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モートラック 32年 (1971-2004) リミテッドリリース

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先日ディアジオからリリースされた"ダフタウンの野獣"3種は正直ピンときませんでした。
25年はもう一度飲めば、また印象も変わるかもしれませんが…そこまでして追いかけてる銘柄でもないので、追試はいいかな。
つーか高いんだよゴラァw

そんなモートラックのオフィシャルボトル、10年ほど前のリミテッドリリースが今回の一本。
こっちはカスクストレングスということもありますが、厚みのある良い味わいに仕上がってます。

MORTLACH
Years 32 old
Natural cask strength
Distilled 1971
Bottled 2004
50.1% 700ml
評価:★★★★★★★(7)

"ワクシーで厚みのある華やかな香り。麦芽、リンゴを思わせるフルーツ香。
口当たりはコクがあって上品な麦感、微かに酸味も感じる。舌先にスパイス、徐々にクラッカーの香ばしさ。
フィニッシュは蜂蜜の甘さを伴うウッディネス、長い余韻。"

ボトルのコメントのとおり、まさしくリッチな食後酒。
モートラックと言えばシェリー樽のリリースが目立ちますが、このリミテッドリリースはリフィルのバーボンやシェリー樽のバッティングで、樽感は適度にありつつも、原酒そのものの味わいがダイレクトに感じられます。
ボトラーズリリースでシングルカスクならリフィル系の原酒もいくつかありましたが、複数バッティングでこの仕様は珍しい、というか貴重。
コテコテにシェリーな食後酒も良いですが、こういうベースそのものが良い味ってのもまた良いですね。

この厚みのある麦芽風味なら、若い時はもっとパワーがあったでしょう。それこそダフタウンの野獣のというのもわからなくもないです。
まあ聞いたことないんですけど(笑)。

そしてモートラックと言えばもう一つ、ウィーウィッチ。特殊な蒸留方式で2.81回蒸留という妙にハンパな回数で蒸留が行われているのですが…
画像引用: http://whiskymag.jp/mortlach/

この方式、図説を見てもわかったようなわからないような…ウーン(´Д` )
とりあえず旨いってことしかわからないウイスキーですw

ベンリネス21年 リミテッドエディション 2014年ボトリング

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MHDニューリリース紹介、多分飲んだ中ではこのボトルが最後になりました。
・・・というか、単に普通に忘れていました。掲載するの(笑)。いやー意識が飛んでました。
もちろん忘れたからといって、軽んじる出来のボトルでは無いことを冒頭で述べて、紹介に移ります。
 
BENRINNES
AGED 21 YERS
Distilled in 1992
700ml 56.9%
  IMG_1681
暫定評価:★★★★★★(6)
 
"かりんとう系の香ばしい硫黄香を伴うリッチなシェリー香。焦がしたキャラメル、レーズン、木の香りもある。
口当たりも香り同様にかりんとうやザラメ付きのカステラ、微かにハーブ。スパイシーでパワフルだが原酒のボディの厚みはそれほどでもない。
フィニッシュはドライで樽材由来のウッディネス、ブラウンシュガー、舌に染みこむタンニンを感じる。"

シルクプリントとシンプルな紙ラベルの組み合わせが美しいボトル。
今回リリースされたリミテッドエディションの中で、唯一明確にシェリー樽らしい影響が出ています。
(リフィルのシェリー樽が使われたボトルはいくつかありましたが。)
飲めていませんが、メーカーコメントやボトル仕様を見る限り、ブローラもポートエレンも同様でしょう。
実際使われた樽は、ヨーロピアンオークのシェリー樽。ボトリング本数2892本、ナチュラルカスクストレングスの構成ですから、全てバットであっても最低7樽前後のバッティングということになります。

味は硫黄感が少々気になりますが、全体的には生っぽい嫌味な味も無く、よくまとまったボトルだと思います。この辺は流石ディアジオといったところですね。加水は試していませんが、ストレートのままのほうがいいような気がします。
ベンリネスはオフィシャルだけでなく、ボトラーズからのリリースも少ない蒸留所。今後も定期的にこういったボトルを出してくれれば、蒸留所の特徴を抑える上でのマイルストーンになります。
ただまあ値段はもう少し抑えていただきたいのですけど。

ちなみに、誰が書いたのか定かじゃありませんが、ディアジオの資料に書かれたこのボトルのテイスティングコメント。
難解な表現が使われるのはいつものことですが、このボトルに関しては更に極まってます(笑)。
いずれどこかのサイトに掲載されるかな? 

ストラスミル25年 リミテッドリリース 2014年ボトリング

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MHDから本当に久々に、というか蒸留所単位では花と動物シリーズを除けばいつ以来なのか記憶にない、ストラスミルのオフィシャルボトルがリリースされました。

リミテッドリリースとしては、記念すべき第一弾となります。ラベルも中々凝ってますね。
今回のリリースラインナップの中でも異色の存在ですが、しかしたいていこういうときは良いモノが詰まっているワケで、実際良く出来ており、テイスティング会でも評判の良いボトルでした。

STRATHMILL
Limited Relese
Aged 25 years
Distilled in 1988
700ml 52.4%
IMG_1777

暫定評価:★★★★★★(6)
 
"香りはドライでフレッシュ。レモンピールの酸味と苦み、カスタードの甘さ、徐々に麦芽の香りもある。
口当たりは麦芽風味からレモンクリームパイ。微かに乾燥した木材や青リンゴを思わせるフレーバー。
ボディはエッジが立っており、ローランド的なハイプルーフスパイスを感じる。
フィニッシュはドライで柑橘の香りを伴い長く続く。"
 

一言でレアモルトのバッティング版というか、マネチョっぽいというか、そういう味です。
といって通じるのはそれなりに飲んでる人だと思いますが、そもそもこのボトルに手を出す時点で初心者ではないと思うので、アバウトに総括してしまいます(笑)。
樽はリフィルアメリカンオーク樽、樽の影響は薄く、2回目のホグスヘッドとかでしょうか。
適度に未熟香を抑えて、それでいて過度な樽香もつけない、原酒の個性を残しつつの熟成から、バッティングも上手くまとめている。流石オフィシャルボトルのハイエンドって感じです。
 
上述のとおり、中々評判の良いボトルで、某大御所も1家に1本ストラスミルという評価とかw
無名なので急に捌けることはないと思いますが(そもそも良いお値段ですし)、モルト好きな方は1杯BARで飲むと経験値になると思います。

ローズバンク21年 リミテッドエディション 2014年ボトリング

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流石に出ないだろうと思っていたローズバンク。
しかしまさかのリミテッドリリース第3弾として、今回のニューリリースにラインナップされていました。
限定4530本、値段は1本5万強。まぁ強気というかそれでも相対的に見れば良心的と思えてしまうのは、その他のリミテッドエディションの価格設定故の話。
いずれにしても、くりりんの戦闘力ではまったくもって勝ち目がありません(笑)。

ROSEBANK
AGED 21 YEARS
Limited Edition
Distilled in 1992
Bottled in 2014
55.3% 700ml

IMG_1779
暫定評価:★★★★★★(6)

”微かな酸味と青い植物っぽさのある、クリーンでエッジの鋭い香り立ち。レモンを思わせる酸味からクッキーの甘いアロマ。
口当たりはクリーンでトーンの高い甘さから苦味に変化する。香り同様に植物っぽさと微かにハーブの爽やかさ、時間経過で徐々にレモンやオレンジなど柑橘系ピールの砂糖漬け。
フィニッシュはローランドらしくピリピリとしたスパイスがあり、ドライであっさりとしている。”


1993年閉鎖のローズバンク、その1年前のいまや貴重になりつつあるモルト原酒。
樽はリフィルアメリカンオーク樽で、カスクストレングス4500本ですから、バットにしろホグスにしろ、結構混ぜてますね。あまり樽の影響は感じ無かったことから、構成的には2回目あるいは3回目でしょうか。
これまたディアジオさん、うまいことローズバンクらしさ、ローランドらしさを出した味に仕上げてきています。

時間経過が必要なモルト、というのはIANのマスター談。
確かに口開けよりも時間がたったほうがローランド系のトーンの高いハイプルーフな味わいに変化が出てきます。
ディアジオの資料にはアペリティフとありますが、確かにこういう適度にドライでトーンの高いべたつかない甘さのある味わいは、その系統で力を発揮しそうです。
しかしまぁ5万のアペリティフってその後のコース何食べるんだって話なんですけどw

なお、ディアジオからのコメントとしては、
「以前の25年(1981年蒸留)と21年(1990年蒸留)と比較して楽しんでみたら良いんじゃない?」
いやーもうね、良い度胸だなと。しれっと高いハードル次々に設定しやがって、ネタか?ネタなのか?w

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