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ニッカウイスキー 宮城峡 蒸留所限定 ブレンデッドウイスキー 40%

カテゴリ:
NIKKA WHISKY
MIYAGIKYO
Limited Blended Whisky
2017's
500ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:個人宅&自宅
時期:開封後1週間以内
評価:★★★★★(5)

香り:フレッシュで爽やかなアロマ、ツンとした刺激、林檎、レモングラスを感じる若いモルティーさ。ほんの微かに硫黄も漂ってくる。

味:甘みと水っぽさ、少しピリピリした刺激のある口当たり。レモンバウム、クラッカー、ほろ苦い味わい。余韻はドライであっさりとしている。

爽やかで若いウイスキー。若さに伴う嫌味な部分は少なく、スイスイ飲めてしまう飲みやすさと万人向けの味わいがある。ストレート以外に様々な飲み方で楽しめそう。


今年の7月にリニューアルした、ニッカの蒸留所限定ブレンデッドウイスキー。先日は余市蒸留所限定品を紹介したところ、今回は宮城峡蒸留所の限定品。
友人宅での持ち寄り会に参加した際に、ブラインドで出題された1本です。

結論から言うと、ブラインドはほぼ完璧に正解しました。ヤングエイジの宮城峡主体ブレンデッド回答で、違ったのは度数を43%指定にしたくらい。
若い宮城峡の爽やかながら刺激も伴う味わいに通じる要素があり、それでいて余市のブレンデッドよりもはっきりとしたグレーンのニュアンス。余市、宮城峡の両銘柄にはオフィシャルスタンダードの個性を備えつつ、ブレンデッドとしての飲みやすさもある共通した構成が感じられました。

ブラインドで飲んでいる最中には、シェリー感を主体的に感じ、硫黄感と合わせて銘柄特定のポイントとなりましたが、改めて飲むとそこまでシェリーという感じでもないですね。
一般市場向けのニッカ製品でこういうキャラクターのものはないですから、蒸留所限定の8年か新製品か。飲んだことのないボトルでしたが、熟成感からジャパニーズとして絞り込めるかがテイスティングの鍵だったと感じます。

と、こんな感じでいつもならブラインドテイスティングとしてまとめるところですが、今回は使ったグラスが少々特殊で、しかもテイスティング後の食事用となる餃子を作りながらブラインドもするという、テイスティングに適しているとは言い難い状況だったため、落ち着いてから改めていつものグラスでテイスティングしています。


「くりりんさんは放っておくと当たっちゃうからハンデね。」として渡されたグラスがこちらの「お猪口」。
なんでも由緒正しい伝統あるお猪口らしいですが・・・その形状よろしく、ウイスキーでは致命的に香りが立たないので、香りから入って舌で味わうというルーティンは不可。また、サイズも10ml注げるかというくらい小さいもので、一口二口に集中していかなければなりません。

つまり口に含んだ味わいと、鼻抜けの香りで判断するブラインドであるわけですが、これがかなりいい経験になりました。
ブラインドでそもそも先入観がないところ、香りでもイメージが作れないままいきなり舌で判断するわけですから、今回のボトルのようにシェリー感を強めに拾ったり、通常のテイスティングと誤差のある部分とない部分がこういう形で出てくるんだなと。
今後は定期的にこういうスタイルでも飲んで、舌からくるイメージも測っておきたいです。



J&B ビクトリアン 15年 1990年代流通 43%

カテゴリ:
JUSTERINI & BROOKS "J&B"
VICTORIAN
Aged 15 years
1990's
750ml 43%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:個人宅
時期:不明
暫定評価:★★★★★(5-6)

香り:ややドライな刺激を伴う、穀物系の軽やかなアロマ。シロップを思わせる甘み、干し草から徐々に乾いたウッディネス、品のいいバニラ香も感じられる。

味:麦芽風味のあるまろやかな口当たり。ザラメ、蜂蜜、淡いシェリーのコク。
余韻はヒリヒリとハイトーンな刺激、乾いた麦芽風味にドライな余韻。

癖が少なくて飲みやすく、しみじみとした味わい。ノーマルJBに共通するドライで辛口なニュアンスは健在だが、品のいい樽香が合わさっている。ハイボールにしても面白そう。


かつてアメリカ市場での成功をキッカケに、スターダムにのし上がったJ&Bブランド。原酒不足を解消すべくオスロスクを設立し、1990年代の世界における売り上げはジョニーウォーカーに次ぐ第2位と、まさに順風満帆。
スコッチウイスキーNo,1の座もそう遠くない。。。という勢いは今や昔。今年発表された売り上げランキングでは、J&Bは20位。販売量は年々下がって今ではジョニーウォーカーの1/5と大きく差をつけられています。


と言っても20位のうちほとんどはインドウイスキーで、スコッチウイスキー部門ではジョニー、バラン、シーバス、グランツらに次ぐ5番手。そして日本であれだけ売れてる角瓶(21位)より上位。未だスコッチウイスキーにおけるビッグブランドであることに変わりはありません。

そもそも1997年にはJ&Bブランドが属していたメトロポリタングループと、ジョニーウォーカーが属しているギネスグループが合併して、大正義ディアジオ社を設立したため、かつてのライバルは同門に。。。ブレンデッドウイスキーはメーカーの販売戦略、格付けで中身も含めて色々変わってしまうもの。現在ディアジオ社のスコッチウイスキーで最も大きな扱いを受けているのは、どう見てもジョニーウォーカーです。
いつの時代もセカンドドライバーは辛い立場。かつてはメイン、今は2番手。会社として売れ筋に集中投資するのは当然の判断であるわけですが、それでも各社のメインブランドと対等に戦えているのは、元々のブランド力のなせる技かもしれません。(アメリカやスペインなどの市場で強いようです。)

話がだいぶ逸れてしまいました(笑)
今回のテイスティングアイテム、J&Bヴィクトリアンは、1990年代に入ってから展開された、同ブランドの稼ぎ頭J&Bレアの上位グレード。エドワーディアン、ヴィクトリアンとイギリス国王の名を冠している内の一つです。
ベースとなるキャラクターはJ&Bらしいライトで辛口、ドライな香味。ただヴィクトリアンの場合、辛口といっても15年以上熟成した原酒が使われているため、流石に飲み口はまろやかで淡く樽香も感じる品の良さとともに、余韻にかけてヒリヒリとした辛口な刺激は健在で、オスロスクのキャラクターに通じるところもあります。

この時代はスタンダードのJ&Bレアがかなり味を落としているので、ライトなウイスキーをゆったり飲みたい時はこのボトルがちょうど良いかもしれません。
今回のボトルはウイスキー仲間のIさんが、ご好意で自分用にと持ち寄り会に持参してくださいました。感謝です!

ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年 48% 台湾限定品

カテゴリ:
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JOHNNIE WALKER
GREEN LABEL
Blended Malt Scotch Whisky
Aged 15 years
TAIWAN LIMITED EDITION 
700ml 48%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封直後
評価:★★★★★★(6)

香り:ほのかに青みを帯びたアロマ。スワリングすると干し草、ナッツ、オークの華やかさとバニラや洋梨の甘み、微かなスモーキーさ。時間経過で華やかでドライなオーク香が強くなってくる。

味:しっかりとしたモルティーな甘みと、ややドライなオークフレーバー。香り同様の構成で、干し草、ナッツ、洋梨、薄めた蜂蜜。余韻にかけて微かに酸味のある樽香、ピートが染み込むように残る。ピリピリとした刺激が心地よい。

華やかなオークの香味が主体的で、モルティーな香味、ピートフレーバーも備わって多彩。度数に対してややボディは軽いものの、少量加水程度であれば香りに麦芽香が開き、味わいもまろやかで蜂蜜系の甘みが広がる。
ハイボールは爽やかゴクゴク系。ロック、水割り、どのような飲み方にも対応するが、全般的にボディが軽いハイランドモルトのそれを飲んでいるようで、少々物足りなさも。
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2012年に一時終売、2016年に流通が再開されたジョニーウォーカー・グリーンラベル。
どんな事情なのか、同ボトルは台湾では2012年以降も販売が続いていただけでなく、ラベルチェンジ後は今回の台湾限定品もリリースされていました。
このボトルについては通常品の度数増しなんて話もあって、それを真に受けていたところもあったのですが、飲んでびっくり、レシピからして違うように感じます。

テイスティングの通り、華やかな樽感が強く、よりハイランド・スペイサイド的な系統を強く感じる仕上がり。公式に挙げられているキーモルトの中で言えば、リンクウッド、クラガンモアでしょうか。特にリンクウッドっぽさは、トップノートで感じやすい気がします。
そのためか、通常のジョニーウォーカーに見られる、使い古したサードフィルあたりの樽由来か特定原酒由来か、えぐみや苦味のような香味が控えめで、上質な印象を受けるのです。

ハイボールにするなら樽香以外の要素とバランスが取れる通常品のほうが個人的に好みでしたが、そこも好みの問題というレベル。少なくとも台湾限定品のほうがストレートで飲んでいて、楽しくあるボトルです。
隣の芝生は青い。。。のかもしれませんが、近年の台湾市場の拡充ぶりは、ちょっとした嫉妬を覚えてしまいます。
どこか日本にも並行品で入れてくれませんかねぇ(チラッ。


このボトル、ウイスキー仲間から昨年お土産としていただいていたのですが、どうせなら本人含めメンバーが揃う集まりとかで開封しようと、その時は酒棚の中へ・・・そこから1年、中々タイミングが合わず、流石に飲まないと申し訳ないなと開封してみました。
価格的に通常のジョニーウォーカー・グリーンラベルと変わらないそうで、それでいて中身はさらに万人ウケするであろう華やかで飲みやすい味わい。これなら台湾旅行のお土産にしても喜ばれそうです。

グランツ ロイヤル 12年 1970年代流通 43%

カテゴリ:
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GRANT'S
ROYAL
12 years old
Finest Scotch Whisky
1970-1980's
750ml 43%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後半年程度
評価:★★★★★(5)
※状態難多し、注意。

香り:品の良いシェリー系の甘さ、薄めたキャラメル、麦芽、クラッカーのような乾いた穀物香。あまり香りは強くない。飲み進めるうちにクリーンなグレーンのアロマ。

味:香り同様に品の良い甘さ、サルタナレーズン、薄めた黒蜜。溶けたバニラアイスのようなグレーンを思わせるフレーバーと同時に、樹脂っぽい違和感、ピリピリとした鋭い刺激を感じる。
余韻にかけては微かにフローラルでソーピーなニュアンスが鼻腔に抜けていき、ほろ苦く湿ったウッディネス、ビターなフィニッシュへと繋がる。


当たれば旨い、しかしとにかく状態に難があるのがグランツ・ロイヤル12年です。今回のボトル、流通時期は古いもので1970年代初頭あたりから、1980年代にはラベルチェンジも行われていて、見分けはつきやすいですね。

キーモルトは当時のグランツと同じ、グレンフィディック、バルヴェニー、そしてレディバーン。上位グレードらしく上品なシェリー樽由来の香味と、熟成した穏やかなモルティーさを感じることが出来るはずのブレンデッドですが。。。自分にとってはシーバスリーガルとあわせ、オールドの怖さという"経験"、高い授業料を払ったボトルであるとも言えます。

かつてオールドボトルにハマり始めた頃、酒屋巡りの最中に倉庫で見つけて購入し、当時良く通っていたBARの姉妹店開店祝いに持っていったのが全ての始まりでした。
その時のボトルは奇跡的にとてつもなく状態が良く、今でもウイスキー仲間との間で話題になるほどのレベル。プレゼントしたことを、ちょっとだけ後悔したりもしました(笑)。 
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初めてがそんなボトルだったので「これはいいものだ!」とばかりにその後オークションも使って買い集め、JAPAN TAX付きのものから香港流通品まで、軽く5本は買ったと思います。
しかし追加購入したボトル、キャップが樹脂製の"例のアレ"で、どうしようもないくらい汚染されていたのです。暫く粘ってみましたがどうにもならず、泣く泣くすべて流しに捨てました・・・。
まぁ、ここからオフフレーバーの中でも最も凶悪と言えるプラキャップ臭が何たるかを学び、危険な仕様についても理解できた事は収穫だったと、割り切るようにしています。

そんなわけで、久しく買うこともなかったグランツの同ボトル。それがたまたまセット買いしたボトルの抱き合わせで我が家に届きました。開けてみると多少それっぽいオフフレーバーを感じるものの、まったく飲めないというレベルのロットではなかったため、過去の自分の評を清算する意味でも、記録として残す事にしました。

今回のテイスティングで気がついたのは、このボトルの余韻にかけてほんのりとパフュームライクな香味がある事。今まで状態が悪くてそこまで見てる余裕はありませんでしたが、原酒の一つと考えられるグレンフィデックの影響でしょうか。
1970年代流通で12年熟成だと、時期によっては同蒸留所魔の時代にかかります。1960年代以降シングルモルトに注力しているようですが、まるきり使われていないわけじゃないでしょうし。。。そういうロットもあるという感じですね。
何れにせよ、一番最初に飲んだ上記写真のグランツ・ロイヤルは何だったのか。夢か幻か・・・一瞬でも輝きを見せられてしまったが為に、その姿を探し続けてしまうのです。


若鶴酒造 サンシャインウイスキー ワインカスクフィニッシュ 40%

カテゴリ:
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WAKATSURU
SUN SHINE PREMIUM WHISKY
Wine Cask Finish
Non-Chillfilltered & Non-Colored
700ml 40%

グラス:三郎丸蒸留所テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後1~2ヶ月程度
評価:★★★★★(4-5)

香り:爽やかな若いモルティーさのある香り立ち、レモンラムネ、タブレット、お菓子を思わせる甘みや微かな酸味。少し粉っぽさもある。

味:とろりとコクのある口当たり、レモンバウム、カスタードクリーム、奥にはほのかにウッディで薬草を思わせるニュアンス、干草のような乾いた香味。単調気味だがほろ苦く、微かにスモーキーで長く残るフィニッシュ。

やや若さはあるが、モルティでしっかりとした味わいのあるブレンデッド。ワインカスクの要素はあまり強くないが、口当たりのまろやかさとドライなウッディネスにその要素を感じることが出来る。ロック、ハイボールにするとスモーキーさと少しクランベリーを思わせる酸味が強くなる。
それ以外は平均点で、肩肘張らず飲めるデイリーウイスキー。

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今年の7月、クラウドファンディング等を活用して蒸留所改修プロジェクトに成功した若鶴酒造の三郎丸蒸留所。その改修記念として北陸方面を中心に発売されたブレンデッドウイスキーが、このサンシャインウイスキー・ワインカスクフィニッシュです。

サンシャインウイスキーは、若鶴酒造が半世紀以上にわたりリリースし続けてきた地ウイスキーブランドです。
使われている自社蒸留のモルトは50PPMのヘビーピーテッドタイプ。そのため通常品の若鶴サンシャイン・プレミアムは、その他の原酒分を差し引いても、モルティーでスモーキーな味わいが強調されています。
一方限定品のワインカスクは、それらスモーキーフレーバーや原酒の若さをワイン樽と思われる香味がマスクして、甘くまろやかで飲みやすい、それでいてワインカスク由来の「露骨に濃厚な甘さ」になってないのもポイントで、結果様々な飲み方に使える晩酌向きな1本に仕上がっています。
(三郎丸蒸留所、熟成スペースにあるワイン樽。この他、バーボン、ワイン、シェリーなど様々な樽があり、今後のリリースも期待。)

地ウイスキーというと、変化球的で、ちょっと身構えないと飲めないようなボトルも少なくないわけですが、この若鶴プレミアムは王道的なスコッチタイプのウイスキーと言える構成。実は身構えていた一人なので、試飲した時は素直に驚きでした。

地ウイスキーは地域で愛されてこそのブランド、サンシャインのように今後も長く愛される製品をリリースして欲しいです。

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