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GLENFIDDICH 
AGED 12 YEARS
OUR SIGNATURE MALT
40% 700ml 
評価:★★★★★★(5ー6) 

香り、若い洋梨と麦芽を思わせるフルーティーなアロマ。徐々に摩り下ろしたりんごのような白いフルーティーな甘さに変化し、スワリングしていくと麦芽香と若い酸味を感じるアロマが主体となってくる。
少量加水すると麦芽や蜂蜜のアロマが開く。

味、ふっくらしたパンをかじったような柔らかい麦芽風味の口当たり、おしろい、オレンジピール、中間はべったりした舌触りでほのかなピート香。
余韻はシリアル系の香ばしさを伴う麦芽風味でほろ苦く軽やかなスパイスと蜂蜜の甘さ。あっさりしており嫌味はあまり感じない。


2015年9月にさりげなくリニューアルされていたグレンフィディック12年、今後オフィシャル通常リリースの1つとして店頭に並ぶ、リニューアル後のボトルです。
リニューアルについてはサントリーからの公式発表もなく、海外サイトにひっそりと情報が載っていました。外観の変更点は
鹿のトレードマークがシャープになり、 ボトル下部分のラベルの変更などで先立ってリリースされたグレンフィディックオリジナルのデザインに合わせる形です。

New look for Glenfiddich 12 and 15 Year Old whiskies (Bar Magazine 2015/9/2)
http://barmagazine.co.uk/new-look-for-glenfiddich-12-and-15-year-old-whiskies/

このニュースに気が付いたのは10月の半ば。某酒販店関係者からは「前より良いよ」と言う話があったものの、しかし店頭在庫が掃けないとリニューアル後のラベルには切り替わらない。最近オフィシャルが良い流れなので早くどこかに入らないかな~と思っていたら、サントリー系列の日比谷BARに入っていたので飲んでみました。

これまでも何度か書いていますが、グレンフィディックは1960年代の魔のパフューム時代は別として、1970年代蒸留以降は今日に至るまでハウススタイルと言える個性を維持し続けている蒸留所です。(15年や18年は樽の影響が強くなるため、12年クラスが一番蒸留所の個性がわかりやすいです。)
それは洋ナシやリンゴを思わせる華やかな麦芽香。ここに厚みや強弱はあれど、1970年代以降はどの年代にもこうした特徴がみられます。

今回のボトルはその華やかさがわかりやすくなり、1〜2世代前のボトルよりフルーティーな方向にシフトしたように感じます。本質的には麦芽風味であることは変わりませんが、若いとげとげしさはあまり感じませんし、嫌味も少ない。後半の蜂蜜のような粘性のある甘みが、少々シャープになった印象もありますが、時間経過で開く印象もあります。
総合的には「よくなった」より「わかりやすくなった」と言うのが正しいかもしれません。

リニューアル後のラベルは、ビックカメラ酒販やアマゾンなどの回転が速い酒屋なら、すでに店頭に並んでいるようです。3000円前後で手ごろな価格ですし、ハイボールで飲むのも良好。この味が好きという方は日常的に飲めるボトルであるのは勿論、比較的ウイスキーを飲み慣れた人にこそ、改めて飲んで欲しい。その良さがわかる優良なスタンダードと思います。