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ブラックニッカ ディープブレンド ナイトクルーズ 45%

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BLACK NIKKA 
Deep Blend 
NIGHT CRUISE 
LIMITED Bottled in 2019 
700ml 45% 

グラス:テイスティンググラス
時期:開封後1週間以内
評価:★★★★★(5)

香り:若さを感じさせる酸と刺激のある香り立ち。時間経過でチャーオーク系の濃い樽香。キャラメルのような甘味に、樹皮や炭を思わせる焦げた木材。黒土系のピート、スモーキーなアロマも開いてくる。

味:香りで感じた刺激よりはマイルドで、粘性のある口当たり。香り同様にチャーオークのほろ苦さと甘味、舌に張り付くような濃さのあるフレーバー。キャラメリゼ、焦げたパン、青みがかった柑橘の酸。
余韻はピーティーでスパイシーな刺激、微かな塩気のコクを伴うビターなフィニッシュ。

一言で特徴を言えば、10年くらい前のニッカ製品を思わせる無骨さのあるウイスキー。濃いめのチャーオーク香と、存在感のあるピーティーさ。主たる原酒は多少若く、樽由来の香味の奥から荒らさや刺激も伴うが、少量加水するとオーキーな樽香とピートの裏にモルティーな風味が瞬間的に開く。荒削りだが長く楽しめる作りである。

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ブラックニッカシリーズの限定品、第6弾(ブレンダーズスピリットの2作を1つにカウントすると、第5弾)。
「またかい。」
今回のリリースのニュースを見てそう思った愛好家は、きっと自分だけではないでしょう。そもそも前作エクストラスイートの時点で、やりすぎ感が漂っていたにも関わらず、スーパーニッカでもフロムザバレルでもなく、またしてもブラックニッカ推し。ここまでくると、上位グレードをいじれるだけの熟成した原酒の余裕が無いのかとも思ってしまいます。(低価格でこれだけ味のバリエーションが楽しめるのは、他のメーカーにはない魅力とも言えますが。。。)

そのブラックニッカ・ナイトクルーズですが、ブレンドの特徴はなんと言っても濃いめの樽感と角のとれたピート香です。
前作エクストラスイートでは、10年以上熟成した余市と宮城峡原酒を効かせて、全体的なボリュームアップを狙いとしていたわけですが、樽香はソフトなバニラ系が主体でスウィートなタイプでした。

一方、今回もキーモルトである余市原酒の熟成年数は10年以上としつつも、先に触れたようにチャーオーク系の色の濃い甘さとビターなフレーバーが増して、濃厚さが強調されています。
またピート香で言えば、ヘビーピーテッド仕様の同原酒が良い仕事をしていますね。これまでのリリースではクロスオーバーがそれを際立てていたブレンドでしたが、今作の場合は俺が俺がと強く主張するものではなく、濃い樽感からじんわりと、しかし濃く広がってくるようなイメージに仕上がっています。

個人的に、この華やかさとは異なる無骨な系統のフレーバーは好みであるとともに、10年くらい前のニッカのブレンデッドを思い出させる構成であります。
たられば話ですが、もし原酒が潤沢だった10年前にディープブレンドがリリースされていたら、こういう味で売り出されていたのではないでしょうか。ナイトクルーズは評価が分かれている、という話も店頭で聞きましたが、もともとニッカのブレンデッドは、華やかでスウィートな響などのブレンドと異なり、好みの別れる強い個性が売りでもあります。
今回のナイトクルーズの評価は、昔のニッカ味であればこそ。一夜の夢の如くブーム前の時代に戻ってきたようでもあるのです。

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視点を変えると、使われているであろう若い原酒故、香味の粗さがどうしても感じられますが、これは時間をおいておくと特徴が開いて多少改善されます。
グラスに入れながらレビューを書きつつちびちびやっていたところ、その粗さが慣らされていくような、良い方向への変化がありました。「読書をしながら飲むのに最適」というPRは、時間をかけて飲むという意味でなるほどとも思えます。

一方で、メーカー推奨のロックは、樽香が薄くなり酒質部分の変化はわかりやすいものの、ボディの軽さが目立つというか、ベースとなった原酒の土台部分が脆い印象もあります。
これでボディを支える厚みと奥行きのある原酒が使えていれば。。。ってそうなるともうブレンダーズスピリットクラス、あるいは今の原酒事情で実現可能なブラックニッカの枠を越えてしまうのでしょう。

ただハイボールは逆にその軽さが飲みやすさにつながり、ほのかなスモーキーさと樽香がアクセントになって、食中酒としても使いやすかったです。通常のディープブレンドより熟成の長い原酒を使っているためか、まとまりが良いのも飲みやすさに繋がっているように感じます。
贅沢を言えばヘビーピート原酒の存在がわかりにくくなるため、これからの季節は冷凍庫等でしっかり冷やしてから濃いめで作るのがオススメです。

ブラックニッカ ディープブレンド エクストラスイート 46% 2018年リリース

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BLACK NIKKA
Deep Blend
EXTRA SWEET
Limited Bottled in 2018
700ml 46%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
時期:開封後1~2日
場所:自宅
評価:★★★★★(5)(!)

香り:トーストと蜂蜜を思わせる甘く香ばしい香り立ち。ツンとした刺激が鼻腔を刺激するが、奥には淡いオーク香があり、熟成を感じさせるアクセントになっている。

味:ボリュームがあってスウィートな飲み口に、やや若さを感じる荒さ、刺激が続けて感じられる。中間はグレーン由来の蜂蜜や穀物系の甘み、徐々に程よいスモーキーさ。若干べたつく甘さが舌に残るものの、ほろ苦くドライな香味が余韻に繋がっていく。

通常のブラックニッカをスケールアップさせた上位互換と言える構成。やや荒さも感じられるが、全体的にボリュームがあり、いい意味で飲み応えに繋がっている。加水やハイボールは飲みやすくはあるものの、これといったポジティブな要素は見つけられなかった。 ロックはある一点を超えるとシャバシャバになるが、そこまでは意外に香味が持続する。
なお、開封後の時間経過で、一部のスコッチモルトを思わせるような若干ケミカルなニュアンス、モルティーさが香りに感じられるようになる。

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・ブレンダーズスピリット2016
・ブレンダーズスピリット2017
・クロスオーバー
・アロマティック
・エクストラシェリー
とリリースが続いてきたブラックニッカの限定品。ベースから別格で総合的にレベルの高かったブレンダーズスピリット以降は、自分の評価はどれもブラックニッカという枠の中で、目先を変えてピートやシェリー原酒の個性を際立たせる。例えるなら夏はトマト、冬はカボチャみたいな、レストランの季節限定メニューのような印象でもありました。

それはそれでテイスティングをする面白さが勿論あるのですが、流石にここまでブラックニッカ枠が続くと食傷気味になるというか、新鮮味も薄れます。 
そろそろスーパーニッカとか、ザ・ニッカとか、違う路線で限定品が来きてほしいな・・・と方向転換を期待していたのですが、予想通り再びのブラックニッカ。
だってリッチブレンド銘柄の限定品を出したんだから、残ったディープブレンドでもやりますよね。

そんなわけで今回はいつもの先行テイスティングもせず、見かけたら買おうくらいにトーンダウン。あ、46%なんだ、ニッカで珍しいねえ・・・とか、ボトルを見てやっと気づくほど(汗)。
しかしその味わいは、ここに来て本シリーズ一番の王道系、原点回帰とも言える構成。これまでの限定品のように何かに特化したわけではないし、ブレンダーズスピリットのように全てが別次元の構成というわけでもない。
いわば同じ素材のスープですが、ダシの量が2倍になってるというか、煮込み時間がずっと長いような違いと言いますか。スケール感の違いを感じる構成に、これはサンプル手に入れるべきだったかなと、ちょっと後悔しました。

ブレンドのキーになっているのは新樽で10年以上熟成された余市、宮城峡のモルト原酒とカフェグレーンとのこと。新樽はちょっと前のカラメル系の色合いのヘビーチャー新樽ではなく、バニラやオーク系のタイプで、ブレンドには若さ一辺倒じゃないコクがあります。時間経過で一部のスコッチモルト的なケミカルさは顔を出しますが、その中で余韻にかけてのピーティーさがニッカらしさに繋がっていると感じます。

これまでのリリースで言えば、ブラックニッカ復刻版にあったようなピーティーな原酒の存在感。そこに価格にしては頑張っている熟成感と、46%だからこその飲みごたえ。
ピートやシェリーと、ある意味ウイスキーエントリー層向けにわかりやすい個性を強調してきたブラックニッカ限定シリーズですが、このエクストラスウィートは往年のブラックニッカファンにこそ勧めたい。そんな1本に仕上がっている、玄人好みのリリースだと思います。

ブラックニッカ リッチブレンド エクストラシェリー 43% 先行レビュー 5月29日発売

カテゴリ:
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BLACK NIKKA
RICH BLEND
EXTRA SHERRY
Limited Bottled in 2018
700ml 43%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅@販促サンプル
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★(5)

香り:注ぎたてはグレーンの穀物香から、うっすらとしたシェリー樽原酒の甘み。レーズン、ドライオレンジ、徐々にコーヒーフレッシュのようなミルキーさ、ほのかな硫黄も伴う。

味:まろやかでクリーミーさを伴う口当たり。シェリー樽のニュアンスはプルーンやシロップ漬けのチェリー、オレンジママレードを思わせる甘み、ほろ苦さ、微かにサルファリー。バランス寄りの構成。
余韻はややドライでビター、少しピリピリとした刺激、ふわりとチョコレートクッキーのような甘く香ばしいアロマが鼻腔に抜ける。

ブレンデッドらしくどこか軽さのある口当たりだが、シェリー樽由来のニュアンス、味わいの濃さ、全体として混然となったような香味が感じられるウイスキー。熟成感は8~10年程度といったところから、それ以上に若い刺激も感じるが、香味全体を抑えるシェリー樽や原酒由来のバランスの良さもある。余韻で感じるビターな樽感が、長期熟成原酒の名残であろうか。

少量加水すると華やかさ、蜂蜜や柑橘系の香味が開きバランスが良くなる。ロック、ハイボールは際立った変化はないが、ブレンデッドウイスキーらしくマイルドで飲みやすい味わい。

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自分の周囲では誰も予想していなかった、ブラックニッカからの新しいリミテッドリリース。"エクストラシェリー"が、2018年5月29日にリリースされる予定です。
ブラックニッカのリミテッドリリースと言えば、60周年を記念しリリースされたブレンダーズスピリットに端を発し、クロスオーバー、アロマティックとリリースされてきたわけですが、低価格ながらブレンドの方向性と原酒の個性をそれぞれ楽しめるウイスキーに仕上げられており、特にエントリーユーザーを中心に高い評価を得たのは記憶に新しいところ。

そして2018年、年初に発表された"アサヒビールの事業方針2018"では、ブラックニッカブランドに加えて、発売56周年となるスーパーニッカのブランド強化を行うことが発表されていました。
ここで、流石にもうブラックニッカで新商品は出ないだろうと。例えばクリアブレンドの販促キャンペーン強化くらいで、むしろスーパーニッカでピーテッドとかシェリーとか、あるいはピュアモルトとか出るんじゃないか・・・などと考えていたわけですが、その予想は鮮やかに裏切られるわけです(笑)。

今回のリリースは、昨年11月にリリースされたアロマティック同様に宮城峡の長期熟成原酒とシェリー樽原酒をキーモルトとした構成。また、通常リリースのリッチブレンドもシェリー樽原酒をキーモルトの一つとしていることから、これらとどのような違いが感じられるのかが気になるところです。
早速販促用のサンプルを入手しましたので、単品でのテイスティングに加えて、関連する銘柄との飲み比べもレビューしていきます。

ブラックニッカ飲み比べ
(左から、ブラックニッカ・アロマティック、リッチブレンド(ノーマル)、リッチブレンド(エクストラシェリー)。アロマティックとノーマルなリッチブレンドは色合いがほぼ同じように見えるが、エクストラシェリーは少し濃い色合いとなっている。)

まず、エクストラシェリー単品としては、濃厚とまでは行かずともはっきりとシェリー樽原酒の効いたブレンデッドであると言えます。 43%の設定もあって飲みごたえもある仕上がりです。

上記3銘柄での比較は、色合い同様、エクストラシェリーが最もシェリー感が強く、次いでアロマティック、そしてリッチブレンド。ただ後者2本は熟成感や香味の多様さこそ違うものの、樽感だけならそこまで大きな違はないとも感じます。
熟成感としては、ノーマルなリッチブレンドが最も若いと感じるのはある意味当たり前として、エクストラシェリーとアロマティックはほぼ同等。ただ、エクストラシェリーの方が樽感の分、一歩上回るかなという程度です。

そしてそのシェリー感ですが、そもそも宮城峡のシェリー樽原酒はサルファリーなニュアンスを持つものが多く見られ、その原酒が使われたエクストラシェリーもまた、若干ですがサルファリーな要素が備わっています。ここはアロマティックでも感じられており、共通する原酒の特徴であると言えます。
他方、エクストラシェリーにはクリーミーさを纏ったようなシェリー感があり、このフレーバーは、アロマティック含めこれまでのニッカのブレンデッドには見られなかった香味。ブレンドレシピのキモにして、全体の濃さとバランスを整える役割としても一役買っていると感じます。


昨年アロマティックが発売された当時、その感想には「スムーズで飲みやすいが、平凡で物足りなさを感じる」という声が散見されたところ。
勿論それは、アロマティックがエントリーユーザー層をターゲットとして開発されたからとも考えられるわけですが、一連のリリースで、ブラックニッカとして完成度の高いブレンダーズスピリットに続き、スモーキーなピーテッドモルトの個性を打ち出したクロスオーバーときた流れでは、シェリー樽原酒の個性を打ち出すという点でアロマティックはクロスオーバーの対極にはなりえなかったとも。
そこにニッカウイスキーの答えとして追加で開発された商品が、このエクストラシェリーであるなら、これこそ真打ちのブラックニッカ・シェリータイプと言えます。

それは値段なり、と言える部分も当然ありますが、あくまでブラックニッカブランドであることを前提とすればこんなところか。むしろ現在一般的な市場で購入できる2000円前後のウイスキーでは、最も濃いシェリー感が備わっていると言える仕上がり。
近年、樽の調達コストが上がりがちなシェリー樽原酒は、市場で人気がある反面、低価格であるほど効かせるのが難しくなります。そこを価格を抑えつつ原酒の割合を増やしてきた点は、ピーテッドタイプのブレンドをリリースするより踏み込んできたなと感じます。
このボトルをきっかけにして、往年のブラックニッカファンはもとより、エントリーユーザーがさらにウイスキーを楽しんでくれるといいですね。

ブラックニッカ アロマティック フルーティー&スウィート 40% ニッカウイスキー

カテゴリ:
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BLACK NIKKA
AROMATIC
FRUITY & SWEET
Limited Bottled in 2017
NIKKA WHISKY
700ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封直後
評価:★★★★★(5)

香り:穏やかで甘くややドライな香り立ち。最初はあまり香りが立たず、穀物系の乾いたアロマと湿ったようなウッディネスがひっそりと感じられるのみだが、徐々にバナナクレープやパンケーキ、安価なオレンジジャムのような甘みが開く。 

味:口当たりはスムーズでまろやか、薄めたケーキシロップ、洋菓子、乾いた麦芽を思わせる仄かに香ばしいモルティーさ。中間からのっぺりとした舌当たりで、鼻腔に宮城峡のシェリーオークらしいアロマが抜ける。
余韻はほろ苦く、グレーンの穀物系の甘みが去った後で若い原酒のピリピリとした刺激や若干のえぐみが残る。

評価の難しいウイスキー。通常は平凡というか癖と個性の少ないブレンデッドなのだが、ほんの一瞬輝く瞬間(林檎のカラメル煮の華やかな果実味や、キャラメルナッツの香ばしさ)が感じられる。しかしそれは持続しない。 
少量加水すると刺激が収まり、まろやかでスムーズな飲み心地へと変化する一方、奥にあった火薬のような硫黄香も前に出てきてしまう。
ロックは甘みが引き立ち、刻々と変化する香味に加え、飲み口にコクが感じられて最もバランスが良い。ハイボールも同様に良好で、夏場にぐいぐいと楽しみたい。
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ブレンダーズスピリット、クロスオーバーと続いてきたブラックニッカ3部作のトリを飾るのが、このアロマティックです。
アロマティックは宮城峡のモルト原酒やカフェグレーン、カフェモルトをベースとしたブレンデッドで、メーカーPRでは「これまでの2作と比べて最も華やかでフルーティー」とのことですが、個人的にはそこまではっきりとした個性はなく、如何にも万人向けの味わいに仕上がっている、というのが第一印象でした。

グレーンとモルトの比率は、ブレンダーズスピリットよりグレーン感が強く、クロスオーバーと同じくらいでしょうか。
ただしピートの強弱、カフェモルトなどの使われた原酒のキャラクターから、穏やかで癖が少なく、グレーンの風味も感じやすい仕上がり。特にピーティーさの際立っていたクロスオーバーとは、対極にあるようなブレンデッドです。
それ故、テイスティングの際に「今回は平凡な仕上がりのブレンドだなあ」と感じたのですが、飲み進めて行くと意外に奥行きがあり、そこにキラリと輝く要素というか、ただ平凡なだけではない何かがある事にも気がつきます。

調べてみると、構成原酒の中にはシェリー樽熟成原酒や20年以上熟成したモルト原酒も使われているとの事。主体的に感じられる熟成感はそれほど長期ではなく、平均8〜10年程度という感じですが、そうした幅広いレンジの原酒が織りなす多彩さが、「平凡なだけではない何か」と、全体のバランスの良さにも繋がっていると感じます。
特にロックにするとその真価が発揮され、飲み口のまろやかさやコク、香味に変化と伸びが感じられる。この点はハイボールも同様で、ストレートや常温加水よりも、ロックやハイボールにして飲むべきウイスキーのようです。


今回のブラックニッカ・アロマティックは、20代から30代のウイスキーエントリー層をメインターゲットとしており、確かに第一印象で感じた通り、これまでのブラックニッカのリリースより万人向けで、言い換えれば広く親しまれやすい1本です。

ニッカのラインナップでは、ブラックニッカクリアから入って、リッチあたりを飲んで、次のちょっと上位グレード用という感じ。度数が43%から40%仕様となっている点も、飲みやすさを重視してということかなと。
それ故、飲み慣れた人だと物足りなさを感じる場合もありそうですし、個人的にもさらに香味のはっきりした46%仕様のアロマティックを飲んでみたくもありますが。。。エントリーユーザーで考えれば、ウイスキーを嗜み始めて強い酒を色々飲んで行く中でストンと落ちてくる「心落ち着く美味しさ」のあるウイスキー。
ブラックニッカ・アロマティックはそんなブレンデッドの一つだと思います。


以下余談。
ブラックニッカのリミテッドは、過去2作とも販促サンプルで先行してレビューを公開していました。今回もそのつもりだったのですが、ここ数ヶ月間本業のプロジェクトが山場を迎えていて、業務時間がえらい事に。あっという間に時間が過ぎて、サンプルも発売日もすっかり忘れてました(汗)。
気がついたのは、発売前にゲットした知人のSNS投稿という始末。。。
何れにせよ普通に買うんでいいんですが、ちょっと祭りに乗り遅れたような気持ちも感じつつ、本日のレビュー更新です。

ブラックニッカ クロスオーバー 43% サンプルレビュー

カテゴリ:
BLACK NIKKA  
CROSSOVER
Rich & Smoky
NIKKA WHISKY
Limited Edition 2017
700ml 43%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:50ml
場所:自宅
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★(5) (!)

香り:スモーキーでドライ、薪の煙、トーストを思わせる香ばしさとほろ苦さ、微かに酵母のニュアンス。スワリングや時間経過でクリアになり、乾いた木材の爽やかなアロマ。

味:粘性を伴う噛み応えのある口当たり。焦げたトースト、甘酸っぱいオレンジジャム、バナナの甘み、徐々にグレーンの穀物風味も感じられる。
中間からはピートフレーバーが主張し始め、余韻はドライでスモーキー。ややハイトーンで舌の上がひりつく刺激を感じた後、染み込むようにほろ苦いピートが長く残る。

香りはそれほどでもないが、飲み口は強く、モルティーなコクも感じられる。中間は一瞬グレーン感が出て軽さがあるものの、すぐにはっきりとしたピートフレーバーが広がり、全体的な飲みごたえに繋がっている。
ロックにすると飲み口の強さはまろやかなコクに変化、ピートはそのままに、様々な表情を見せてくれた。これは面白い。
だいぶ薄まっても味が残っているので、ハイボールも期待できそう。
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ニッカウイスキー、ブラックニッカ限定品の第2弾「クロスオーバー」。 
発売まで1ヶ月をきった昨日、アサヒビールのプレスリリースで発売が正式に発表され、専用ページもオープン。PR動画まで準備されていて、アサヒビール及びニッカウイスキー側も気合が入ってるようです。
我々消費者側としても、前作ブレンダーズスピリットの出来が良かっただけに、期待と関心が高まっているところ。
今回もまた、ご好意で発売前に販促用サンプルを入手しましたので、丁度いいタイミングですしレビュー記事を公開します。

・アサヒビールプレスリリース(4/27)
・PRサイト


クロスオーバーは、余市蒸溜所のヘビーピート原酒と宮城峡の華やかなシェリー樽原酒、キャラクターが大きく違う2つの原酒をキーモルトとし、「今までのブラックニッカをはるかに凌ぐ力強さを求めた」とする意欲作。この他に新樽原酒なども使われて、全体のバランスを整えているそうです。

飲んでみるとシェリー感はそれほどでもありませんが、ピートフレーバーは飲み慣れない人には暴力的に感じるほどはっきりとした主張。口当たりと余韻にあるアタックの強さが、定価2000円のブレンデッドウイスキーとは思えない個性の強さと飲みごたえに繋がっています。
原酒の未熟感も目立ってなく、バランスの良さ、不思議な飲みやすさがあるのもポイント。勿論ストレートでは値段なりの部分も感じられましたが、ロックでの飲み口、変化は中々見るところがあります。
ここまで長々と書いておいて今更ではありますが、率直な感想はどうなのかというと、これは作り手のメッセージがはっきりと伝わってくる、美味しい以上に「面白いウイスキー」です。

ちなみに前情報でキーモルトの一つがシェリー樽原酒と聞いて、サルファリーなタイプのものを警戒していましたが、飲んで見ると硫黄のニュアンスは感じられません。
また、メーカーコメントの「ハードでドライ」という表現から、もっと若いウイスキーを想像していましたが、それもまた予想とだいぶ違うウイスキーであったことは、これまでに記載の通りです。
「予想は、鮮やかに裏切られる」、自分勝手な予想ではありましたが、なるほどこれは良い意味で裏切られましたね(笑)

それにしても、ブレンダーズスピリットで、ある種ブラックニッカの進化系は見たつもりでしたが、そんなことはありませんでした。
ブレンダーズスピリットが総合的にレベルの高い優等生なら、クロスオーバーはブックニッカの特定分野に特化した異端児。ある意味でニッカらしさが強調された、チャレンジングな1本。
家飲みバリエーションが増え、ますますウイスキーの面白さが広がりそうです。

以下、余談。
ブラックニッカクロスオーバーのサンプルと共に、6月27日に発売する新商品2種のサンプルもゲットしました。
カフェスチルで作る、これまでにない味わいのジンとウォッカ。関連記事は以下に更新しています。


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