ロイヤルサルート 21年 1980年代流通
今現在、ウイスキー中心のBAR等を経営している皆様は、本当に大変な時代にあると感じています。
直近では、2000年から2010年頃までの10年間、ここでストックした方は完全に勝ち組です。 しかし今からストックを増やす、あるいは新規に動き出す方は茨の道を歩むことになります。
情報網の発達でライバルは多く、現行品は値上がり続きで、このボトルがこの値段かと目を疑うこともしばしば。苦労して評価の高いオールドボトルを買っても、それが当時価格で手には入ることは少なく、1杯当たりの単価は青天井。
買えない、高い、魅力無いの三重苦。
となると、なにかしら付加価値を付けていくか、注目されていないところから良質なウイスキーを探し出してくるか、客商売である以上常にアイディアを模索し続ける必要はあるわけですが、少なくとも他店以上に魅力を付与するような「違い」が無ければ戦えないわけです。
この話は飲み手側にも関係があることで。当時から飲んでいた人と今から飲み始める人では、やはり同じようなハードルがあります。 私はこの10年で買わなかった組ですが、幸か不幸か飲めてはいました。最近は、何とか「注目されていないところから良質な」を実行しようと日々模索しているところ。
特に課題はシェリー系です。バーボン樽熟成のウイスキーは最近でも良いモノがありますが、シェリーだけはどうにもならない。そんなオールドシェリー大好きな方にお勧めなのが今日の1杯。
直近では、2000年から2010年頃までの10年間、ここでストックした方は完全に勝ち組です。 しかし今からストックを増やす、あるいは新規に動き出す方は茨の道を歩むことになります。
情報網の発達でライバルは多く、現行品は値上がり続きで、このボトルがこの値段かと目を疑うこともしばしば。苦労して評価の高いオールドボトルを買っても、それが当時価格で手には入ることは少なく、1杯当たりの単価は青天井。
買えない、高い、魅力無いの三重苦。
となると、なにかしら付加価値を付けていくか、注目されていないところから良質なウイスキーを探し出してくるか、客商売である以上常にアイディアを模索し続ける必要はあるわけですが、少なくとも他店以上に魅力を付与するような「違い」が無ければ戦えないわけです。
この話は飲み手側にも関係があることで。当時から飲んでいた人と今から飲み始める人では、やはり同じようなハードルがあります。 私はこの10年で買わなかった組ですが、幸か不幸か飲めてはいました。最近は、何とか「注目されていないところから良質な」を実行しようと日々模索しているところ。
特に課題はシェリー系です。バーボン樽熟成のウイスキーは最近でも良いモノがありますが、シェリーだけはどうにもならない。そんなオールドシェリー大好きな方にお勧めなのが今日の1杯。
21 Years old
700ml 43%
1980’s
評価:★★★★★★(6)
香り:シェリーカスク由来の品の良いベリージャムやレーズン、カラメルの甘さ。微かにハーブを思わせる乾いた木のアロマもある。少量加水すると甘さが引き立つ。
味:バランスのいいシェリー感で甘口、ミドルボディ。滑らかな口当たりで後半ほのかなスパイシーさが口の中を刺激する。 ベリー、葡萄の皮や紅茶のタンニン、カラメル、ほのかにナッツの香味。フィニッシュはビター、染みこむようなウッディネスが蓄積していく。
少量加水するとより滑らかさが際立つが、加水しすぎるとすぐに薄くなってしまう、ごく少量で留めておきたい。
ストラスアイラ、グレンキースをキーモルトとする、シーバス社の高級ブランド。
1952年発売、クイーンエリザベス2世の戴冠を祝った…という薀蓄はぐぐって頂くとして。
一言。完全にストラスアイラです。特にGMが出していたストラスアイラの蒸留所ラベルを連想する味。現行品のゴムゴムしいシェリーでは無く、カラメルの甘みと葡萄やベリーなどの果実感があるシェリーです。
全体的に軽さ、特にフィニッシュで感じたタンニンが長く残らず、スッと消えるのはブレンデットだからということなのでしょう。しかしかなりモルト比率は高いと思います。あともう少しボディに厚みがあったら★が一つ増えてました。
ピートはほとんど無く、飲み口はスムーズで引っかかりが無く飲めてしまいます。
ハイボールにするとボディの薄さはギリギリのところで、品の良い甘さが爽やかに感じられますが、ピートの苦みやスモーキーさ、引き締めるフレーバーがないのが、逆にハイボールでは物足りなくもあります。
モルティーでシェリーの効いた、ほぼストラスアイラの味。
今回のボトルは1980年代流通ですが、以前持っていた1970年代はさらにシェリー感が濃く、一時期のドロナックとも間違えるほど。
シェリー系高騰の市場において人気の出そうな条件ですが、オークション市場ではそれほど値段が上がらず、2015年6月現在送料込み5000円しないで取引されることも多いです。
理由は、中身が見えない陶器ボトルであること、流通年代がぱっと見わかりづらいこと。以上2点。
ロイヤルサルートのような陶器ボトル、これは確かにクセモノです。良く言えば宝くじ、悪く言えば地雷。
ガラスボトルよりも劣化が進みやすいという説もあり、目視で中身の状態がわからないこともあってギャンブル要素が強いです。
さらにラベルデザインなどの変化から流通年代を推測するオールドボトルで、ロイヤルサルートは1990年代以前のラベル変化がほとんど無いことと、現行品も似たようなデザインであるため、ヘタすると現行品を買ってしまうことも。(現行品はそれはそれという味ですが、シェリー感はオールドほど強くありません。)
また、ここは確認出来ていませんが、同じような年代でもロット差(流通地域差)が結構あるような印象も受けます。ダメなボトルに当たると悲しい気持ちになれることもしばしば…。
後は考え方の問題ですが・・・。
結局、今このような状勢において、ノンリスクで旨いボトルを手頃に買えるってほぼ無いんですよね。
そこは目利きだったり、情報収集の努力だったり、今回のようにリスクだったり、何かを取る必要が出てくるワケです。
一言。完全にストラスアイラです。
全体的に軽さ、特にフィニッシュで感じたタンニンが長く残らず、
ピートはほとんど無く、
ハイボールにするとボディの薄さはギリギリのところで、
モルティーでシェリーの効いた、ほぼストラスアイラの味。
今回のボトルは1980年代流通ですが、
シェリー系高騰の市場において人気の出そうな条件ですが、
理由は、中身が見えない陶器ボトルであること、
ロイヤルサルートのような陶器ボトル、
ガラスボトルよりも劣化が進みやすいという説もあり、
さらにラベルデザインなどの変化から流通年代を推測するオールド
また、ここは確認出来ていませんが、
後は考え方の問題ですが・・・。
結局、今このような状勢において、
そこは目利きだったり、情報収集の努力だったり、
予算が出せないなら、そこに等価となる何かを差し出す。なんとも厳しい話ではありますが、そこが確実に出来るようになることが、今の時代から飲み始める人に必要なスキルなのかもしれません。(偉そうなこと書いてる私も、目下努力中の身です。)
余談ですが、ロイヤルサルートの流通年代見分け方について、主なポイントを以下にまとめます。
・ネックから下がっているカードデザイン
・正面ラベルの形状(楕円系のヤツです。)
・度数、容量
・ボトルの製造メーカー
オークションではお土産持ち込み品が多く、特級表記があるものは少ないため、このあたりに注目すると、見分けていけると思います。
余談ですが、ロイヤルサルートの流通年代見分け方について、
・ネックから下がっているカードデザイン
・正面ラベルの形状(楕円系のヤツです。)
・度数、容量
・ボトルの製造メーカー
オークションではお土産持ち込み品が多く、


コメント
コメント一覧 (4)
いつもコソーリ拝見させて戴きまして
日々精進しております。
っと、言うのもアラフィフに差し掛かる
や否や、突如として口に合わず、
飲めなかったウィスキーが大変
美味しく感じられ、今では肩まで
ドップリ沼というヤツにスタック
しております。
そこで、どハマりついでに古酒に手
を出し始めまして、先ずはRoyal Salute
の見分け方を参考にさせて戴きました。
まだ抜栓しておりませんが、画像の
度数には70年流通、80年流通がある
のか私の入手したボトルで年代の
異なるボトルで同度数のものがあり
ました。(モチロン古い方は、重量も
中身残っているか不安なほど軽い
ですが…)
舌バカなので、上手く表現出来ませんが
ティスティングの折は、またご報告
に書き込みさせて戴きます。
今後ともよろしくお願い致します。
コメントありがとうございます。
また、ウイスキーの旅の指針としていただけているとのこと、大変光栄です。
何かのきっかけでそれまで口に合わなかったものが美味しく感じられるようになる、味覚嗅覚の変化は面白いですね。
このロイヤルサルートのオールドボトルは、中身が見えないのでリスキーであるものの、ふくよかなシェリー感、まろやかな味わいで、古酒でこそ楽しめるキャラクターの一つだと思っています。
古いボトルの方の重量が軽い・・・というコメントですが、ロイヤルサルートのように陶器ボトル&コルクキャップのものはそうした中身の揮発が見えないのが怖いところです。
確か、一定量入っていて1400gくらい、1100g代まで落ちていると味に淀みが感じられたケースもありました。後は・・・神のみぞ知る、ですね。
なお、ご存知かもしれませんが、ロイヤルサルートのオールドボトルは、コルクキャップがボトルに張り付いていることが多く、そのまま抜こうとすると大概折れます。熱々に熱したおしぼりでコルク周りを温めてからゆっくり力をかけて抜いてみてください。
(万が一、折れてしまった場合はシャンパンコルクが口径的にマッチします。)
感想の共有、楽しみにしております。
今後ともよろしくお願いします!
こんばんは。
フラゴンとカードから70年流通
と思しき43度のボトルを御教示
戴きました通り、熱々のおしぼり
で無事抜栓することが出来ました。
どんだけ酔いどれな天使が巣食って
たのかと言うくらい中身がなく
なっており、計ってみたところ
グロスで900gは切ってました…
恐る恐るグラスに注ぐと、
エステル先行しつつも、正に熟成
コニャックに甘いカラメル香。
味わいに淀みも劣化の印象もなく
古いシェリーの味わいで甘く、
わずかにモルティ、アフターも
ドライな側面から一転、カラメル/
チョコレートを伴ってコニャック
かのような葡萄由来の蒸留酒っぽく
クロスフェード。
ピーティな部分は感じることなく
いつまでも口腔に残るような印象的
な味わいでした。
シェリー強めなものに俄然興味が
湧いてきてしまいましたw
状態の良いボトルだったようで、また無事に開栓されたようで何よりです。
この長期熟成コニャックにも共通するカラメル感のある甘いシェリー香が素晴らしいですよね。
当時のストラスアイラは土っぽいピートがしみじみと感じられるタイプの原酒ですから、シェリーの甘みの中で引き立て役になっているのだと思います。
近年流通に中々感じることが出来ない要素で、自分も大好きです。
オールドボトルのシェリー系は中々もうモノがなくなってきましたが、こうした長期熟成のブレンドでシェリーの濃いものもありますから、色々試してみてください!