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LAGAVULIN
Aged 8 Years
200th Anniversary
2016's
Limited Edition
700ml 48%

グラス:テイスティンググラス(名称不明)
量:ハーフショット+α
場所:BAR飲み(Y's Land IAN)
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★(5)

香り:爽やかでスモーキーな香り立ち。燻した麦芽香やヨード、ほのかにシトラス。同時にツンとしたアルコールのアタック、若干の乳酸感があり若さも感じる。

味:粘性のある口当たり、香り同様微かな乳酸を伴うニューポッティーな要素と徐々にエッジの立った舌への刺激。燻した麦芽の香ばしさ、少し焦げた木、土っぽいピートフレーバー、ほのかなヨード、魚粉のようなニュアンスもある。中間は軽く、透明感がある。余韻はスモーキーでさっぱりしている。

ラガヴーリンが1816年創業からの200周年を記念して2016年にリリースした、バイセンテナリーボトル。
まず最初に断ると、美味しくないとかそういうワケではなく、中身は最近の12年カスクストレングス加水版のような、うまくまとめた若い加水アイラという感じ。しかし200周年ボトルであるとするにはもう一枚カードを見せてほしかったなと、そう思った人は私を含めて多かったのではないでしょうか。

なんと言っても、この驚きの白さ(透明さ)。
樽はリフィルシェリーやバーボン樽のサードフィルなど、使い古した樽を使っているのでしょうか。樽の影響が薄いため、酒質由来のところで香味に若さが出ています。
そこを加水で整地したためか荒さは多少取れていますが、その分ボディやコクが犠牲になった印象があり、後半はよく言えばさっぱり、悪く言えば軽いという感じです。

それにしても、アードベッグの200周年同様、一般市場向けに大量生産してくれるのはありがたいですが、なぜこの構成なのか、その意図を知りたいですね。
一応公式には世界初のウイスキーライターが、当時の8年のカスクサンプルを飲んで、その酒質を絶賛したことからきているようですが。。。
普段16年などは割りと強い樽感がある中で、さらにこれからリリースされる200周年ボトルへの入り口として、まずはラガヴーリンの"素の味わい"、すっぴんを知ってほしかったのがこのボトルとするなら、なるほどなと思います。

なお、アイラフェス2016向けのボトルとして18年のリリースがリリースされるようで、これはかなり美味いという話。この8年からそこに繋がっていく何かストーリーがあるのかも気になるところです。
蒸留所創業200周年、おめでとうございます!