南投酒廠 ナントウ OMAR シェリータイプ 46%
NANTOU Distillery
OMAR
Sherry Type
700ml 46%
【ブラインドテイスティング】
蒸留年:1990年代後半から2
熟成年数:15年程度
度数:43~46%
樽:リフィルシェリー主体のバッティング
予想蒸留所:ハイランドパーク
評価:★★★★★(5)
香り:乾いた牧草やいぐさを思わせる樽香、ほのかに土っぽさ、シェリー樽由来の甘みがメープルシロップのよう。 荒さの残る香り立ち。
香り:乾いた牧草やいぐさを思わせる樽香、ほのかに土っぽさ、シェリー樽由来の甘みがメープルシロップのよう。 荒さの残る香り立ち。
味:口当たりは蜂蜜の甘さから麦芽風味、乾いた牧草、お茶を思わせる渋み、 シェリーのニュアンス、
舌へのピリピリとした刺激が若さを感じさせる。 内陸系のピーティーな余韻。
とてつもなく悩ましかった1本。以前HPさんから頂いたブラインドで、ボトル写真がなく掲載を見送っていたのですが、先日の持ち寄り会で同ボトルの持参があり、こうして掲載の運びとなりました。
第一印象はハイランドのライトピーテッドタイプ。
ピートの傾向が海草ではなく植物質でスモーキーで、メイプル系の甘さがあるとなると、ハウススタイルから考えればハイランドパーク。度数はそれほどでもないようなので、免税向けでいくつかリリースされているうち、ノンエイジタイプのどれかならありえるかなと予想。
ただ、加水であることを加味しても樽感とバランスのとれない違和感のある若さもあり、自分の知らない台湾モルトの可能性があるんじゃないのとも回答していました。そういうシェリー&ピーテッドタイプと言われると納得出来る内容です。
で、正解は案の定、台湾のナントウ蒸留所のモルト、シェリーカスク加水版。
ナントウはカヴァランよりも後に出来た2010年稼働の蒸留所。日本には正規ルートがありませんが、こうしたリリースが現地では展開されています。今年のモルトマニアックスアワード(有志ドリンカーによって組織、表彰されるウイスキーアワードの一つ)ではカヴァランと並んでウィナーを勝ち取っていますね。
ご参考:モルトマニアックスアワード2015
まあこのモルトマニアックスアワード自体、「シェリーが濃ければ評価が高い」という傾向が顕著すぎるため、これをもってどうという判断はし辛いのですが、ある一定の品質が無ければ箸にも棒にもかからないのも事実。新しい選択肢が増えるのは歓迎すべきことです。
カヴァランのように今後さらに広く展開されて行くとなれば、スコッチもジャパニーズもうかうかしてられませんね。
サンプルに持ち寄り会にと、日本でまだ広く飲まれていないボトルを提供頂き本当にありがたい限りです。
今年一年、このブログはウイスキー関係で繋がった仲間の後押しで成立していたように思います。
皆様、ありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (2)
こちらこそ色々とサンプルを頂きありがとうございました。
特に蒸留所限定など現地に行かないと手に入らないボトルを数多く提供頂き、ブログうんぬんより自分の経験としてプラスになりました。
MMAは笑えるレベルで、もうなんていうか潔すぎですよねw
誰か止めろよっていうか、ここまで素直ならそれはそれでひとつの指標として使いやすいと感じますが、カヴァランはちとやりすぎだろって気もぬぐえません。
今年もよろしくお願いいたします。
(先ほど実家行脚を終えて我が家に帰ってきました。明日から仕事とか考えたくもありません。。。)