タグ

タグ:津貫

駒ケ岳 津貫エイジング 寶常セレクション2017 50% 蒸留所限定

カテゴリ:
KOMAGATAKE
Tsunuki Aging
Ho-jo- Selection 2017
Distilled in Shinsyu
Matured at Tsunuki Ageing Cellar
700ml 50%

グラス:国際規格テイスティング
場所:BAR飲み
時期:不明
暫定評価:★★★★★(5)

香り:ツンとしてアタックの強い香り立ち。ピーティーでスモーキー、シトラスやレモンピールの柑橘香、やや乳酸っぽさも混じる。

味:ハイトーンでスパイシー、荒さとアタックの強い口当たり。ハーブ、うっすらとグレープフルーツ、そして苦味と土っぽさを伴うピートフレーバー。唾液と混ざると蜜っぽい甘みも感じる。
余韻はスモーキーでハイトーン、口内に刺激を残しつつ長く続く。

まだまだ荒さと刺激が残る若いモルトウイスキー。ピートフレーバーがアクセントになって若いがそれなりに飲めてしまう、津貫エイジングの効果は樽由来と思しき柑橘の香味と、加水で現れる蜜っぽさにあるだろうか。


本坊酒造の第2蒸留所となる鹿児島県は津貫蒸留所。津貫では蒸留が2015年から開始され、ニューポットの販売も始まっています。
また、津貫蒸留所は元々本坊酒造の焼酎工場の一つで、蒸留所稼働前から試験的に信州蒸留所の原酒を熟成させており、その原酒が「津貫エイジング」としてもリリースされています。

今回のボトルは、その津貫エイジングの蒸留所限定品。蒸留所のゲストルーム的な位置付けである、元社長宅を改築したという"寶常エリア"でのみ販売されている1本。詳しい素性はわかりませんが、津貫エイジングの原酒3樽をバッティングしたシングルモルトと裏ラベルにはあります。

飲んだ印象では、原酒のタイプはピーテッド、熟成年数は体感3年程度で樽はバーボンだと思うのですが、以前リリースされた津貫エイジングより度数が低いのに荒さが強いというか、樽感も異なると感じる仕上がり。
津貫は気温が信州に比べて高く、3年丸々津貫で熟成させていたらもう少し樽感が強く出ても良い印象で、例えば使われた樽がリフィルだったとか、3樽のうち1樽くらい異なる傾向の原酒が混じっているのではないかと感じました。
ここは情報を持ってる方に実際のところを伺いたいですね。


ウイスキーの熟成に樽が重要なのは言わずもがなですが、その樽の働きに影響するのが熟成環境です。
個人的に信州、津貫共原酒は標準以上のクオリティがあると感じているところで、後はこの環境がどのように原酒を育むのか。今後のリリースにも期待しています。

モルト オブ カゴシマ 25年 1984−2009 マルスウイスキー

カテゴリ:

MARS WHISKY
The Malt of KAGOSHIMA
Aged 25 Years
Distilled 1984
Bottled 2009
Cask type Sherry
46% 720ml

グラス:SK2
量:50ml
場所:自宅
時期:不明
暫定評価:★★★★★(5)

香り:ツンとした酸味のある香り立ち、焼酎のような麹的なアロマにウエハースの甘み、ハーブを思わせる香味もある。ほのかにスモーキーで、奥には熟成したモルトの華やかさも感じられる。

味:ねっとりとした口当たり、古い油のような地ウイスキー的な癖に、薄いシェリー香。黒糖麩菓子、湿った木とココアの粉末を思わせるほろ苦くウッディーなフレーバー。
余韻は微かにサルファリーで焙煎した麦芽の香ばしさ、ぬれた紙、土っぽいピートフレーバーも感じられるビターな余韻が長く続く。


現在建設と準備が進んでいる、マルスウイスキーの第二蒸留所、鹿児島津貫。
九州では先日発生した熊本地震の影響で、多くの住民が今なお苦しく、辛い時間を過ごしている状況ではありますが、地震の影響が少なかった鹿児島では、4月17日に津貫工場建設に向けた地鎮祭が開催され、2016年11月の蒸留開始に向け、いよいよ本格的に工事が始まるようです。

国内最南端のウイスキー蒸留所、鹿児島で地鎮祭(読売新聞)

津貫工場でのウイスキー蒸留が発表されたのは今年の1月。その際話題となったのが、32年ぶりに「鹿児島ウイスキー」が復活するというものでした。
先日の記事にも書きましたが、マルスウイスキーが現在の信州工場を建設する前、1981年から1985年までの約4年間、鹿児島の工場内にポットスチルを備え付けて製造された原酒がありました。
それが32年前の鹿児島ウイスキーであり、このモルトオブカゴシマです。

このウイスキーは1984年蒸留で自分の生まれ年と同ビンテージ。となると味わいは当然気になるわけで、本格的に飲み始めた頃、BARで探して飲んだのをおぼえています。
当時の印象は「不思議な味がするなあ」という程度でしたが、6年後、改めて飲んでみると色々気づきがあります。
シェリー感は信州蒸留所の原酒に共通するものがあるものの、加水の影響か薄く感じられ、一見するとシェリーっぽさをあまり感じません。
そしてその加水の影響を差し引けば、酒質は荒く、地ウイスキー系の癖が強く残った味わい。全体が焼酎っぽいというか、典型的な地ウイスキーの仕上がりだと感じます。江井ケ嶋、秩父、笹の川など、日本のマイクロディスティラリーで大なり小なり同じような癖が出るのは興味深い現象です。

新しい蒸留所の原酒はどのようなものが生まれてくるのか。地震の被害がこれ以上大きくならないことを願うとともに、今年誕生する新しい個性が、マルスウイスキーのさらなる発展に寄与することを祈っています。
(本ボトルはFB繋がりで名古屋のKさんとサンプル交換を頂きました。貴重なボトルをありがとうございました!。)

このページのトップヘ

見出し画像
×