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フォアローゼス シングルバレル プライベートセレクション 10年 OESO 56.5%

カテゴリ:
フォアローゼス プライベートセレクション
FOUR ROSES 
SINGLE BARREL 
Private Selection 
Specially Selected By LIQUOR BARN 
Recipe Selected OESO 20% Rye mashbill / Rich Fruitiness 
Aged 10 years 8 months 
Bottled 2015 Jury 
56.5% 750ml 

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:自宅
評価:★★★★★★★(7)

香り:スパイシーで華やかな香り立ちから艶のある甘いウッディネス。ほのかに焦げ感、濃く入れた紅茶、シロップ漬けのチェリーやベリー。陶酔感あり。加水すると華やかさが増すが、少し溶剤系のニュアンスも。

味:コクのあるリッチな口当たり、スパイシーで甘酸っぱいオークフレーバーはアプリコット、ドライオレンジにハーブのニュアンス。ウッディーなチャーオークフレーバーと爽やかさが鼻に抜ける。
余韻はウッディーでビター、スパイシー。少量加水するとバランスが良くなる。


フォアローゼス蒸留所の限定品であり、一部現地酒販でカスクチョイスされたものが限定的に販売されているプライベートセレクション。今回のボトルは現地のリカーショップ、LIQUOR BARNがフォアローゼスから買い付けてリリースしているボトルになります。
先日、ウイスキー仲間のIさんから頂いた(強奪した)同ボトルのレシピOBSK・2014年ロットが予想以上の美味しさで、次回アメリカに行かれるときは蒸留所で大人買いしてきて欲しい旨を伝えたところ、蒸留所限定品2本、LIQUOR BARN詰め3本、計5本のプライベートセレクションを調達して頂きました。

ラベルは通常のフォアローゼスシングルバレルと異なり、金地に真紅の薔薇の花。薔薇の色は同じはずですが、プライベートセレクションのほうが映えるように見えます。
同銘柄はシングルカスクでのリリースで、熟成年数や度数がボトル毎に異なるのはもちろん、ライ麦比率など製造行程の違いから10種類のレシピで分けられており、それぞれ異なる味わいが楽しめるのも特徴。そして何より、近年バーボンウイスキーのライトフレーバー化が著しく、樽の質も芳しく無い中で、一定以上の品質を保っている"旨いバーボン"であるのが最大の特徴と言えます。
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市販されている現行品のフォアローゼス シングルバレルも悪くは無いのですが、飲み比べるとその差は歴然。例えるならプライベートセレクションが画家本人が書いた絵画であるのに対し、市販品はそれを愛好家が模写したものという印象。   
先述の現地調達品5本を現行品と共に飲み比べましたが、それぞれのレシピの違いを楽しめつつ、完成度はどれも頭1つから2つ抜けている。
価格も60~70ドル程度で、現地では普通に売っているのですから、日本に入ってくるバーボンの質と現地の物量の差に、ちょっと嫉妬してしまいます。

今回テイスティングしたプライベートセレクションのレシピ、OESOの特徴は、Frutiy(Red Berries) Medium Body。見るからに美味そうな赤みがかった色合い。香味にそれぞれ甘酸っぱさがあり、良質なオーク由来と思しきコクのある甘みと、酒質由来と思しきスパイシーな口当たりで完成度の高いバーボンに仕上がっています。
ちなみに現地での一番人気はOBSF(Mint Fruity Spicy, Full Body)、これは今回の買い付けでは入手できなかったとのことで、いつか飲んでみたいものです。

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オマケ:先日自宅で開催したバーボン会での1シーン。フォアローゼス プライベートセレクション 飲み比べ。
右奥は参考品として日本流通のシングルバレル、流通時期違いで2種類。
どれが一番高評価かは意外と分かれて面白かったですが、どのボトルもローゼスらしい華やかさが素晴らしい。
日本では中々出来ない試みが実現できたのも、ひとえにIさんのおかげ。感謝!

キルケラン テイスティングルーム NA 59.7% 蒸留所限定 ブラインド

カテゴリ:
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KILKERRAN
The TASTING ROOM
Glengayle Distillery
(No Aged)
Bottled 2013/4/12
700ml 59.7%

グラス:木村硝子テイスティング
量:30ml以上
場所:自宅(TWD@Iさん出題)
時期:不明

【ブラインドテイスティング(TWDルール)】
地域:キャンベルタウン
年数:20年程度
度数:55%程度
樽:リフィルバーボンバレル
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:つんとしてドライな香り立ち。グラス形状によってはかなり強く感じるスパイシーさ、奥にはラムっぽい植物感にバニラの甘み、ポン菓子やおこし、ミントを思わせる清涼な爽やかさ。加水すると乾燥した麦芽のニュアンスに土っぽいアロマも感じられる。

味:ピリピリとスパイシーでじわりとコクの広がる口当たり。干し藁、乾いた麦芽、香ばしくビターで中間から後半に木材の渋みと淡くオーキーなフルーティーさ。微かに土っぽいピートフレーバー、徐々に蜂蜜の甘さもあり、加水するとさらに強くなる。
余韻はドライでスパイシー、ほろ苦く干し藁系の香ばしさ。存在感のあるウッディネス。ほのかにスモーキーで長い余韻。


このボトルはグレンガイル蒸留所の現地限定ボトル、所謂ハンドフィル的な位置付けにあるもの。
売り場には写真のように縦置きされたクォーターサイズほどの樽があり、そこから直接ボトリングして、購入する形になります。
その中身は、Iさんから聞いた話では最長で10年程度の原酒をベースに、樽の中身が少なくなってきたら新しい原酒を継ぎ足しながら作っているのだとか。
日本でいうところの鰻のタレ、シェリーでいうところのソレラ方式ですね。
キルケランハンドフィル
(グレンガイル蒸留所の限定ボトル購入風景 Photo by T Ishihara)

そうした背景からか、テイスティングでは度数なりに強いアタックは感じられたものの、香味の複雑さや、なにより後半から余韻にかけて感じられる樽材由来と思しき苦味、渋みはそこそこ強く。また継ぎ足しが頻繁に行われているためか、”こなれた感じ”も出ていてバランスも良く、リフィルで樽感が出にくい小さい樽で15年、ないし20年くらい熟成させた原酒のように感じられました。
ただ、地域に関しては明らかにキャンベルタウンのスプリングバンク系だなと。共通の麦感やフレーバーがあったものの、塩っぽさなどその他のフレーバーに違和感があり、今回のテイスティングでは地域のみにとどめています。TWDは蒸留所当てじゃないですからね。

テイスティングのお勧めは少量加水。強めのアタック、渋みなどが軽減され、樽由来の甘み、麦芽の風味が強く感じられます。今回は残量等の関係からハイボールにはしませんでしたが、こういうタイプならロックも悪くないんじゃないかなと思います。

写真をお願いしていた関係で、投稿順序は逆になりましたが、先日投稿したスプリングバンク20年は、当日このキルケラン・テイスティングルームの後でブラインドテイスティングしたもの。その際、麦芽の風味にほとんど同じ特徴があって「また同じ蒸留所か?」と感じてしまいました。
この両蒸留所は原料こそスプリングバンクでフロアモルティングした麦芽を使用していますが、モルトミル、マッシュタン、ポットスチルはすべて別物です。
そこにあってこうして同じ傾向が出るというのは、やはり麦芽が原酒に与える影響は無視できないのだなと感じる、良い経験が出来たテイスティングになりました。
貴重なボトルをありがとうございます!

ニッカ 宮城峡 NA モルティー&ソフト 蒸留所限定

カテゴリ:
MIYAGIKYO 
MALTY & SOFT 
NIKKA WHISKY 
Distillery Limited 
55% 500ml 

グラス:グレンケアン 
量:ハーフショット 
場所:BAR飲み (RASEN) 
時期:開封後1週間程度 
暫定評価:★★★★★(5)

香り:スーッとする爽やかな香り立ち。徐々に香ばしい麦芽風味、若いえぐみと乾いた木のツンとしたアロマ。 加水すると甘みが引き立つ、和三盆、ビスケット、バランスの良い構成に。

味:やや若い刺激もある麦芽風味主体でモルティーな口当たり。ほのかにドライアップル、ハーブ、余韻は若干の酸味を伴う麦芽風味でドライ。 
1番現行品に近い味。加水するとスムーズな飲み口で、淡いフルーティーさも感じられる。

ニッカウイスキー宮城峡蒸留所で販売されている、コンセプトボトルの一つ。
今回のモルティー&ソフトは過去紹介した2本と比べて元々樽感を控えめにして構成されており、宮城峡の原酒そのものと言える味わいをベースにしているシングルモルトです。

12年からNAになったことで、熟成感という点では前作には及ばないものの、「原酒そのものの味」という意味では、麦芽由来の柔らかい甘さとクセのない味わいがあり、現行品のオフィシャルボトルの延長線上と感じるボトルです。
フルーティー&リッチの投稿で、お土産に迷ったらフルーティー&リッチかモルティー&ソフトとしているのは、前者が純粋な旨さゆえ、後者が今日の宮城峡の代表的な要素を楽しめるためということになります。

飲み方はせっかく蒸留所限定でカスクストレングスのハイプルーフ仕様なのですから、はじめて飲まれる際にはゆっくり舐めるようにストレートで飲む挑戦してほしいですね。その後加水するなどして、飲みやすい度数に落として飲んでみると、また違う表情が感じられて、様々な楽しみ方ができると思います。

宮城峡 NA フルーティー&リッチ 55% 蒸留所限定

カテゴリ:
MIYAGIKYO
FRUITY & RICH
NIKKA WHISKY
Distillery Limited
55% 500ml

グラス:グレンケアン
量:ハーフショット
場所:BAR飲み (RASEN)
時期:開封後1週間程度
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:バニラクッキーのような甘い香り立ち、エステリーでドライな強めの樽香。時間と共によりオーキーなフルーティーさが開いてくる。

味:リッチで厚みがあり、同時にエッジの立った口当たり。エステリーな華やかさ、ドライパイナップルにうっすらと桃缶シロップ、オークフレーバー。余韻はドライでスパイシー、長く華やかなフィニッシュ。


先日紹介した、2015年に新発売した蒸留所限定品のうちの1本。
バーボン樽由来と思われるフルーティーさがあり、宮城峡のオフィシャルボトルや竹鶴にあるフルーティーな味わいを作り出す、重要な役割を担っていると思われるのがこのボトルの系統にある原酒です。

旧ボトルのフルーティー&リッチはより強く樽が効いて熟成感があったものの、今回のボトルはNAとなったためか樽感はバランス寄りとなりました。 
熟成感はシェリー&スウィートと同様、8~10年くらいという印象。バーボン樽は小さい樽なので、スコッチでも10年でこれくらいの樽感というボトルは見かけます。

原酒の若さについては樽感が上手く作用しているのか、それほど気になる感じではありません。
しいて言えば口当たりのエッジの荒さ、勢いの強さですが、あからさまにニューポッティーで未熟な香味が感じられるわけではないので、自分としては4種類の蒸留所限定品の中では一番好みだと感じました。
宮城峡蒸留所でもしお土産に悩んだら、買っておくのはフルーティー&リッチか、モルティー&ソフトのどちらか好みのほうで良いと思います。
モルティー&ソフトを推す理由は、また次回の更新の際にでも・・・。

宮城峡 NA シェリー&スウィート 2015年リリース

カテゴリ:

MIYAGIKYO 
Sherry & Sweet 
Nikka Whisky 
Distillery Limited 
55% 500ml 

グラス:グレンケアン
量:ハーフショット
場所:BAR飲み (RASEN)
時期:開封後一週間程度
暫定評価:★★★★★(4-5)

香り:ビターでサルファリーな香り立ち。リッチだがエッジが立っていてアルコール感強く、カカオ多めのチョコレート、硫黄、ほのかに椎茸やめんつゆを思わせるねっとりとした癖。加水すると硫黄が前に出てくる。

味:パワフルで粘性のある口当たり。サルファリーでかりんとうを思わせる香ばしいシェリー感。ボディは程よい厚みがあるものの酒質的には素直、シェリー樽以外の癖はあまり感じられない。
余韻は黒砂糖とドライプルーンから、ドライでウッディな口当たりが長く残る。

ニッカウイスキー宮城峡蒸留所で限定販売されているシングルモルトウイスキー。
先日記事にした余市ピーティー&ソルティー同様のコンセプトボトルであり、元々は12年として販売されていたものが、終売を経てノンエイジ仕様で復活したものです。
シェリー樽熟成原酒の個性を主体としたシェリー&スウィートの他、フルーティー&リッチ、モルティー&ソフト。後はグレーンのウッディ&メロウが販売されています。

昨年9月に新発売した宮城峡のオフィシャルボトルは、悪くはないものの若さが強いという評判であり、今回の蒸留所限定品もまた12年→NAで若さが強いのではないかと心配していました。
が、確かにそうした要素も垣間見えるものの、目立たないというかそこまでではないなと。通常販売品の熟成期間を6-8年くらいと仮定するなら、こちらは8-10年という印象で、シェリー感は相変わらずリッチな部類。原酒が足りない中でよく作ってあると思います。

一方で、過去の宮城峡の記事でも触れていますが、同蒸留所のシェリー樽はほぼ間違いないレベルでサルファリーであり、このシェリー&スウィートはそもそもがシェリー樽熟成原酒主体であるため、苦手な人は閉口モノです。
かくいう自分もノージングで「ウッ」となって、味は「まあなんとか・・・」。ただ旧12の時よりややシェリー感がバランス型に触れているため、以前より飲める気がします。
好みの問題ですが、硫黄系のフレーバーが気にならない方にはオススメしたいです。



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