シーバスリーガル25年 現行品
ある程度ウイスキーに対する経験値が増えてくると、経験則から「あれはこれくらいでしょう」と飲む前の先入観を持つようになります。
これはこれで重要なスキルなのですが、実際の香味さえも自分が思うほうに無意識の誘導をしてしまったりします。
こうした先入観を除外して、純粋に中身を評価する手段としてブラインドテイスティングは有効な手段。
今回のボトルも自分が持っていた残念な先入観を、見事に取っ払ってくれました。
Chivas Regal
25 years old
40% 700ml

暫定評価:★★★★★★(6)
"華やかな香り立ち、 甘くしっとりとした熟したリンゴを思わせるフルーティーさと麦芽香、スワリングすると燻したようなスモーキーさもある。
口当たりはスムーズでモルティー。シェリーや水で延ばしたカラメルの甘み。 中間は複雑で少しの青さとナッツ、ドライフルーツ。
フィニッシュはビターで微かなスパイスを伴う。オーク材の香りが心地よく鼻に抜ける。"
現在のシーバスリーガルにおける 最高傑作、マスターオブシーバスを語る1本。
シーバスといえば12年やらミズナラやらがアレなんですが、確かにこれは言うだけあってよく出来ています。
モルティーで華やかなフルーツ感、スペイサイドモルトの好ましい特徴があり、長熟使ってるなあという印象。
現行品ブレンデットの中では、これならスコッチのプリンスと言っても差し支えありません。
このボトルは昨年末頃、ウイスキー仲間からのブラインドテイスティングとして出題されたモノでした。
自信満々に回答しましたが、まさかのシーバスリーガル。いやーびっくりです、目からうろこでした。
その後1本抱えて飲むかと、オークションに張り付いていますが、結局殴りあいの末にそこそこの値段になってしまう。
やっぱりみんな分かってるんですね~。
せめてどこかで飲むかと思ってアラサイドの周年パーティーでしっかり復習させてもらいました。
ただ今回飲んだほうが軽い印象があったのですが、体調差か、あるいはロット差でしょうか。
シーバスリーガル25年の誕生は1909年・・・あれ、12年が1950年代に出たんじゃなかったでしたっけ。
そんな昔にあったんですね。シランカッタw
シングルモルトフリークはまずスルーするボトルだと思いますが、長期熟成のオフィシャルスペイサイドモルトが高騰している中、こういう選択肢もアリなように思います。
ボトルに込められたメッセージは「限りない贅沢」とのこと。
うーん、この無駄な装飾カットしていただいてかまいませんので、3000円くらい安くしていただけませんか(笑)。
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