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近年系のシェリー樽熟成ウイスキーは1970年代以前のそれと大きく味が異なりますが、近年モノであっても、かつての風味と同じ傾向の味わいを出すボトル が稀にリリースされます。
このタムデューもその1本で、リリース当時モルトラヴァーの間では話題になっていたようですが、2009年はまだ1960年代も飲めたので、自分なんかはイマイチありがたみも分かっておらず。
当時のシェリー樽熟成のウイスキーを思わせるフルーツ感があり、嫌味も少ない。こういうリリースが増えてほしいと願わずにはいられない、 オールドスタイルの濃厚シェリー樽熟成ウイスキーです。

Old & Rera
TAMDHU
Aged 19years
Distilled 1989
Bottled 2009
700ml 55.8%

暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:艶のある濃い甘さ、黒蜜にレーズン、プルーン、ドライフルーツの甘酸っぱさが香り、徐々にコーヒーを思わせるビターなアロマへ。

味:濃厚で香り同様に濃い甘さ、嫌味の少ないシェリー感に、レーズンやベリージャム系のフルーティーさ、オールブラン、カカオ多めのチョコの少し粉っぽい舌触りも感じる。
余韻は染み込むようにビターなタンニンとベリー感。長く続く。

らしさはともかく、総合的に良くできたシェリー系ウイスキー。そもそも
どこからこの樽が出てきたのか、何が違うのか実に興味深い。樽違いもあるようで、味の違いも気になります。(樽違いは57.1% 235本ボトリング。)
少し粉っぽさが感じられましたが、昔懐かしい風味があり、こういうのを近年蒸留モノで飲むとジーンときちゃいます。葉巻と合わせても威力を発揮しそうです。

タムデューのハウススタイルと言えば・・・あまり際立ったモノはありませんが、麦芽風味ですね。モルトウイスキーの基本的なスタイルとも言える構成の一つで、味付けしだいでなんにでもなるような、そんな印象を受けます。ブレンデットウイスキー用の原酒として相当量使われているのも納得です。
そのタムデューのオフィシャルシングルモルト(1970から1980年代前後流通)はバランスの良いシェリー樽風味の構成でした。今回のボトルは、オールドスタイルのタムデューを形作った原酒の一つと言えるかもしれません。

スペックだけ見ればタムデューらしい麦芽風味が圧殺されて、そこにゴムや生臭さの感じる近年濃厚シェリー仕上げとか、すいません何の罰ゲームとか思ってしまった自分がいます。大変申し訳ない、見かけで判断してはいけませんね。