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ロングモーン 33年 1967-2001 ハートブラザーズ 45.9%

カテゴリ:
LONGMORN
HART BROTHERS
Aged 33 years
Distilled 1967
Bottled 2001
700ml 45.9%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
時期:開封後4ヶ月程度
場所:個人主催テイスティング会@八潮
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:華やかでエステリーな香り立ち。ややドライだが麦芽香や熟したリンゴを思わせる香り主体に、微かにパイナップル、フルーティーでスウィートなアロマ。

味:スムーズで柔らかい口当たり。熟した洋梨やりんごのコンポートを思わせる甘み、後半は麦芽風味主体でボディも残っている。
余韻は徐々にドライ、薄めた蜂蜜の甘み、オーキーなウッディネスが染み込むように長く続く。

フルーティーだが、トロピカルフルーツよりも麦感をベースに加熱したリンゴや洋梨系のフレーバーが主体。樽はリフィルのホグスヘッドだろうか。ボディも程よく感じられ、適度な飲みごたえがある。正統派なスペイサイドモルト。


今となっては懐かしいボトル。当時のハートブラザーズの長期熟成モルトは、ちょっと度数の下がったものが多く、香りはいいけど味が薄いようなボトルが散見される印象でしたが、このボトルは46%弱の度数からギリギリボディも保っており、樽負けしない香味のバランスが感じられました。

一方で、1960年代のロングモーンといえばトロピカルフレーバーを期待するところですが、今回のボトルはどちらかというと、2000年代初頭あたりまで流通していたオフィシャル15年の強化版といったイメージ。ロングモーンは60年代後半からドライな傾向が出始め、1970年代あたりからは樽感主体、該当する香味が出たり出なかったり・・・というロットがあるのですが、今回のスペックでは珍しいなと思います。

ただ、それが良いか悪いかというと、何でもかんでもトロピカルというより、こういう滋味で麦感ある味わいも素朴な田舎料理のようで良いですね。
自宅飲みでじっくり楽しみたい1本でした。


このボトルは、友人主催のテイスティング会にて。7〜8月はホームパーティー兼テイスティング会的な催しが多くあり、情報交換や久しぶりに会う方とのご挨拶兼ねてワイワイと楽しませてもらいました。
いつも誘って頂き、ありがとうございます!

タムデュー 33年 1969-2003 ハートブラザーズ 40.5%

カテゴリ:
IMG_3659
TAMDHU
HART BROTHERS
Aged 33 Years
Distilled 1969
Bottled 2003
Cask type Hogshead
700ml 40.5%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後3年程度
評価:★★★★★★(6)

香り:華やかでオーキーな軽い香り立ち。乾いた牧草、バニラ、バナナケーキの甘み、ほのかにパイナップルを思わせるフルーティーさ。時間経過で林檎や土っぽい香りも開いてくる。

味:ドライでナッティ、ほろ苦い乾いたウッディネスから軽い刺激を伴う口当たり。すぐにバニラの甘みと麦芽風味、洋梨。ボディはライトで樽感主体の構成。
余韻はスパイシーで華やか、オーキーなフルーティーさと麦芽風味を伴い長く続く。

所謂樽しゃぶり系ウイスキーで、ホグスヘッド系のフレーバーが主体的なボトルだが、中間以降の麦芽風味にタムデューらしさを感じる。少量の加水で香りは麦芽香主体に、味はドライさが和らぐものの、全体的にプラスとは言いがたい。
タムデューは2010年に一時閉鎖され、2013年に再稼働。古くは1972年及び1975年にそれぞれ改修工事がされており、今回のボトルはその前の蒸留。原酒にどんな違いがもたらされたのかは。。。


度数落ちの典型例とも言えるフレーバー構成。当時のハートブラザーズはこの手のリリースが多い印象があります。
ハートブラザーズは1990年代頃は43%や46%の加水ボトルを主体にリリースしていましたが、ラベルが変わってからはカスクストレングスで度数落ちリリースがメイン。元々加水で出すので度数はあまり関係なく樽買いしていたものの、カスクストレングスの需要が増えたのでそのままリリースするようになった(結果、低度数が多かったが、最近は高度数化)、という流れでしょうか。あくまで推測に過ぎませんが、最近見なくなってしまったリリースの傾向です。

このブログでも度々触れていますが、ウイスキーの熟成は足し算と引き算の積み重ねです。
(某メーカーが「何も足さない、何も引かない」というキャッチコピーを使っていましたが、それでは一体何を作っているんだと。)
足し算は樽由来の香味、あるいは熟成させる場所の空気を介したその土地の何か。引き算はウイスキーを構成する成分。熟成が進めば樽由来の香味の足し算と共に、樽の呼吸を解してアルコールや雑味といった要素が引かれていくのですが、実は引き算される要素もまた、ウイスキーの香味の厚みや複雑さ、言い換えれば個性を担っているところもあり、必要以上に引き算が続くとこの度数落ちのボトルのようにボディが軽く、樽の香味だけが残っていくような構成になる。つまり、過熟です。

ピークがどこにくるかは熟成させる原酒の酒質に加え、樽の種類、さらには熟成環境(気温や湿度)が大きく異なり、一概には判りませんが、流石にホグスヘッドで度数が40%ギリギリまで落ちる40年はやりすぎ。
とはいえ、テイスティングにも書いたように、樽感主体の味わいの中に、1960年代のモルトに感じられる土っぽさ、麦の味わいが残っており、最後の輝きを楽しむことは出来ます。
また、度数が低いので開封後足の速いモルトかと思いきや、あまりへたることなく、樽感もまだまだパリッとしている。最近ようやく麦芽系の甘い風味が感じやすくなったのは収穫でした。

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以下雑談。
さる3月25日は私の誕生日。今年で33歳となりました。
せっかくなので生まれ年、1984年蒸留の何かを開けるかとも思いましたが、ちょうど良いモノが無かったので33年熟成のウイスキーを飲むことにしたわけです。
こういうとき、1980年代のロストビンテージ生まれはなかなか苦労しますね。

家族での誕生パーティーメニューは、我が家の最重要事項である息子の一声で"餃子"に。ハンバーグとかステーキじゃなくて、餃子なのか・・・(笑)。これにケーキですから、テーブルの上にちょっとした異世界が広がっています。
土曜の日中外出する妻に代わり、自分で自分の誕生日を祝うメニューを作る妻子持ち会社員(33)。
そんな疲れも吹き飛ぶ息子と妻が歌う誕生日ソング。後片付け含め、昨晩は完璧にやりきりました。

モートラック 22年 1990-2013 ハートブラザーズ 54.4%

カテゴリ:
MORTLACH
Hart Brothers
Aged 22 Years
Distilled 1990
Bottled 2013
Cask type First Sherry Butt
54.4% 700ml

グラス:創吉テイスティング
量:30ml
場所:BAR飲み(Ambrosia)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:リッチなシェリー感、香ばしいかりんとうの甘み。オレンジピール、レーズンチョコ、サルファリー。奥にはウッディーな渋みもある。濃厚なシェリー感に硫黄がアクセントとなって、よくまとまっている。

味:リッチなシェリー感でとろりとした口当たり。黒蜜、レーズンチョコレート、かりんとう、焙煎した麦芽。香り同様、硫黄の香味が香ばしさに繋がりアクセントになっている。
余韻は軽やかなスパイシーさ、甘酸っぱさもある濃厚なオロロソ風味、ドライでタンニンが染み込む。


モートラックというと、飲み始めのころ(2009年頃)にリリースされたハートブラザーズの19年が印象に残っています。硫黄系のフレーバーは今も昔も苦手なのですが、香ばしい黒かりんとうを思わせる、シェリーと硫黄、そして肉厚な酒質が織りなす相乗効果の結果得られるフレーバーは、「あぁ、モートラックってのは良いウイスキーだなー」と当時の自分は結構感動して、行きつけにしていた近所のBARで締めのウイスキーにしていました。

さて、今ここに同じハートブラザーズのモートラックがあるのですが、前回のリリースから3年後、熟成期間もその分伸びた22年。6年も前の記憶との比較になるので信憑性はほぼ無いと言えるわけですが、傾向は同じながら、よりリッチな甘みとシェリー感が備わっており、酒歴を重ねた今もまた「あぁ、こういうモートラックってのは良いなあ」と思わせてくれるボトルでじっくり楽しませてもらいました。

こういう味は比較的パンチのある葉巻とも合いますし、冒頭述べた黒かりんとうはもとより、若干オレンジ系のニュアンスを活かして、例えばオレンジピールチョコレートなどとの相性も鉄板と言えそうです。
このボトルはBAR Ambrosiaさんで頂きましたが、同店のこの日のチャームはオレンジ風味のアイスクリーム。残しておいて合わせればよかったなぁとちょっと後悔しつつ、これはこれで1件目の名残をさっぱり洗い流してくれました。

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