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いつの間にか最終章となっていたハイランドパーク・ヴァルハラコレクション。
そのラストボトルであるオーディンはこれまでの3種類以上に注目されており、機会があれば飲んで見たいなと思って居たところ・・・先日の持ち寄り会のオマケであっさり飲む事が出来ました。
ヴァルハラコレクションや北欧神話に関する話はぐぐって貰うとして、早速中身にいきましょう。

HIGHLAND PARK
"ODIN"
(Aged 16 years)
700ml 55.8%

暫定評価:★★★★★★(6)

香り:ドライで勢いがある、乾いた牧草やアーモンドの香ばしくビターな植物感を伴う香り立ち。蜂蜜の甘さ、土っぽさも微かに感じる。

味:リッチな口当たりで蜂蜜、麦芽風味に乾いた植物感のアクセント。濃さはあるが広がり、盛り上がるようなイメージはない。中間からスパイシーで薄くのばしたカラメルや微かに生木っぽさを思わせる香味もある。
フィニッシュはヨードを伴わないピート香と蜂蜜の甘さ、ほんの少しレーズン。


乾いた牧草のような草っぽさとスモーキーさが、最近のハイランドパークに共通するところ。
純粋にシングルモルトとして評価するなら、蒸留所の特徴は良く出ているし、香味もリッチです。
ただ・・・自分がハイランドパークに求めている姿とは違った。
自分が持っているハイランドパークの印象は、シェリー、あるいはリフィルオークのフルーティー&リッチなタイプで、最近のハイランドパークからはほとんどリリースされなくなってきています。

ヴァルハラコレクションは、オーディンを含め4種類がリリースされました。
オーディンについての印象は上述の通りですが、その他3種についても記憶とメモを掘り起こして印象をまとめて記事の締めとします。



【ハイランドパーク・ソー】
コメント:ホットケーキのような麦感と甘さ、乾燥した牧草、微かに蜂蜜レモン。フィニッシュはビターでスパイシー。
「"ソー"は豪放磊落で、"ヴァルハラ(天国・楽園)"で死者を迎えてくれる神でもあり、また空や雷の神でもある。」
http://whiskymag.jp/%e3%80%8c%e3%83%8f%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%91%e3%83%bc%e3%82%af-%e3%82%bd%e3%83%bc%e3%80%8d%e3%80%80%e9%9b%b7%e7%a5%9e%e4%b8%8a%e9%99%b8/

【ハイランドパーク・ロキ】
コメント:強いスモーキーさ、カラメル、麦芽、リッチでピーティー。異質なハイランドパークだが、かつてのハイランドパークを連想させる濃縮した要素もある。
「「ロキ」はいわゆる本物の神様ではない。神々の世界と人間界を行き来し、どちらにもいい顔をする存在…(中略)・・・無秩序を創り出す神。」
http://whiskymag.jp/loki_1/

【ハイランドパーク・フレイヤ】
コメント:蜂蜜やバニラを思わせる甘さ、乾いた木の香りと柔らかいスモーキーさ、微かなえぐみ。ボトラーズで度々見られるタイプのハイランドパーク。
「フレイヤ(FREYA)」は紅一点、唯一の女神となる。見事な美貌で名高いフレイヤは、人類の守護者・・・」
http://president.jp/articles/-/12478

【ハイランドパーク・オーディン】
「北欧神話に登場するアスガルドの統治者であり、神々の主神でもあり、 激怒神の顔も持つ北欧神話の王。」
http://www.bar-times.com/remycointreau-2/

4種類リリースされたコレクションの中で、 個人的にはロキが一番好みでした。濃縮感というか、 非常に強いピーティー、スモーキーで、テイスターの某氏も「 ハイランドパークで経験したことがないくらい」 とコメントされていました。
その謎はウイスキーマガジンの特集記事を見て納得。 普段とは違う本土のピートを使っていたんですね。

こうして一連のリリースを振り返ると、それぞれ対する神をモデルとして、ちゃんとメッセージ性のある原酒をチョイスしていたことを改めて感じます。特にフレイヤや自分の好みだったロキは原酒とモデルがわかりやすくリンクしている気がします。
BARによっては今回のオーディン発売を記念して、4種類飲み比べを行うところもあるようです。自分は記憶の中での比較しか出来ておりませんが、改めて飲み比べると新しい発見があって面白そうです。