびれました。今見てもかっこいいと思う、名CMです。