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バルメナック 28年 1972-2000 ハイランドセレクション 46%

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BALMENACH
Highland Selection
Limited Edition
Aged 28 Years
Distilled 1972
Bottled 2000
700ml 46%

グラス:創吉テイスティング
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後2ヶ月程度
評価:★★★★★★(6)

香り:香ばしくローストしたような麦芽香、黒砂糖を思わせる甘み。奥にはエステリーで、干し藁を思わせる乾燥した植物感、若干のえぐみも感じる。加水すると甘みが増し、麦芽香にエステリーさが一体化してくる。

味:とろりとした粘性のあるスムーズな口当たり。しっかりとした甘みを感じる麦芽風味、黒蜜、濃くいれた麦茶のようなほろ苦さ。余韻はほろ苦く香ばしい麦芽風味、ウッディーさ、微かなピートフレーバーもある。
少量加水すると麦芽風味が引き立ち、煮た林檎のような甘み。香り同様にバランスが良くなる。

インバーハウス社が2000年頃にリリースした、リミテッドエディション。
他に日本国内ではスペイバーン、バルブレア、プルトニーの3種類の流通を確認していますが、海外ではアンノックなど年数違い含めて複数種類リリースされているようです。
一応UD社でいう花と動物やレアモルトのような、準オフィシャルボトル的な位置付けで、全ては飲めていませんが、加水故に強みは無いもののしみじみ旨い、1ショットをじっくり楽しめるボトルに仕上がっています。

そもそもバルメナックの特徴はと聞かれてイマイチ理解出来ていないので、このボトルがオフィシャルらしさを備えているかは皆目見当がつかないものの、シェリーとウイスキーカスクのバッティングのような構成で麦感も豊富。それほどいじったような味わいではないので、うんまあこういうので良いんじゃないかと納得は出来る感じです。

話は変わりますが、バルメナックとバルミニック、この蒸留所の日本語読みは大きく2つあるのですが、どっちが正しいんでしょう。
昔はバルミニック、最近はバルメナックという感じか。酒屋で在庫を検索する時バルミニックで調べられてないのか、このボトル含め在庫が残っていたりしました。(1年半くらい前の話です。)
まあ現行品でもクオリティ的に大差ないものが増えているので、買い焦るようなボトルじゃないですが、探せばあるものですね。

ピータードーソン ”スペシャル” 1980年代流通 リッターボトル

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ピータードーソンは国内流通が少なかったブレンドですので、特級表記含めオークション市場ではあまり見かけませんが、昨年田中屋さんやリカーズハセガワさんが、1990年代初頭流通のハーフボトル(40% 375ml)を販売したので、ご存知の方も多いかもしれません。
オードがキーモルトと言われるブレンドで、自分も今回初めて開栓しました。

PETER
DAWSON
"SPECIAL"
1980's
1Litre 86Proof

評価:★★★★★(5)

香り:微かな酸味を伴う乾いた麦芽香、植物を思わせるえぐみ、ハーブ、奥にはシロップのような甘い香りもある。時間と共に微かにパフュームライクな香りが顔を出す。

味:粘性を感じる口当たり、香り同様に麦芽風味とトウモロコシを思わせる穀物風味、バニラウエハース。中間以降にシェリーのニュアンスが少しある。
フィニッシュは少々べったりとしている。カラメルの甘さとドライフルーツの微かな酸味、ほろ苦さを伴う。

ハイボールにするとストレート以上にスムーズで飲みやすいのですが、角ハイ傾向で、すっきりしているが芳醇な広がりがあるわけではなく。少し薄めに作って食事時にジャブジャブ飲んでしまっても良いのかも。

また、ピートフレーバーがあまり感じられないため、ピーティーなウイスキーが苦手な人には良いかもしれませんが、そもそもオールドブレンデットを所望する時点でハイランドモルト系のピーティーさに求めるところがあるはずで、このボトルは少々物足りないように感じます。

ピータードーソンはデュワーズ系列から原酒提供を受けていたようで、オードがメインモルトと言われていますが、このボトルは実際ちょっと怪しいところ。
スコッチオデッセイによると、1982年にキーモルトがインペリアルとバルメナックに変わっているそうです。
今回のボトルは1980年代中ごろ、あるいは後期あたりの流通で、この変更の影響を受けている可能性は高いです。

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