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昨年末、今は無きアサヒビール直営のBAR、月灯りで飲んだ宮城峡。
内装はキレイ(やたらバブリー)で価格も手ごろ、自家醸造のビールが旨く、
ちょい飲みするには申し分の無い良い店でした。

ところがウイスキーブームが来るなか、昨年末で閉店。
自分の結婚パーティを開いた会場でもあったので、出来ればもう一度妻と行きたかったなぁ。


宮城峡 1988(20年)55%



評価:★★★★★★(6)

"シルキーで甘酸っぱい果実香、土の香り、微かにサルファリー。
口当たりはスムーズ、硫黄が上面に、徐々にオーク由来のフルーツ、
フィニッシュは焦がしたビターさが残る"

余市1987がWWAで世界一を取った次の年に販売された、数少ない宮城峡の20年。
宮城峡らしい果実感のある味わいで、完成度の高いウイスキーに仕上がっています。
ただ、ニッカウヰスキーの使うシェリー樽はサルファリーなモノが多く、
その原酒が使われたのか、この宮城峡も例に漏れずというところ。

自分はパフュームの次に硫黄、サルファリーなフレーバーが苦手ですが、
あっても飲めないという訳では無く、フレーバーの出方次第という感じ。
ニッカ製品にある硫黄は、味の要素の一つ程度なのでまだなんとかなってます。
(マルスとかはすごいのが結構ありますねw)

蒸留所側に聞いたところ、最近はシェリー樽の内部を洗浄し、
硫黄を落としてから使ってるそうですが、いつのロットから無くなるのか注目です。