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グレングラント 30年 1972-2000 BBR 46%

カテゴリ:

GLEN GRANT
BERRYS’ OWN SELECTION
Years 30 Old
Distilled 1972 or 1973
Bottled 2003
Cask type Sherry #8239
46% 700ml

グラス:シュピゲラウ グランドテイスティング
量:30ml程度
場所:個人宅
時期:開封後半年程度
暫定評価:★★★★★★★★(8)

香り:酸味と果実味のあるリッチなシェリー香。ベリーや枝付きレーズン、ほのかに黄桃を含む色濃いフルーティーさ、柔らかいタンニン、若干のラッカー香が経年を感じさせる。 

味:スムーズでリッチな口当たり。シェリーの濃さとフルーティーな香味はカラメルソース、リンゴのカラメル煮、レーズンチョコレート。徐々に黒葡萄を皮ごと食べたような苦味が口の中に染み込んでいく。
余韻はドライで渋みとほのかな土っぽさに、オールドシェリーの濃厚な甘みが長く残る。 

BBRは1960年代、や1970年代初頭を中心に、さすがワイン商と思わせるシェリーカスクをリリースすることが多いのですが、このグラントもベリー感の漂う素晴らしいシェリー感で、余韻がただ渋くドライなだけで終わらない、甘美な甘味の戻りを感じる、実に充実の1杯でした。これですよ、こういうシェリー感が欲しいんですよ。

蒸留時期は記載が無いので不明ですが、逆算して1972か1973であることは言うまでもなく。グレングラントと言えば一時期当たり年として1972が多くリリースされましたが、これは72だから良いわけでもなく、グラントは全体的にこのあたりのビンテージまで安定して旨いんですよね。
バーボン樽でもシェリー樽でも輝く、本当に素晴らしい蒸留所です。


余談。
最近持寄り会の際に、ボトルをグラスの中で少量ずつバッティングして即興ブレンドを作ることが多いのですが、今回は自分が持ち込んだリンクウッド1973に、ベンリアック1975、そしてこのグレングラント30年を加えた3種バッティングが素晴らしい味わいで感動してしまいました。

先日記事にしたロングモーン1964バージョンも作ったのですが、グラントのほうがシェリー感のフルーティーさが良い方向に作用しており、完成度は上。
なんとも贅沢な遊びですが、これもまた持ち寄り会の楽しみ方ってことで。。。いやー良い夜でした。

カティサーク 12年 1970年代流通 ウイスキー特級

カテゴリ:
CUTTY SARKS 
12 Years Old 
1970's 
86proof 4/5quart 
(43% 760ml) 
構成原酒:グレンロセスなど 

グラス:SK2、創吉テイスティング 
量:所有ボトル
場所:自宅
時期:開封後2週間程度
評価:★★★★★★(6)

香り:ほろ苦く甘いカラメルやシェリーの香り立ち。奥にはモルティーな華やかさもあり、アプリコット、トフィー、焼き芋の穀類を思わせる甘みと焦げた苦味もある。 

味:まろやかな口当たり、ブラウンシュガーを思わせるオールドシェリーの甘み、カラメル、シロップ漬けのチェリー、熟した洋梨、濃いめに入れた麦茶。徐々にスパイシーで奥にはグレーンの軽やかな甘さも感じられる。
余韻はドライで微かにピーティー。僅かに感じられる焦げたような苦味が、全体を通してアクセントになっている。


カティサークブランドの上位モデル。ノーマルなカティサークがあっさりとライトなブレンドなのに対し、12年は色を見て頂けれ違いは一目瞭然、シェリーやカラメル系の風味が効いた甘くモルティな味わいに仕上がっています。
このボトルは2本目の抜栓で(本当は3本だったけど、1本は抜栓直後に某BARに里子に出て行ってしまった)、今回のボトルは1本目の時よりヒネ香が無い代わりに口当たりに辛みを感じました。
流通時期の微妙な違いか、それとも保存状態によるところか。まあ数ヶ月後にはさらにこなれてくると思いますが、この辺がオールドボトルの面白さであり、難しさです。
それ以外の要素については合格範囲で、この時期に家でまったり飲み進めるにはちょうどいい塩梅。ハイボールはイマイチですが、ロックは気分で選んでも良いかもしれません。

なお、同ボトルの見分け方は、1980年代はキャップが黒く赤字の12年表記が無いのが特徴。
1990年代流通は特級表記が無くなり「スコッチウイスキー」なるシールが張られるようになります。ウイスキー全体を見ても色が薄くなるため、仮にシールが無くても見た目で違いが分かると思います。
キャップの裏側は紙(牛乳瓶に使われているような)タイプで、金属タイプ等に比べてオフフレーバーの心配が少ないのも好印象。これで物量が多いためかそこそこ安く買えるってのも、オールドラヴァーには嬉しいですね。

カティサーク 1980年代流通品 ウイスキー特級

カテゴリ:

CUTTY SARK 
Blended Scots Whisky 
1970-1980’s 
43% 760ml 
構成原酒:タムデュー、ハイランドパーク、グレングラッサ、ブナハーブン、グレンロセスなど
評価:★★★★★(5) 

香り:サトウキビや乾いた牧草のような植物感のある甘い香り立ち。微かなヒネ香、パンケーキ、ドライアップル、ジャイアントコーンを思わせる香ばしさ。

味:オールドらしい粘性のある口当たりだが、使われた原酒の若さからか舌触りは硬さがある。ザラメ、薄めた蜂蜜、ドライアップル、コーンシリアル、クラッカー、樽感の少ないニュートラルなモルティーさに穀物風味。
余韻はあっさりしているが染み込むように残る。


1970年代後半、あるいは1980年頃に流通したと思われるカティサークのスタンダード品。
スコッチのスタンダード品として国内には相当な量が流通していたため当時からウイスキーを飲まれている方にはなじみ深い銘柄だと思います。
また、通量が多かったということは、市場に在庫が残っているということでもあり、比較的手に入りやすいところの筆頭です。

カティサークはBBRのブレンデッドでも、普及価格帯をターゲットとした造りがされています。先日紹介したベリーズベストやカティ12年が濃厚なブレンドであるのに対し、カティサークはライトであっさり。樽感は控えめで原酒由来の穏やかな甘味、麦芽風味、グレーンを思わせる穀物の風味も感じられます。
また、カティサークはカラメル添加を行わない、ナチュラルなブレンデッドとする同社の方針が、このライトな味わいに繋がっているようです。

しかしライトなだけではないのが原酒の良さか、その辺の零細ブレンデッドとは違う味の深みがあり、良い意味で1杯目のブレンデッドウイスキーです。
これから何杯か飲んでいくぞと言う中で、ストレートでよし、ハイボールで飲んでも良い。気軽に肩肘張らない味わいが堪能できると思います。

スコッチウイスキーは年代によって、今のスタンダード品が当時は高級グレード扱いという変化から、味が大きく変わることがあります。ジョニーウォーカーなんかがいい例ですね。
ではカティサークのスタンダードはというと、60年代のコルクキャップ時代を飲んでも同様にあっさりした味わい。新しい時代については粗さも増して言わずもがなで、日本で手に入る範囲のオールドはあまり差が無いなというボトルでもあります。

なお、カティサークが採用している"Scots whisky"表記は、ゲール語としてはこちらが正しいスコッチウイスキーの表記であるという同社のこだわりから。ラベルを彩る手書き風の文字は、1923年にカティサークが誕生した際のラベルデザインのものを、そのまま使っているのだそうです。

ベリーズベスト ブレンデッドスコッチ 1970年代流通 ウイスキー特級

カテゴリ:

BERRY’S BEST 
Blended Scotch Whisky 
1970’s 
86Proof 4/5Quart (43% 760ml) 
構成原酒:グレンロセスなど 
暫定評価:★★★★★★(6-7) 

ウイスキーボトラーズで知られる、ワイン商のBBRが90年代までリリースしていたブレンデッドウイスキー。先日の持ち寄り会での1杯です。ばたばたしていて落ち着いて飲めなかったのが悔やまれるボトルでした。
香り、味共にブラウンシュガーや葡萄等を思わせるシェリー風味が豊か。引っ掛かりがなく柔らかい飲み口、モルト比率が高く、中間から後半にかけては古酒感伴うオールドシェリーの嫌味の無い甘さが広がっていく。
ブレンデッドとは思えない味わいで、オークション市場で同ジャンルにしては高い価格で取引されているのも頷ける味わいです。っていうか現行品のマッカランやファークラスに1万円以上出すなら断然こっち買いますよ。


1970年代のBBRには、カティサークシリーズに加え、ベリーズベスト、セントジェームスと、オールドブレンド分野で評価されるブレンデッドが揃っています。
今回は同じく持ち込まれていた、シェリー系、甘口タイプであるカティ12年との飲み比べもしてみました。双方別々では飲んだことはありましたが、飲み比べは今回初めて。
どちらもモルティで旨いブレンデッドではあるものの、シングルモルト的なシェリー感はベリーズベスト、シェリー系の甘味もありながらカラメル等のブレンデッド的な甘口風味なのはカティ12年と、傾向は違うと感じます。カティのほうは原酒由来か少々クセもありますね。

出品される頻度は少ないですし、酒屋店頭では本当に見かけない(2年前に西の方で1回見かけたきり)ですが、1本欲しいボトルの一つです。

インチガワー 29年 1982年蒸留 2011年ボトリング 54.5% BBR

カテゴリ:

INCHGOWER 
BERRY BROS. & RUDO 
Aged 29 years 
Distilled 1982 
Bottled 2011 
Cask no. 6967 
700ml 54.5% 
暫定評価:★★★★★★(6) 

香り:穏やかな香り立ち、乾いた植物を思わせる柔らかいピートフレーバー。熟したオレンジ、アプリコットのフルーティーさ、クリーミーなアロマ。

味:クリーミーな口当たり、麦芽風味、ママレードジャム、ホットケーキのようにふっくらと甘い。そこから内陸系の癖のないピートフレーバー、土っぽいニュアンスを伴うピーティーな余韻へ。
香り同様の構成で安心して楽しめる。

TWDにてリーダーのTさんが荒ぶる自分の心を鎮めるために持ってきてくださったモノ(笑)
これまでオフィシャルオールドからボトラーズまでいくつか飲んできて、インチガワーは個性的なモルトが多い印象。特にシェリー系の原酒が良くも悪くもイメージとして残っている反面、プレーンオーク、バーボン樽で熟成されたボトルの印象はあまりなく、このボトルはホグスヘッド系のプレーンな香味に、酒質由来と思しき個性的な風味が面白い。楽しみながら飲ませていただきました。

一言で非常にクリーミーな味わい。このクリーミーさは近年のソーピーさが抜けたエドラダワーとも共通する白っぽいクリーミーさです。オレンジとホットケーキを思わせる麦芽風味、そこに内陸系の癖のないピートフレーバーが心地よい。
インチガワーは上述の通り癖の強い蒸留所という認識が強く、あまり手は出していなかったのですがこういうボトルがあるなら、いくつか飲んでみたいですね。


余談:前回のTWDは持ち寄り会反省会も兼ねていたので、ひとしきり議論した後はご飯タイムでした。
ウイスキー仲間の間で定評のあるクリリン餃子を焼きまくって、シメはホルモン焼きそばというおおよそウイスキー会とはかけ離れたメニューを提供。
でも久しぶりに大量の餃子を作って楽しかったですw

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