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昨日5月26日、ニッカディープブレンドの販売が正式に告知されました。
告知といっても4月上旬にはアマゾンに商品が掲示されるなど、業界側に動きはありましたので若干今更感はありますが。
気になっていたのはこの公式発表と合わせて終売の告知がされるかどうか。
結局この点は触れられてませんでしたので、やはり余市、宮城峡のニューリリース発表と合わせてになるのでしょうか。

ブラックニッカ・ディープブレンド新発売
http://www.asahibeer.co.jp/news/2015/0526_2.html

値上げ、終売については情報が出そろいましたし、ここでちょっとした考察をしたいと思います。
まずはじめに今回発表・通達された2つの情報に、新発売のディープブレンドを加えて、現時点での2015年9月1日時点のニッカウヰスキーラインナップを作成しました。


いやーこうしてみると圧巻ですね。
箱船に乗れたのは飲食店などに販売量の多い一部のブラックニッカだけという状況。
ニッカがどの銘柄と戦略に重きを置いているのか、一目瞭然です。

続いては、今後のリリース・展開を予想するため、このリストから9月1日以降も販売を継続するモノを抜き出し、価格別に他社との横並びを見てみます。
本来他社との横並びだけでは考察材料としては足りない部分もあるのですが、とりあえず作成したところ思った以上に面白いリストになりました


※価格はメーカー希望小売価格(税別)です。一部オープン価格のものについてはネットショップの実売価格を参考にしています。
※こちらで決めた価格帯で線引きをしていますが、対象の価格によって位置をずらしてあります。
※本リストの価格、ラインナップは2015年5月26日時点で発表されている物になります。今後の各社の動き次第では変動があります。

まずサントリー、見事な分布だと思います。
シングルモルトもブレンデットもハイエンドをきっちりおいて、価格帯にほぼ抜けが無い。
低価格帯は多様な購買層にあわせてキャラクターの違う商品が揃っている。
価格帯の線引きは何か裏付けがあるものではないんですが、ここまでバランス良く配置されるとは思いませんでした。
これだけの布陣が整っているのですから定番商品の開発は不要で、後は原酒との関係で出荷量を調整しつつ、たまに限定品をリリースして話題にしていけば良いような印象を受けます。

キリンはドリンクスでの販売品も配置していますが、店頭販売品のみにすると悲惨なことになります(笑)
富士山麓18年も終売になっちゃいましたし、今後新商品発表がないと店頭品が3000円以下の商品のみという事態に。まぁコアな銘柄はドリンクスで展開するという戦略なのかもしれませんが・・・それにしても寂しい陣容です。

そしてニッカ、大規模な終売があったとはいえ、3000円未満の低価格帯はブラックニッカを軸にしているだけあって充分サントリーと戦っていける布陣だと思います。
500ml仕様ですが、ピュアモルトシリーズがあるのも個性的で良い感じ。まぁ昔の充実具合からすれば明らかに減ってしまいましたが、これも選択と集中の一環ということで・・・。

そしてここから、次のリリースがどこに落ちてくるかを考察します。
サントリーとニッカの3000円以上では、それぞれの価格帯で、価格面でサントリー>ニッカの構図ができています。
(例えば山崎12年 8500円に対して竹鶴17年7000円というように。)
この関係で見て行くと、発売予定のシングルモルトの大本命は灰色で示した3001~5000円の間、山崎、 白州のNAと競合する形。
価格は傾向通りなら同じかそれ以下、4000円くらいで新製品の余市NA、 宮城峡NAを出してくるんじゃないでしょうか。ここは比較的購買層も多いと考えられるため、ニッカ、サントリー両社の競争が加熱しそうです。
あとはブレンデット。鶴17年が終売となったことで、ブレンデットのハイエンドが12年になっています。
今や知名度最高潮、マッサン効果ですっかり時の人な"竹鶴"に力を入れていくとはいえ、流石にブレンデットが12年のみというのは寂しい話。
ニッカは日本のグレーンウイスキー史においても先駆者なのですから、竹鶴21年と横並び、10000~15000円くらいで、例えばザ・ニッカの20年前後をリリースしてラインナップに厚みや高級感を持たせてほしいところです。
何気に30000円から上も色々空白なんですが、まぁここは定番品というより限定品ゾーンかなぁ。


長くなってしまったのでまとめますと
・サントリーの分布はお見事。出来ればこのまま値上げ無くいってください(笑)。
・ニッカは4000円前後と10000~15000円でニューリリースを出してくるんじゃないか。っていうか出してください。
・キリンさん、氷結ばっか作ってないでがんばれマジで!

ということで、現時点での考察はここまでとします。


参考:サントリー値上げ情報
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1022184268.html

参考:ニッカ値上げ情報詳細
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1027880331.html

参考:ニッカ終売情報詳細
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1028374754.html

参考:キリン終売情報(富士山麓18年)
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1028435132.html


【6月12日追記】
9月1日以降のニューリリースについて情報を記事にしました。価格はとりあえず予想通りで(笑)

【速報】 9月1日新発売の「余市」と「宮城峡」の詳細について(6月12日更新)
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1030603271.html


9月1日発売の新余市・宮城峡のテイスティングと評価は以下をご参照ください。

シングルモルト余市(45%)