グレンフィディック 18年 スモールバッチリザーブ 2016年発売
GLENFIDDICH
Aged 18 Years
Small Batch Reserve
Batch No,3306
40% 700ml
暫定評価:★★★★★(5)
香り:ツンとした刺激とリフィルシェリー系の生っぽい木の甘さ。林檎、アーモンド、焦げた木、リッチで徐々に淡いピーティーさも感じる。
味:なめらかな口当たり、ボディはミディアム程度から少々厚め。パン生地の香ばしさと甘み、ドライアプリコット、リフィルシェリーのヌカっぽさ。
余韻はウッディで微かにスモーキー。ホットケーキシロップのような甘さが残る。
バッティングされた中でらしい複雑さ、ややシェリーの印象を強めに感じるが、良い部分も悪い部分もある。
サントリーがグランレゼルヴァ21年と合わせ、1月26日に発売した18年スモールバッチリザーブ。スパニッシュオークのオロロソシェリー樽の原酒とバーボン樽の原酒をバッティングし、3か月間マリッジした1本です。
あれ、18年って前からサントリーのラインナップにあったよね、しかも似たような原酒構成で。と思って調べてみると、ラインナップにあったのは18年エンシェントリザーブで、しかもいつの間にか終売になっていました。(昨年9月ごろに終売となったようです。)
正直自分はこの18年エンシェントリザーブは一度ブラインドテイスティングで飲んだきり(答えは忘れたが悩んだ末に外したことは覚えている)で、バーボン樽とシェリー樽のバッティングらしく、リッチな口当たりに加えて余韻が意外とピーティーだったくらいしか覚えていません。
そのため、前リリースとの比較は非常にあいまいではありますが、今回のスモールバッチリザーブ18年も同系統でありリッチな飲み口、しかしながら少々薄くなったかなという印象。
これは樽由来の甘さが少し薄くなったためか、香りではスパニッシュシェリーらしい木の生っぽい香り、味では酸味など、通常甘さの裏に回りがちなフレーバーがいくつか感じられます。
21年グランレゼルヴァがだれが飲んでもそれなりな評価だったのに対し、こちらは好みが分かれそうなタイプです。
飲み方としてはストレート以外にロック、少量加水は取り立ててプラスの変化はなく、濃いめのハイボールだとスムーズな飲み口にナッツのような香ばしさが感じられて中々いい塩梅でした。
ちなみに、旧ボトルとなるエンシェントリザーブの仕様と、今回のスモールバッチリザーブの仕様。
名前が違うだけでシェリー樽+バーボン樽で3か月以上追熟という仕様は同じ。どちらもロットナンバーで管理されている。
もちろんブレンド比率が違ってるんでしょうけれど、スモールバッチの意味って・・・なんなんでしょうね。エンシェントより各ロット(バッチ)の生産量が少ないのかな。
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