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ボウモア 10年 ダーク&インテンス 40% 免税店向け平行品

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BOWMORE
DARK & INTENSE
Aged 10 years
Marriage of Spanish Oak
Sherry cask & Hogsheads
1000ml 40%

香り:木村硝子テイスティンググラス
場所:個人宅
時期:不明
暫定評価:★★★★★(5-6)

香り:塩気を伴うツンとしたアロマ、緩くシェリーのニュアンスに淡いウッディネス、焦げたようなスモーキーさもあるが全体的に緩い。

味:甘く柔らかい口当たり、ケーキシロップや甘口ワイン、じわりとピリピリとした刺激、微かにオイルやゴムっぽさ、焦げた木材。
余韻はドライでウッディー。ダシ系の塩っぽさ、淡くピートが染み込むよう。

加水が効き過ぎているのか、ずいぶんと緩いウイスキー。甘くスムーズで非常に飲みやすいが、ボウモアらしいクセ、フルーツ、スモーキーさは控えめ。言い換えれば飲みごたえがないとも言える。アイラを飲み慣れない人には丁度いいかもしれない。

今年2月ごろに発売された、ボウモアの免税向けボトルの一つ。他には15年、そして先日当ブログでも紹介した18年が展開されています。
このボウモア10年は、スパニッシュオークのシェリー樽を主体に熟成された原酒が使われており、加水が強めですがそれらしいニュアンスもあって、ラベルチェンジ後のオフィシャル12年と明確に差別化が計られています。

数年前のデータですが、ボウモアで貯蔵されている樽の比率は、シェリー樽が14%程度だったとする資料が手元にあるのですが、そこから考えてもずいぶんとシェリー樽を使ったリリースが増えたなという印象。
ラベルチェンジにあたってレシピを変える中で、例えば若い年数のものではオフィシャル12年をバーボンやリフィル系の原酒で構成する形に変更し、シェリー系の原酒を今回のような他のリリースに回しているのかもしれません。
オフィシャル12年、新旧ラベルで飲み比べると新ラベルはずいぶん奥行きが軽くなりました・・・。

なお、同じく最近並行品が日本に流通した旧ラベルに当たるボウモア9年シェリーカスクには、余韻にかけて"らしい"フルーティーさが感じられる中で、10年熟成のこのボトルは緩いシェリー感が主体でだいぶキャラクターが異なっていました。
ひょっとすると今の生産者、作り手のボウモア蒸留所のハウススタイルへの理解が、こういうキャラクターなのかもしれません。(そう言えばマネージャー変わったってニュース出てたような。。。)

まあどこが悪いという話ではなく、所謂コスパの良いタイプのボウモアです。
ゆるゆる、家飲みで使いたいですね。

ボウモア 19年 1998-2017 アイラフェス2017向け 54.3%

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BOWMORE
THE FEIS ILE COLLECTION 2017
Aged 19 years
Distilled 1998
Bottled 2017
Cask type 1st fill Sherry punchon
700ml 54.3%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅(借り物@マッスルKさん)
時期:開封後1ヶ月未満
評価:★★★★★★(6)(!)

香り:リッチでバタークリームのような濃厚な甘さを感じる香り立ち。スワリングするとレーズンやドライクランベリーの酸味、あわせてほのかにゴムっぽい癖、焦げた木材のような苦味、煙っぽさもある。

味:ややベタつきのある甘く濃厚な口当たり。ピリピリとしたハイプルーフらしい刺激と共に、レーズンバター、魚介系ダシ、たまり醤油、中間から焦げた木材やキャラメリゼのほろ苦さとスモーキーさが開く。
余韻はスモーキーで徐々に口内の水分が奪われドライに。ドライプルーン、アーモンド、ゴムっぽさとダシ系のニュアンスのまま長く続く 。

ねっとりと濃厚で甘いシェリー感の奥にスモーキーフレーバー。圧殺気味だが、近年リリースの中ではシェリー感に特筆すべき点がある。 
一口目は良いが、途中で水か、パンか、何かを間に挟むことで美味しさが継続する。時間経過で果実味が香りに開くようでもあり、開封後の変化も見逃せない。 飲み方はストレート、あるいは極少量の加水で。加水するとシェリー感のバランスが良くなると共に塩気が感じやすくなる。


アイラフェス2017を記念し、ボウモアからボトリングされた1本。熟成庫はお約束のヴォルトNo.1。フェスに参加した現地組関係からの情報で、前評判の高かったボトルでもあります。
その中身は非常に濃厚なシェリー系で、ベリーやレーズンなどの果実味を伴う部分が好印象。香木感はそれ程出ていませんが、この濃厚さはスパニッシュオークのカスクでしょう。
こうしたカスクがボウモアに限らず増えてくるのは、シェリー樽好きにはたまらなく嬉しいことでもあります。

一方でこのシェリー感、なるほどこれは確かに、と納得する部分でありつつも、ボウモアらしさとも言えるフルーティーさは圧殺気味。1998年、99年蒸留のボウモアは樽と合わせてフルーティーさが強くでる傾向にあるのですが、そうした酒質との バランスでは少々アンバランスだと感じました。
この辺は飲み手がボウモアに求める姿、キャラクターや見解の相違もあります。自分の感覚では厚化粧しすぎかなという印象でしたが、基本的には美味しいボトルなので、高く評価される方も多いでしょう。例えばモルトマニアックスでの高評価は待った無しだと思います(笑)。


ボトラーズ含めボウモア全体のリリースを見ていると、80年代に比べ、90年代のボウモアにはシェリーカスクが増えているように思います。
あくまで推測ですが、サントリー山崎など、シェリーカスクでこうした濃厚なタイプが多くありますから、樽の出どころとして同資本だけに共通するところがあったのかもしれません。

ただ、一部に共通するのが硫黄とは違うゴムのような癖を伴うケース。このボトルも例に漏れず、そのキャラクターが若干感じられます。
恐らく、樽の香味としてはそこまでゴム系ではないのでしょうけれど、ボウモアのピートやヨードなどのニュアンスがシェリー樽のウッディさと組み合わさって、そう認識されてしまうのかなと思います。

余談ですが、ボウモアのアイラフェスボトルはハンドフィルでその場で詰めて販売していたそうですが、今年はボトリング後のものが販売されていたとのこと。 
まあハンドフィルと言いつつそうした体制で販売している蒸留所も少なからずありますから、時間が短縮出来るのは良いこととしても、自分の手で詰められないのはちょっと寂しいですね。



ボウモア 9年 シェリーカスクマチュアード 40%

カテゴリ:
BOWMORE 
Aged 9 years
Sherry cask matured
Limited Release
700ml 40%

グラス:サントリーテイスティング
場所:BAR飲み(サウスパーク)
時期:不明
評価:★★★★★★(6)

香り:ゴム系のアロマ、輪ゴム、焦げたピート、やや癖のある香り立ち。徐々に黒蜜やシュガートーストのような甘みも開いて充実してくる。

味:甘くリッチな口当たり。溶剤系の癖と魚介ダシ、焦げたウッディネス、塩素のニュアンス。度数は低いが飲みごたえあり。
余韻はソルティーでキレがある。奥からマンダリンオレンジやアプリコットジャムのようなフルーティーさ。ドライでピーティーなフィニッシュ。

香りに輪ゴムのような癖があるが、味は甘くリッチなボウモアシェリー。余韻にかけてらしいフルーティーさが好ましく感じられる。口の中を支配するサルファリーな要素が無く好印象。今開封して秋頃に本領発揮しそうなイメージ。


最近日本にも入り始めたボウモアシェリーカスク。テイスティングの通り、ただコテコテした味わいでは無く、上手くまとまった甘みとらしいフルーツが印象的。熟成表記は9年ですが短熟ゆえの荒さはあまり感じず、加水も含めて上手く調整してあると思います。
シェリー系のリリースが高騰する中にあって、5000円前後と大変お買い得な価格設定も魅力な1本です。

今回はBAR飲みでの記録ですが、こうした評価もあって既にテイスティング会などでだいぶ機会に恵まれているボトルでもあります。(リカーズハセガワさんでは試飲ボトルも開いてますね。)

ボウモア蒸留所を見学すると、そのビジターツアーの中、熟成庫内で樽からその場で取り出したサンプルをテイスティングする事ができます。
サンプルはそれぞれバーボン樽とシェリー樽。先日放送されたクレイジージャーニーで目白田中屋の栗林氏が「これはエロい」とテイスティングされているシーンが放送されてましたので、ご覧になった愛好家も多いのではないでしょうか。

その話とこのボトル、なにが関係あるかと言うと、先日縁あってハンドフィル用カスクの中身を飲ませていただいたのですが、このシェリーカスクマチュアードにもそれと共通する部分が少なからずあり、ボウモアのシェリーのキャラクターを楽しむ上でも王道と言える味わいだと感じたワケです。
アイラ島は遠くはるか海の向こうの聖地ですが、そのキャラクターを感じられるボトルは幸いにして近くにあります。
ボウモア&シェリーが好みな方、普段飲み用に是非どうぞ!


ボウモア ホワイトサンズ 17年 43% 免税向け ブラインド

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ボウモアホワイトサンズ17年
BOWMORE
WHITE SANDS
Aged 17 years
700ml 43%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:50ml
場所:自宅(ブラインドサンプル)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

【ブラインドテイスティング】
地域・蒸留所:ボウモア
熟成年数:18年程度
度数:43%(加水)
樽:リフィルシェリーを含む複数樽

香り:塩素系のスーッとするアロマ、焦げた木材のようなスモーキーさ。ややケミカルさの混じるトロピカルなフルーツ、風邪薬シロップ(オレンジ風味)、アップルマンゴー、ハーブ。スモーキーでどこか爽やか。

味:オイリーでまろやか、ナッツ、乾いた麦芽風味から、ピートフレーバーと若干の紙っぽさを伴うケミカルなフルーツ。オレンジママレード、ドライマンゴー、樽由来のバニラ、徐々にグレープフルーツの苦味。ボディはミディアム程度だが、多彩さがある。
余韻はピーティーでスモーキー、ヨードや魚介系のニュアンス、塩気を含む心地よくドライなフィニッシュ。

ボウモア、という以外に表現しようがないが、熟成感が適度にありつつフルーティーで、現行通常オフィシャルで飲んだことがないレシピと感じる。免税向けボトルだろうか。複数樽由来と思しき多彩で異なる要素が飲み方次第でマイナスになりそう。加水はNG、ストレートで。

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個人的に毎月の宿題というか今年の活動の一つ、第三者にサンプル選定を依頼して行うブラインドチャレンジ。6月に実施していた分ですが、更新が遅れてしまいました。
今回もボトルはドーノックさんで調達。最近だいぶボトルを調達されたようで、久々にページを見たところ、海外流通品含めラインナップが大幅に拡充されていました。

さて、予想の経緯ですが、味、香り共に中々しっかりとしており、ボウモアらしいフルーティーさに加えて、オレンジっぽいニュアンスが印象的。
香味も多彩で、バーボン樽以外にシェリー系、それもガツガツした1st fillではなく、リフィルシェリーホグスタイプの樽が使われているのではないかと感じました。(※メーカー表記ではリフィルバーボン樽が主体とされています。)
加水を感じさせる、序盤のオイリーな口当たり。熟成感は程よく、紙っぽい感じが少し混じるので原酒は2000年まで行かないにしても1990年代後半蒸留の近年リリースと推察。 

複数樽バッティングで加水となるとボウモアはほぼほぼオフィシャルボトルとなるわけですが、この熟成年数の通常ラインナップはパフューム香が残っているため、現在日本で流通するボトルで該当するレシピのものは無いと判断。免税向けの近い熟成年数のものか、本国で流通し始めた18年あたりではないかと予想。 
テイスティング経験が試飲程度だったので、ホワイトサンズ17年である確証は持てませんでしたが、一緒にブラインドを行なったメンバーの一人である某S氏がゴールドリーフ、自分がホワイトサンズで予想し合って結果発表を待つシーンもありました。
何か試合をしているようで楽しいひと時でした。


ボウモア・ホワイトサンズ17年は2014年に免税店向けにリリースされた1本で、ボウモア蒸留所近くの砂浜をオマージュしたリリース。この他、ゴールドリーフ、ブラックロックとあわせ、3銘柄がほぼ同時期に発売。どれも1番熟成庫で熟成させていることも売りにしています。
加水ではありますが、市場価格10000円を切る設定で1997年以前に蒸留された90年代ボウモアで構成されたボトルというのは、現時点のボウモアリリースが2000年を越え主流となりつつある中で、中々お買い得なスペックなのかなと感じます。 (パフューム香がないのも魅力です。)

このホワイトサンズ、本国では終売との噂。調べてみると確かに公式サイトからボトルが消えています。
次期18年がこの構成なら良いのですが、それでは実質値上げでしょうし、買いなのかもしれません。

ボウモア 18年 43% Deep & Complex 免税向け 2017年リリース

カテゴリ:
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BOWMORE
Deep & Complex
Aged 18 years
Bottled 2017
Excluxive by the Global Traveller 
700ml 43%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:100ml程度(サンプル@T.Ishiharaさん)
場所:自宅
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:香り立ちは焦げたようなアロマ。じわじわと赤い果実を思わせる甘いフルーティーさ。ドライクランベリー、プルーン、ミルクチョコレート、あわせてピートスモーク。微かなにフローラルなパフューム香も混じるが、総じて好ましいニュアンスが中心。

味:甘くオイリーでリッチな口当たり。熟したピンクグレープフルーツ、ザクロのキャンディ、フローラルなフレーバーがほのかに感じられる。
余韻はピーティーで焦げたようなスモーキーフレーバー。ヨードの甘みを伴うドライで長いフィニッシュ。

甘くまろやかでスモーキー、シェリー感は悪くなく好ましい複雑さもある、オフィシャル加水らしい構成のボウモア。
加水するとオレンジシロップのような香りに、フローラルなパフューム香が存在感を出してくる。味は引っ掛かりが少なくまろやかだが、いくつかの要素が消えて単調で水っぽさも感じられるようになる。好み次第ではあるが、ストレートで。
ボウモアがこの2017年から空港免税店向けに展開を開始したシリーズの一つ。10年、15年、そしてこの18年と、3種類が現時点でリリースされています。
時を同じくして、通常流通のオフィシャルラインナップもラベルチェンジが発表されており、ぱっと見「あれ?同じもの?」と思うかもしれませんが、この免税品"Deep & Complex"はシェリーカスク(オロロソ&PXシェリー)で熟成された原酒のみで構成されており、通常品とは構成が異なります。

ご参考①:ボウモア免税向けリリースに関するニュース。
ご参考②:ボウモア通常ラインナップのラベルチェンジ、リニューアルについて。

上の記事でも書いてますが、従来のオフィシャル18年は、近年リリースのボウモアでありながらパフュミーな香味を残していました。
本来、2016年マイナス18年は1998年、今年ボトリングされるものは1999年が最も若い原酒となります。魔の1980年代、本来ならパフューミーさのパの字もない時代です。隠し味的に1980年代の原酒を加えているのでしょう。

一方、これまでのリリースの傾向を見るに、この1998年や1999年はボウモアとしてフルーティーさがはっきりと出ている、アタリ年と言われてもおかしくない時期。そこに1995年頃の紙っぽいニュアンスの少ない、2000年代に比べてボディの厚い、いい意味で雑味のあった時代の原酒が加われば。。。これはもう期待せざるを得ないわけです。
そうした背景から、ラベルチェンジすれば変わるだろうと、この新しい18年に期待を込めていたわけですが・・・。期せずしてその前哨戦となった免税向けリリースでは、裏切られたとは言わないものの、テイスティングの通り喜び半分悲しみ半分、複雑な結果と言えます。

シェリー樽由来のリッチな甘み、酒質由来のフルーティーさ、スモーキーフレーバー。ここまではGOOD。量産品でこのクオリティは流石とさえ感じます。
パフュミーさは従来のオフィシャル18年の1/4くらい、香りの段階ではあまり目立たなくなりましたが、依然アクセント的なレベルで依然効いています。
自分は飲めるレベルですが、あるだけで厳しい"鋭敏さん"には苦しいか。
オフィシャル通常ラインナップは、シェリー樽以外にバーボン樽原酒等も使われてフルーティーさがより出てくるでしょうから、そこに向けては今回のリリースで軽減が見られたのが明るい兆しとも。
自分にとって真実のボウモア18年を探す旅は、まだ続きそうです。

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