カテゴリ:
ジャパニーズが続きますが、 この数ヶ月間はジャパニーズウイスキー変革の時期でもあるため、 集中的に取り上げていこうと思います。
さて、本日6月2日リリースとなりました、 ブラックニッカ・ディープブレンドです。
このボトルに関してはBARで飲むのも1本買うのも、 たいして値段が変わらないのでご購入です。
まぁ余ったら会社の飲み会に提供して飲んで貰えばいいわけだし。

ニッカ新時代の先鋒を担う一本。
見せて貰おうか、ディープの実力とやらを・・・ということで、 テイスティングです。

BLACK NIKKA
DEEP BLEND
45% 700ml

評価:★★★★☆(4-5)

"ツンとしたアルコール感、カラメルソースの苦味と甘さ、メンソール、注ぎたては平坦な印象であまり香りが立たないが、時間と共に木材、そしてモルティーな麦芽香、微かなスモーキーさが感じられる。
口当たりは確かに濃い目でしっかりしている。カラメルの甘さ、樽香、粘性がある。フィニッシュはさらりとした舌触りとピリッとしたスパイス。ピーナッツバターを思わせる香味と麦芽や樽由来の心地よい苦味。杯を重ねると口の奥に渋みとカラメルの甘みが蓄積する。"

その他の飲み方として、少量加水では特筆する変化は無いが、ロックでは甘みが引き立つ、特に冷えた状態が良い。ロックで飲むなら☆5評価。
ハイボールはスッキリした飲み口で、飲んだ後に樽の香りが鼻に抜けていく。序盤にカラメル系の甘さが残るので、レモンを絞っても良いかもしれない。


余韻が良い味を出しているな、というのが第一印象です。
余市NAや復刻ブラックニッカのほうが個性的ですが、トータルの完成度はディープブレンドのほうに軍配。
全体的にも安ウイスキーらしくない、ウイスキーらしさが感じられます。
香りの段階では弱いと感じたものの、口に含むと度数の高さは伊達じゃない、しっかりしたボディ、若い原酒の嫌味な感じが少なく、何より良いのが余韻で感じられる心地よい苦味。この余韻が良い仕事をしています。 

一方で、このブレンドはどこまで行っても、どう飲んでもブラックニッカの枠の中にあるとも感じます。
昔は高級酒の時代もありましたが、現在のブラックニッカは良くも悪くも大衆酒です。
大衆酒だからって貧乏臭いとか、そういう悪い意味でこの話をしているわけではありません。
シングルモルトのように個性豊かでもなく、響のように重厚できらびやかなドレスのようなモノでもない。いわば普段着、求められているものがそもそも違うという意味です。
それは大衆の中に溶け込む平均値。肩肘張らない、普及価格帯だからこその凡庸さ。その中で、ちょっと違う個性を出しているのがリッチブレンドであり、ディープブレンドなのだと思います。



実売1500円前後のブレンドが、竹鶴17年を食うような過度な期待は厳禁ですが、なるほどと思わせる工夫がある味わい。 というか値段で考えたら充分良い仕事しています。
ストレート、ハイボール、ロック、どの飲み方でもこういうことかというイメージを感じるはず。
名前とイメージがリンクするって、商品開発では基本であり大切なこと。
ニッカさん、中々良いモノを出してきましたね。次のリリースも期待しています。