ついに今日でマッサンが終わってしまいました。

長いようで短い半年間、製作が決まったころから「ついに竹鶴政孝に出番が!」「ブームが来るぞ!」と一部では話題沸騰していた状況でしたので、本当に後のお祭りという感じになってしまいました。
あぁ、BSで朝7時半からマッサン→グレートトラバースを見るのが日課だったのに(笑)。


さて、今日はマッサン終了後のウイスキーブームの行方、第2回。
マッサン効果はどこまで続くのか、考えてみたいと思います。

現在進行形のマッサン効果についてはもう皆様ご存知のことと思います。
ドラマの追い風を受けて、今まさにお酒を飲み始める世代だけでなく、かつてウイスキーブームを経験された方々など、幅広い世代が再びウイスキーに手を伸ばしています。
ウイスキーを本格的に飲み始めて6年くらいになりますが、電車の中でサラリーマンが「余市が」とか「竹鶴が」とか話してるのを聞いたのは初めてです。 (我々はしょっちゅう騒いでますがw)
あぁ、ブームなんだなぁと実感した年度末の夜でした。

ウイスキーは嗜好品ですので、純粋に味で評価しているだけでなく、"あこがれ"や"価値"、"情報"を飲んでる層が少なからずあります。
1990年代、1970年代から続いたウイスキーブームが終演した要因には、焼酎ブームの到来や、皮肉なことに税制改正や円高による価格低下からの"貴重品としての価値の下落"があったほどです。
勿論1980年の円高不況や、バブルの影響も1991年以降ありますが、市場規模の縮小はバブル期に起こっています。
特にこの当時、「ウイスキー」に関する"情報"には現在と比較して大きな差があり、価格=貴重品=あこがれ、の方式が強いものだったと考えられます。まぁネットも無い時代ですし、当然ですよね。

当時の情報発信を見ると、ウイスキーが本来持つこれでもかというほどの情報、バックホーンはほとんどPRされていない状況。せいぜい洋酒辞典にちょろっと載ってるくらいで。
結果、多くの人が素性不明で「有名」「あこがれ」だというだけの酒を飲んでいたとも言えます。

これでは思い入れが無い、ただ話題乗っかっただけですから、ちょっとしたきっかけで消費者の心は離れてしまいます。

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(1980年代後期流通のジョニ黒。この時代、どれだけの人がジョニ黒の構成原酒やフレーバーを意識して飲んでいたのでしょう・・・)

その点、マッサン効果は、ドラマがやってるからという話題性だけではなく、
日本のウイスキーの歴史やブランド価値という、付加価値的な要素を国内市場にアピールしたことがポイントだと考えます。
時期も絶妙でしたね、ハイボールブームで「ウイスキー」というものを多くの消費者が認知していたところにこのドラマ。
なるほど、日本のウイスキーは苦難の連続で育ち、そして1人の男の夢が詰まっているものだったのかと。
マッサンやウイスキー関連の書籍はアマゾンでもマルゼンでも、簡単に手に入ります。
こうなると今後も人々の記憶から"マッサン"が薄れるまでは、マッサン効果は続くと言えます。
実際、マッサン終了後も関連するウイスキーセミナーが多く予定されており、集客は好調なのだとか。
某T屋さんが嬉しい悲鳴をあげてます(笑)。

裏づけは無いですが、NHKが数字を出したドラマをほっておくわけがないと思いますので、特集や、スピンオフ系の続編ドラマ、総集編など半年はお決まりの後処理が行われるでしょうし、海女ちゃんのように、少なくとも1年は効果が持続しそうだなというところです。
(出演者からエピソード0の作成をNHK側にお願いする一幕もあったとか。)
  
ちなみにブームという高層建造物は、強固な基礎がなければ瞬間最大風速で終わってしまうもの。
この基礎を育てたのがハイボールブームとサントリーの戦略なんですが。それらについては次にまとめます。
  
参照:【図解・経済産業】国内ウイスキー市場の推移(2014年9月)
http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_seizougyo20140929j-02-w340
 
参照:洋酒輸入協会50年史 P6~8(税制改正や当時の情勢のご参考)
http://www.youshu-yunyu.org/files/1/0295.pdf
 
参照:ウイスキーは文化をまとった酒
http://www.nippon.com/ja/views/b04202/