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ラフロイグ蒸留所200周年を記念したリリース3弾のうちの第二弾。
蒸留所200周年よりも、1993年に設立されたFoL(Friends of Laphroaig)の設立21年を記念した色が強いように感じます。確かフレンズオブラフロイグの限定で、抽選に応募して当たった人が最大3本まで購入出来た・・・んでしたっけ。
このボトルは友人主催の持ち寄り会にて飲ませて頂きました。ラフロイグらしさがしっかりあり、変にいじっていない、蒸留所の個性からみて外連味のない味わいだったと感じました。

LAPHROAIG
Aged 21 years
For Friends of Laphroaig
Distilled 1993
Bottled 2015 ?
350ml 48.4%

暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:強くピーティーな香り立ち、甘くバニラを含んだヨード香、ナッティーなアロマはアーモンドやカシューナッツのクッキーのよう。
なんともラフロイグらしい要素に、グレープフルーツ、ライチの華やかなフルーティーアロマ。ほのかに塩のニュアンス。

味:華やかでややオイリーな口当たり、全体的にはピートとヨードのフレーバーが展開しており、そこにオーク香、薄めた蜂蜜、燻した麦芽、ナッツ、香り同様にグレープフルーツなどの柑橘系の風味、ドライパイナップル、塩水のコクが感じられる。
余韻はピーティーで、ピートの中に華やかなオーク香の戻り。柑橘の香りとスモーキーなアロマが鼻に抜ける。


第一印象として、これは引き出しが多そうだなと感じたボトルです。ラフロイグよろしく甘く華やかなピートフレーバーにバーボンオークの香味がしっかりと乗っている。そして冒頭で重みがあると表現した、いくつかのフレーバーが重なりあって塊になっている印象を受けました。
こうしたモルトはグラスを変える、あるいは環境を変えればさらに多くのフレーバーを引き出せる気がします。以前リリースされたバイセンの15年はその点非常にわかりやすく、裏表の無い性格のように感じましたが、じっくり付き合うにはこうしたボトルのほうが面白いかもしれません。

FoLでの販売は、フルボトルではなくハーフボトルで99ポンド(約130ユーロ)、若干の割高感を感じた方もいるかもしれません。実際「たけーよ」って声もあったみたいですね。
ただ、3年前に自分が購入したラフロイグ20年ダブルカスクは免税価格で225ユーロでしたので、スペックがそもそも違うとはいえ、高騰する今のモルトウイスキー相場で21年モノがフルボトル換算260ユーロですから、まだ許せる範囲なんじゃ無いかと思ったりもします。
(購入していない自分が言うのもおかしな話でございますが。)