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OLD PARR
CLASSIC
Aged 18 Years
Blended malt scotch whisky
46% 750ml
構成原酒:グレンダラン、クラガンモア
評価:★★★★★(5)

香り:柔らかいスモーキーさを感じる香り立ち、微かに植物感のえぐみが混じる香ばしい甘さは焼き栗、干草、ほのかにメイプルシロップ。ブレンデッドモルトらしく複雑で、時間と共におしろい、オーク香など違う表情も見えてくる。

味:少し荒さとえぐみを感じる口当たりで、モルトスナックやシリアルのような香ばしい麦芽風味、乾いた藁、ドライフルーツ、中間から後半はハイランド系のピートが存在感を増してくる。
余韻はピーティーでスモーキー、ほろ苦さが染みこむように長く続く。

高級ブレンデッドウイスキーとして一時代を築いたオールドパーのグレーン抜き、バッテッドモルトウイスキー。
このオールドパークラシックはこうしたシリーズでは珍しく度数が46%あることもあって、中々飲み応えのある仕上がりになっています。
ハイボールはあっさりゴクゴク系。特段得られるものはないですが、ロックは多少にごりが出るものの、香味のコシが折れることはなく、氷に負けずにスコッチらしいピートフレーバーを楽しませてくれます。

普段こうしたウイスキーはオールド中心なんで、現行品のミドルクラスをたまに飲むと、オールド独特のクセが無いことで逆に落ち着くというか、色々発見があって面白いです。オールドパーの構成原酒はクラガンモアとグレンダランと言われていますが、グレンダラン由来かしっかりとスモーキーで、クラガンモアらしい麦芽風味も感じられます。
以前、勝手な印象でオールドパーはマッタリした味わいだと思っていたところ、12年にしろ18年にしろしっかりスモーキーだったのには驚かされました。

余談ですが、オールドパーは152歳まで生きたという長寿のトーマスパーにあやかって「いつまでも変わらない品質を約束する」というPRで販売されたものです。イギリスでのブームの後にアジア市場で大ヒット、吉田茂や田中角栄など政界の名だたる重鎮が愛飲したことでも知られています。
そうしてオールドパーをたしなむことは、政界関係者ではある種のステータスとなっていったわけですが、この背景にはもうひとつある噂があります。
オールドパーのギフト用の箱には、あるものがキッチリ1千枚入るのだそうです。
最近は第一線から外れてしまった感のある某O氏も、かつてギフトシーズンには事務所の棚の上にオールドパーの箱がずらりと並んでいたのだとか。
嘘かホントか、まぁたまにはこういうブログ記事も良いですよね(笑)。