スペイバーン27年 1973年蒸留 リミテッドエディション
今飲んでおくべきウイスキーは何か。
先日いつもブログを見て頂いている方から、「
丁度良いので、オススメボトルまとめ「現行品Ver」「
SPEYBURN
Limited edition
Aged 27 years
Distilled in 1973
(Bottled 2000)
700ml 46%
暫定評価:★★★★★★(6-7)
香り:華やかでドライなオーク香、
味:香り同様の構成だが、
長期熟成らしく上質なテクスチャーで口当たりはなめらか、
フィニッシュはほどよくドライでオーキー、
先日のトーモアじゃないですが、
少々線は細いですが、
個人的にはかなりストライクな味わいで、これで50%
これが今日のお題である「オススメウイスキー」
ここ半世紀の中でスコッチモルトウイスキーの黄金期は1960年
しかし1970年代に入ると、
こうしたボトルの特徴は、
この原因の一つに考えられるのが、麦芽品種の切り替えです。
最近各蒸留所が古代種麦芽に拘ったリリースを出しているように、
1960年代~70年代は、ちょうどゼファー種からゴールデンプロミス種への切り替え時期にあります。スコットランド全土の農家が一度に栽培する品種を変えるとは思えませんので、ある農家は1968年から切り替え、ある農家は1970年、またある農家は1973年から切り替え、なんて形なんじゃないかと思います。
元々アバウトな気質に加えてさらにおおらかな時代です。この時期は多くの蒸留所でゼファー種とゴールデンプロミス種の混合で原酒が仕込まれることになり、徐々にゴールデンプロミス種の比率が増えていった結果が、上述の味の変化に繋がる一因となったと推測しています。
しかし逆に言えば、1970年代前半は、ギリギリ黄金期の名残を残しているとも言えます。実際旨いボトルも多いですし。
こうしたビンテージを飲んでみようにも、近年リリースで1960年代、1970年代初期が手頃な価格でリリースされることはまず無く、あっても過熟に近い状態です。とすると5~20年くらい前にリリースされたボトルをBARで飲むか、あるいは酒屋やオークションを巡るかという選択肢が現実的です。
狙い目は、1970年代前半蒸留のマイナー蒸留所や、蒸留所不定のバッテッドモルト。
今回のスペイバーンも、去年12月頃にネット店舗(河内屋)に残っていた在庫を購入したものです。
何本残っていたのかはわかりませんが、
10本以上はあったんじゃないかと思います。
元々アバウトな気質に加えてさらにおおらかな時代です。
しかし逆に言えば、1970年代前半は、
こうしたビンテージを飲んでみようにも、
狙い目は、1970年代前半蒸留のマイナー蒸留所や、
今回のスペイバーンも、
写真に写るバルメナック1972も同時期に某酒屋で購入したもので、他にも最近当時価格で購入しているモルトもあります。都内でこれですから、黄金期の片鱗を味わえるボトルはまだ見つかるはずです。
こうしたボトルをチェックしているのは何も自分だけではなく、一時期のオールドボトル発掘ブームのごとく最後の一滴状態。
脚を使うか偶然の出会いか、見つけたら是非買うべき、飲んでおくべきというのは、こういうスペックのボトルが筆頭かなと感じ、日々酒屋をウォッチしています。
こうしたボトルをチェックしているのは何も自分だけではなく、
脚を使うか偶然の出会いか、見つけたら是非買うべき、飲んでおくべきというのは、
※最近中華系の詐欺サイトが増えています。ネットで探す際はくれぐれもご注意ください。
判別方法は、以下です。
・アドレスの意味が酒と無縁。
・送料無料、10%OFFなど過剰な安売り。
・写真が他のショップからの流用。
・代引きやカードが使えない。
コメント
コメント一覧 (2)
一昨日、河内屋に残っていたスペイバーン1978-1999カスクストレングスを手に入れたので、今飲んでおります。
ゼファー種が使われていた頃の原酒ではないですが、ほとんど現行品しか飲んだことのない私にとっては、かなりしっかりした味わいに感じました。
ゼファー種が使われていた頃のものは手に入れるのが難しそうですが、幸いにも置いてあるバーを知っているので、今度飲み比べに行ってみようと思います。
はじめまして!
コメントいただきましてありがとうございます。またいつも当ブログを閲覧いただきましてありがとうございます。
河内屋さんのスペイバーン21年。良いモノ買われてますねー。
あの価格で購入出来る1970年代蒸留モルトとしては、まさにその最後のひとかけらだと思います。ビンテージが書いてないため、ただの21年物と認識されてるんだと思いますが、それだけで相当損してるなという印象です。
記事にも書きましたように時期的に酒質が弱くなり始めた頃ではありますが、それでも現行品に比べてはしっかりした麦芽風味も、コクも、そして何よりカスクストレングスということもあって飲み応えはあると思います。
こちらの1973のほうは加水ですので、飲み応えという点では21年に劣るかもしれませんが、華やかな味の広がりは感じていただけると思います。
ちなみにゼファー種とゴールデンプロミス種の混合説は私が味の変異から推測しているだけですので、飲んだ後の感想などもコメントいただけると参考になります。
(ゴールデンプロミスが誕生する1968年以前はゼファーだと思っていただければと思います。)