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ボトラーズの存在意義を脅かすオフィシャルの尖ったリリースはいくつかありますが、その中の筆頭とも言えるのがボウモア・テンペスト。
特に1st、2ndは完成度が高く、ボトラーズの値段が上がってしまった昨今では在庫が取り合いになる始末。
一方で3rd、4thは目に見えて樽感、酒質が軽くなり、悪くは無いんですが「あぁ、そろそろテンペストも終わりかなー。」なんて思っていました。
が、しかし今回のバッチ5は明るい将来が見える、可能性を感じるボトルに仕上がってます。

BOWMORE
AGED 10 YEARS
-TEMPEST-
"FISRST FILL BOURBON"
55.9% 700ml

暫定評価:★★★★★★(6)

"熟したグレープフルーツ、オーク香由来のバニラや蜂蜜の甘さ、微かなハーブと奥に海を連想する塩素の香味。スモーキーで適度な厚みがあり嫌味な要素も少ない。
味は香り同様のフレーバー構成。ドライパイナップル、グレープフルーツのフルーティーさ、裏にはヨード、ザラメの甘さ、エッジは鋭い。
フィニッシュはコクのある甘さと土のようなピート香を感じる長い余韻。"

ぐだぐだ書きましたけど、近年系ボウモア味です(笑)。それ以上でも以下でもなく。
ただ前作であるバッチ4を明確に上回る品質で、値段もお手ごろという素晴らしいボトルです。
まさに上述の通りボトラーズのボウモアの存在を脅かしています。

ボウモアテンペストの各バッチに関する違いは、なんといってもフレーバーの厚み、コクにあります。
5段階評価でその点を評価するなら、

1st:5
2nd:5
3rd:3
4th:2
5th:3.5

バッチ5は全盛期には及びませんが、3rdチョイ上くらいの要素は備えているように感じます。
10年のカスクですので蒸留時期はちょうど2004年頃、個人的に1999がグットビンテージだと思っているので(これは1stと2ndの時期にもリンク)、それに続くビンテージとして期待しておこうと思います。

しかしバッチ5がこのクオリティですから…ウイスキーSHOP W.のボウモア15年。
また売れ残ってしまいますねw
あれもまた良い出来なんですけど。