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以前富山のイケメン・ウイスキープロフェッショナルから感想を求められていたボトル。
過去の投稿からテイスティングコメントをサルベージです。

スキャパ蒸留所はノーマルなオフィシャル16年でも、
バーボン樽由来のバニラやフルーツ感があり、素直に良く出来ているなぁと感じる銘柄。
ただこの16年表記には謎がないわけではないんですが・・・それは後述するとして、
そのカスクストレングスも同様のベクトル上にあるボトルでした。

SCAPA 1993-2013
20 years old
Cask strength edition
500ml 58.6%
Batch No. SC 20 007



評価:★★★★★★★(7)

香り:灰のようなスモーキーさと微かなオーク香、徐々に開いてきてバニラやリンゴが豊かに香る。アルコール感は柔らかく、シルキーな香り立ち。

味:度数の割りにスムーズ。バーボンオーク由来のフルーツ、徐々にピート、びわ、りんごを思わせる果実味もある。
フィニッシュはドライでスパイシー、麦芽香とウッディーな渋み。オークの戻り。


典型的な近年蒸留近年詰めのボトルの一つとも言える傾向のフレーバーで、
かつ上述のとおりスキャパ蒸留所直系ともいえる王道的な構成です
これでスキャパのオフィシャルがシェリー樽熟成系なら、また違う驚きもあったのでしょうけど、
少なくともこのボトルに関しては「なるほどね」という納得の一言。

この後は、レベルの高いモルトをこれから先もリリースしていってください、なんて書きとめれば、
可も無く不可も無く筆を置けるわけですが、ことスキャパはその限りではないんです。
というのも、スキャパ蒸留所は1994年から10年ほど休止期間があるので、
このレベルの限定モノも、オフィシャル16年のリリースも、いつまで続くのかわからないわけです。

2015年の今はもう休止期間中に入ってしまっています。
というかオフィシャル16年も2015からマイナスすれば1999ってもう休止期間まっただ中。
ということは今使われている原酒は最低20年物で16年表記?

これは追加で調査が必要ですね。