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ここまで来ると使命感レベルとなった山桜シリーズ。
もうこれでラストだと思いますが、ギフト向けに販売された山桜カスクストレングス、その片方、ノーマル版です。
シェリーカスクのほうは某デパートを中心に展開され、こちらは地元の酒販がギフト用カタログを中心に50本限定(実際は・・・)で販売。機会がありましたので購入させていただきました。
やっぱり自分にとって青春時代の一時を過ごした街は特別で、そこで熟成されたウイスキーとあればなおのことなんです。
まぁ親に迷惑かけた事以外では、釣りばっかしてたことと、部活くらいしか思い出に残ってないんですけどね。


YAMAZAKURA
PURE MALT
Aged 15 Years
Cask strength
Sasanokawa shuzo Japan
59% 550ml

評価:★★★★★(5)

香り:焦げた木材のようなビターな香り立ち。ミント、メンソールのすーっとするアルコール感が鼻腔を刺激する。
麦芽風味、焦がした焼きリンゴ、徐々にザラメのような甘さ、樽酒のようなクセのあるアロマもある。
少量加水してもメンソール系のアルコール感はあまり変化が無い。1:1近くまで加水するとリンゴっぽい香りが強くなる。

味:ビターな口当たりで度数のわりにスムーズに入るが、すぐに口の中を刺激するスパイシーさ。
黒糖麩菓子、モルトスナック、焦げた木材、りんごを思わせるオークのフレーバーも奥から感じられる。
フィニッシュはビターでスパイシー、紹興酒のような甘さと木材のえぐみ。長く続く。
少量加水すると麦芽系の風味が開く、スパイシーさはそのままで口の中がヒリヒリする。


なんというか、見事なまでの山桜っぷりです(笑)。
なんで550mlとか、不釣り合いな大きさの化粧箱とか、ツッコミどころはいくつかあるものの、述べるべきは味ですね。
山桜ピュアモルトや笹の川酒造については以下の2記事で色々述べていますので、今回は比較を中心にまとめていきます。

山桜ピュアモルト15年(46%)のコメントは以下。
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1020927064.html

山桜シェリーカスクのコメントは以下。
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1033182353.html

このボトルは山桜ピュアモルト15年の高度数版ということで、なるほどなと思う部分が結構あります。
まず相変わらず色々うるさい味は健在です。料理を作った時にこれでもかといろんなダシや調味料を加えたような、最終的にまとまってるんですが大味というか。
加水版はこの味の受け皿となるボディが細かったので、さらにごてごてした印象が目立っていましたが、今回の59%版は高度数高濃度ゆえうるさいながらも力技でまとまってるような印象を受けます。
しかしその結果、46%で感じた地ウイスキー系のクセは、なんというか紹興酒にも共通するニュアンスとしてさらに強くなっていました。特に今は夏場で気温も高いので、濃い目のウイスキーはアルコール感やえぐみ的なものを拾ってしまう気がします。
もちろんクーラー入れてますが。
飲み頃の時期としては、秋から冬場、寒い時期に再度試してみたいです。

シェリーカスクと比較すると、最大のツッコミどころは色ですね。
どう見ても、このカスクストレングスのほうが濃いように見えるのは気のせいか
「いつからシェリーカスクだから色が付くと錯覚していた?(ドヤァ」
・・・いや、確かにそうなんですけど、一般的なところっていうか、なんかちょっと違うんじゃ無いか(汗)。
個人的な好みではシェリーカスクのほうが味はまとまっていました。ま、値段もしてますからね。


余談ですが、笹の川酒造は蒸留再開に向けて無事ポットスチルの導入が決まったそうです。
海外中華勢のジャパニーズウイスキー熱は、先日の株価暴落のあたりから急速に落ち着いているような印象もありますが、それ以外の国内外は相変わらず好調のようですし、国内市場のみならず世界に向けて笹の川ブランドを展開してほしいです。