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スプリングバンク 12年 1980's サマローリ 57.1%

カテゴリ:
SPRINGBANK
Over 12 years old
1980's
57.1% (100 Proof)
Import by Samaroli 

グラス:リーデルソムリエ・ブルゴーニュグランクリュ
量:30ml程度
場所:個人宅(Whisky link イベント)
時期:開封後1年程度
評価:★★★★★★★★★★(10)


通称サマバンク。
前回のテイスティングコメントはこちらから。

半年ぶりに飲ませていただきましたが、まったく色あせていないどころか、さらに香味が開いています。
前回のテイスティングで感じていた硬さがほぐれ、葡萄やベリーを思わせる多層的なフルーティーさ、香り高いウッディネスが混然となって、さらに素晴らしいシェリー香に。
筆舌に尽くしがたいとはまさにこのことで、テイスティングはただ一言「サマバンク味」としたいほどです。

このボトルの何が凄いのか。それは一言でシェリー系ウイスキーとしての全体的な完成度だと感じます。
複数樽バッティングゆえの多層感、12年からという使用原酒の範囲も絶妙で、長熟で発生しがちな渋みやドライな要素が抑えられていること。スプリングバンクと認識できる個性はメインに感じられないのですが、厚みのある種質などが、この素晴らしい味わいの底支えになっているのでしょう。 
シェリー樽はスパニッシュオーク系の香木感に加えて、アメリカンホワイトオークなど複数パターンのシェリー樽が使われているように感じました。

このボトルを4本も、口開け、ラストショットなど様々な場面で飲ませてもらったのは、自分のウイスキー歴において最高の経験だと断言できます。 
逆にスプリングバンクやシェリー系のウイスキーに求める要求が高くなってしまったのかもしれませんが、この香りを前にして飲まずには死ねません。
最高の瞬間をありがとうございました!

ロングモーン 31年 1964-1996 キングスバリー 59%

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LONGMORN GLENLIVET
Kingsbury’s
Aged 31 years
Distilled 1964
Bottled 1996
Cask type Ex Sherry #52
700ml 59%

グラス:木村硝子古酒など
量:30ml以上
場所:個人宅(Whisky link イベント)
時期:開封後8〜9ヶ月程度
評価:★★★★★★★★(8ー9)

香り:熟したパイナップルや黄桃、ややミンティなアロマもあるフルーティーな強い香り立ち。ハイプルーフらしく勢いがあり、乾いた麦芽にオーク香、徐々にフェロモンを思わせる官能的な要素も感じられる。
グラスの残り香はドライフルーツとしっとりしたピートフレーバー、時間経過で土っぽさが強くなる。

味:ねっとりとしてパワフルな口当たり、フルーティーで厚みのあるボディ、黄桃、ドライマンゴー、麦芽、オーク。香り同様の強いフレーバーで後半には土っぽい苦味と淡いフローラルさ。
余韻は熟したトロピカルフルーツと土っぽさが混じった南国感と、オーキーで華やかなフィニッシュ。 

先日のWhisky linkイベントでのテイスティング。
最近煽りがキレキレな、どくずんだことGSさんの持ち込みボトル。
記載の通り非常にうまいロングモーンですが、肩に爆弾ならぬ地雷を抱えたボトルであり、いつどうなるかわからない不安要素も持ち合わせている薄氷のバランスが特徴です。

というのもこのボトル、パフュるんです。
一部ボトラーズリリースのロングモーンが、開封後の変化でパフュームが出ることはこのボトル以外にも経験しているため、ありえることとして認識してはいるものの、ほぼ同時に開封した2本のうち、1本は完全にパフュームで、今回の一本は危ういところでとどまっているという状況。気温変化なのか、加水調整で使用した水の影響か、衝撃や振動等が原因なのか、何れにせよ「逝くときは逝く」という感じでしょうか。

(8ヶ月前のテイスティング。右がパフュームが出ている、左側は今回のボトル。)

過去テイスティングされている中では最高評価のロングモーンの一つであり、パフュームのパの字もテイスティングコメントには出てきません。シェリー樽熟成ですがリフィルシェリーゆえ酒質由来のパイナップルやパパイヤなどの南国感を思わせるフルーティーさに加え、樽由来のニュアンスが底支えで脇役に回るバランスの良さ。
つまりその時点ではそうした要素は出ていなかったわけで、そこからの時間経過で徐々に隠れていたものが前に出てきたというか、化学変化が進んでしまったのだと推察します。

大丈夫だと思ってストックして、そしてパフュームだったら、その手のフレーバーがダメな人は口から泡じゃ済まないですね。
というかスペック的には最強で価格もすごいことになってるこのボトルを、2本も同時に開封して頂いたからこそわかるこの変化。1本目に関しては心中お察ししますが、非常に良い経験をさせて頂きました。

グレンアルビン 21年 1963年蒸留 GM 40%

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GLEN ALBYN
Aged 21 Years
Distilled 1963
Gordon & Macphail
Pure Inverness Highland Malt
1980's
40% 750ml

グラス:木村硝子 古酒
量:30ml程度
場所:個人宅(Whisky linkイベント)
時期:開封後半年程度
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:土っぽさと焦げたカラメルを思わせるほろ苦い香立ち。みたらし、柔らかいスモーキーさ。オールドらしいアロマにホッとする。

味:マイルドな口当たり、黒土、煮詰めた紅茶やカラメル、徐々に軽やかなスパイスの刺激。ボディーはミディアム程度。
余韻は軽くドライ、土っぽいピートフレーバー。

グレンアルビンの中で特別なボトルをと言われると、まず候補に上がってくるのがこのGMの21年、1963年蒸留です。

完成度だけならOMCの1966など素晴らしいものは他にあります。というかグレンアルビンは年代によってキャラクターが幅広くあるため、らしさというより印象深かったボトルがという紹介になってしまうのですが、土っぽいハイランドピートにGMらしいカラメルソースのような甘みがマッチ、ボトルによっては妖艶な熟成香を放つGMのグレンアルビン21年は、過去飲んだ経験も含めて強く印象に残っているのです。

最初にこのボトルを飲んだのはブラインドテイスティングで、今回同様Whiskylinkのタケモトさんからの出題でした。その時は余りの素晴らしさに、90点以上のスコアをつけたのを覚えています。
今回のボトルは前回ほどの妖艶さがなく、美味いは美味いのですが、普通のハイランドモルトのオールドボトルという感じ。 開き方の違いというより、育ちの違い、あるいは元々のロット差(ないしボトリング差)でしょうか。
答えの見えない計算式が目の前にあるようで、つくづくタイムマシンが欲しいと感じます。

特別純米 会津中将 無濾過生原酒 あらばしり

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良い日本酒は美味い。
知識はありませんが、こうして良い銘柄を紹介して貰う度、はっきりとそう感じます。

今回の1本は、先日のWhisky linkの集まりの際、いわきの魚介、海鮮料理の「肴」で飲んだ会津中将です。
飲み方は冷。コクがあってメロンやリンゴを思わせるフルーティーさ、軽い酸味と米の旨みを感じる飲み口。ボディがしっかりとあるため吟醸香が浮いておらず、気持ち良く杯が進みます。


いわきという街は本当に美味いものが多いところです。
Whisky linkの集まりがあると、お約束になりつつあるコースがあるのですが、この肴さんの魚介料理は本当に美味い。
写真に写っているあん肝、刺身の盛り合わせ、アワビのステーキ・・・ここに来るまでにひたすらウイスキーを飲んでいるのに、日本酒が進んで仕方がありません。

味の紹介は写真で事足りてしまうでしょうか。鮮度満点の刺身は旨みたっぷり。真鯛は旬を外したためかちょっと味が薄かったものの、鮪とサヨリはかなり良かったです。
色々あって敬遠される方もいるかもしれませんが、この街の夜は本当に熱いですよ。(日中は日中で、妙に盛りが多いメニューが魅力ですw)


ミルトンダフ 20年 1965-1985 ムーンインポート 57%

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MILTONDUFF - GLENLIVET
Moon Import 
20 Collection
Aged 20 Years
Distilled 1965
Bottled 1985
Cask Type Sherry Wood
57% 750ml

グラス:リーデルソムリエ ブルゴーニュグランクリュ
量:30ml強
場所:個人宅(Whisky link イベント)
時期:開封後4~5ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★★★(7-8)

香り:トーンの高い香り立ち。リフィルアメリカンオーク系のバニラやカスタードを思わせる甘さ、乾いた麦芽、淡いウッディネスとスモーキーさ、奥にはオレンジリキュールのようなニュアンスもある。

味:香り同様の構成で、ハイトーンな口当たり。カスタードの甘みとほのかに柑橘系のニュアンス、まるでクレープジュゼットのよう。
余韻は華やかな麦芽風味、乾いた木のウッディネス、序盤からの甘み、フレーバーを伴い高く抜けていく。


ラベルだけでもただならぬ雰囲気を醸し出している1本。バッティングでハイプルーフ、そして 1960年代蒸留の20年熟成、コアなモルトファン垂涎のスペックで、否応なしに期待が高まります。

シェリーウッド表記ですが、使われたのはおそらくアメリカンホワイトオークのリフィルシェリーバットを2~3樽でしょうか。
シェリー樽の由来の色の濃い甘みではなくハイトーンな構成で、ボトリング後30年という時間が経過してなお、古酒を思わせる角の取れ具合に加えて生き生きとした酒質の強さ、パワーを感じます。
ボトリング直後は相当なやんちゃで、今ようやく飲み頃を迎え始めたという感じでしょうか。大ぶりなグラスで一気に開かせると、華やかなモルティーさとカスタードやクレープのような甘みが感じられ、そのポテンシャルには感服の一言です。

本ボトルはGWに開催されたWhisky linkイベントでのテイスティング。
ミルトンダフが使われているブレンデッドというとバランタインですが、昔のバランタインを支えていたであろう華やかな酒質の由来はここにあるのだと、ブレンデッドを飲むことが多い自分は、当時のバランタインとの共通点を特に感じました。

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