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先日、新橋でとあるウイスキー関係な方々と打ち合わせをした際に、打ち合わせスペースとして使わせてもらったのがBAR キャパドニック。
個人的に一度訪問してみたかったBARであり、やっと伺うことができました。

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BAR CAPERDONICH(キャパドニック)
東京都港区新橋2-11-8 小倉ビル4F
営業時間
18:00~28:00(月~金)
18:00~24:30(土)
17:00~24:30(日)
http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13168890/

マスターはウイスキーの状態に関して、良い状態のウイスキーをサーブすることを心がけていると伝え聞いて、勝手に興味を持たせてもらっていました。(オールドボトルのヒネ関するセンサーも相当感度の高いものを備えられているとか。) 
ただ、先述のとおり打ち合わせでボックスシートを使用していたため、マスターとの会話はあまりできず、濃い話は次回に持ち越し。ボックス席の注文は全品お任せのブラインドテイスティングで、ボトルを通じてマスターと会話させてもらいました。


1問目:フレンズオブオーク キャパドニック21年 (1992-2014) 46%
回答:フレンズオブオーク キャパドニック22年(1991-2014)46%

マスターから、まさに名刺代わりという出題。
ほのかに青みがかったオークと麦芽香、植物感とオーク由来のフルーティーさに、後半は淡いピートフレーバー、ほろ苦い余韻。実は飲んだことがあったボトルで、ラベルを記憶違いで覚えていた結果の回答。加水、20年熟成、1990年代蒸留あたりでこのフレーバーのボトラーズ・・・と絞り込むと、自然とフレンズオブオークが出てきて、まああとはBARの名前とかけてるのかもと、ちょっと邪推してしまいました(笑)。
凡ミスでニアピンになってしまいましたが、こちらとしても名刺を返せたかなという回答でした。


2問目:アラン プライベートカスク 18年 (1996-2015) 51.7%
回答:スペイバーン 21年オフィシャルボトル

オフィシャルでシングルカスクですよ、と大ヒントがあった上での出題だったのに、ボトルはおろかアランにすらたどり着けなかったボトル。個人的に認識しているアランらしさが無く、逆に10年程度瓶内でこなれたような麦芽風味があり、2000年頃にリリースされたオフィシャルの高度数かなと迷走してしまいました。
樽感は淡く、熟成はリフィルシェリーホグスヘッドによるものと思います。


3問目:ダグラスオブドラムランリグ ラフロイグ14年 (1999-2013) 46%
回答:ラフロイグ、15年程度の熟成、46%程度、リフィルホグスヘッド

マスターからはこれは蒸留所だけでいいんじゃないですかねーというコメントと共に運ばれてきたボトル。
確かに香りの段階であらかた絞られますし、飲めば度数や熟成年数はそこまでひねりのある要素でもないので、一口飲んで確かになと。その蒸留所当ては、ラフロイグか、アードベッグか、この2択で悩みました。
ラフロイグのボトラーズだとフルーティーなタイプを期待するところ、このボトルはピートが前に出ており、そこからヨードやグレープフルーツ系のフルーツ。アードベッグでも似たようなボトルが出てきそうなのです。以前飲んだカーディスにも似た傾向があったため、直感を信じてラフロイグとしました。加水で調整されているため、染み込むような余韻が好印象、良い状態だと感じるボトルでした。


4問目:クーパーズチョイス リトルミル30年 (1985-2015) 44%
回答:ベンネヴィス、20年熟成程度、46%程度、ホグスヘッド

非常に悩まされたボトル。香りは落ち着いた熟成香から徐々にケミカルなニュアンス、少しの紙っぽさ。味は香り同様ケミカルな部分があるものの、官能的な要素も感じるフルーティーさが全開で、なんだこれはと素直に驚きました。
アイリッシュとは違うと感じだったのでスコッチでこの辺が出そうなところ・・・と悩みましたが結局地域すら絞れず。正解を見てこんなフルーティーなボトルもあったのかと、この蒸留所に自分の中で設定しているフレーバーの枠を見直すきっかけともなった、大変勉強になる出題でした。
(発売直後に瞬殺となったボトルとのことですが、これは納得ですよ。みんなこういうの好きですもんw)

そんなわけで、ブラインドテイスティング4問、しっかり楽しんでしまったわけですが、肝心の打ち合わせのほうはというと、ブラインドして、終わったらまた打ち合わせして注文と、ローテーションしながらいい感じに集中して進めることが出来ました。
今回出題されたボトルは比較的近年よりのところでしたが、次はオールドボトルでも注文しつつ、マスターと濃い話をしてみたいと思っています。