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昨日の記事では笹の川さんをメインに書きましたので、あとは会場の印象とか飲んだボトルとか、まとめたいと思います。
流石に全ブース紹介は出来ないので、幾つかかいつまんでダイジェスト形式で。

一昨年開催された第一回ボトラーズフェス。
あれはあれで楽しかったんですけど、どこを向いたフェスなのか、そのベクトルが良くわからなかったんですよね。それこそスコ文研支部などが中心となって、身内のお祭りみたいになっていて。
今回はクラフトウイスキーという要素が入り、ボトラーズ含め所謂ちょっとマニアックなウイスキーを楽しむ(知る)フェスという方向性が出ていたのが良い点だったかなと感じています。



 一番人気だったと言える、テイスター(酒育の会)ブース。
GMのハイランドパーク1966等のレアボトルがイベント試飲価格で飲めるとあって、コンプリートされていた方も多かったんじゃないでしょうか。絶えず行列で、まさにボトラーズフェスという感じでした。
自分はGMのグレンアラヒー1969、ソサイエティのストラスアイラ1977をちょろっと飲んで終了。 
アラヒーはリフィルシェリー系で青い風味が強く、ストラスアイラは流石ソサイエティと言う素性の良い味わいが感じられました。


 続いてエクリプスの藤井さんがお手伝いをされていた、川口のミルウォーキーズクラブさんのブース。
試飲アイテムはバーボン、カナディアン、ブレンデッドスコッチのオールドボトルって、もはやクラフトでもボトラーズでも無いような(笑)。
気になっていて飲めていなかった、同店の25周年記念ボトルをちょい飲みしました。6年モノのターキーを秩父蒸留所で3年間追加熟成、濃厚で良い味のアメリカンウイスキーでした。


 BARハイランダーインさんのブース。前回同様に面白いボトルを多く出品されていて、しれっと長熟グラントが揃っていたり、グレンユーリーやマニアックなところがあったり。クラフトフェスらしく、ニューリリースの秩父もあります。
ここでのピックアップはブラッカダーのグレンユーリーロイヤル1973。秩父をなんで飲まんのかって、いやほら後で飲めるから良いかなーとw
このグレンユーリーは、樽が強いタイプですがそれが、良い傾向の香味でフルーティーで華やか、熟成感のある味わい。余韻は強めのウッディネス。美味しいボトルでした。



その他、信濃屋さんのブースでは後日リリース予定のボトルとして、サロンドシマジ向けアランや、グレンファークラス1979等のボトルの試飲があったのは、参加者がニューリリースの情報を先行して得られていいなと感じます。
島地アランは飲み損なってしまいましたが、グレンファークラス1979はしっかりフルーティーで華やかな、おいしい仕上がりでした。
マルスのブースではカスクサンプルの試飲が2種類あったのが、クラフトフェスらしさがあって良いですね。
特にマルスは交通の便が良いとは言い難い立地なので、こういうところでカスクサンプルが飲めるというのは参加者から見て非常に魅力的。クラフトウイスキー業界は、今年から蒸留を開始する予定のメーカーも多く、来年以降は全ブースでサンプル試飲があったら良いなと感じます。


最後に、 会場で遭遇した富山県産のイケメンな梨(酒屋)。
某WEBショップの写真と同じ表情をリクエストしてみましたが、撮り手の問題か何か違う気がしますので、とりあえずモザイク処理しておきます(笑)。
富山ウイスキーフェスの早期開催を期待してますよ!


以下、雑感というかどうでも良い話。
ボトラーズフェス…ないし最近のフェスの傾向として有料試飲主体化が進んでいるように思います。
参加者側からすれば寂しい限りであるものの、無料試飲って本来メーカーが自社製品をPRするためのモノですから、飲ませた分だけ出展料のバックがあるわけでもないし、まして製品が絶えず製造されているわけではないボトラーズです。
在庫があるわけでもないので有料試飲でというのは、普通の流れかもしれません。
他方で、今回のフェスは国内正規代理店の参加はありましたが、ダンカンテイラーやシグナトリー等、現地ボトラーズからの直接参加が増えてこないと、ボトラーズフェスを名乗るイベントとしては難しいのかなーと感じます。
情勢的に厳しいとは思いますが、スコッチ文化研究所さんの次回に向けた展開に期待したいです。