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昨年11月、神戸に足を運んだ際、お約束のメインモルトでの1本。
1960年代蒸留で1桁熟成年数という、驚愕のハイプルーフボトル。
ラベルだけで高まってしまう(しかもレッドキャップ!)、
モリソン時代のボウモア9年シリーズです。

ボウモア1968-1977(9年) 59.7% Cask no,222


暫定評価:★★★★★★★★(8)

"ヒネ香、燃えた木を思わせるスモーキーさ、ヨード。
徐々にヒネは和らぎ、ベリーやグレープフルーツのアロマ。
口当たりはパワフルで甘酸っぱい。次第に赤土や削り節、ビターで焦げた感じもある。
フィニッシュはピートとピンクグレープフルーツ、
9年とは思えない熟成感があり、しっかりと長く続く。"


このシリーズは1969年蒸留のジャッコーネ、Barエデン、
ノーマルと3種類飲んでますが1968年蒸留には初遭遇!
どれもシェリーカスクですが、1969の3種類はプレーンなのに対し、
1968はシェリーカスクらしさのある色味と味わいでした。

香りにヒネがあるものの、味は弱った印象は無く、自分は好み。
9年でこれほどとは…と驚きの熟成感・完成度でもありますが、
たぶんボトリング直後はもっと荒々しくて個性的だったんでしょう
つくづく経年変化というのは心憎い仕事をしてくれます(笑)。

最近のボウモアとも共通する部分があり、ボウモア蒸留所の素晴らしさを改めて認識しました。
素晴らしいボトルをありがとうございました!

(この投稿は2014年11月にFBに投稿したものをリメイクしたものです。)