タグ

タグ:ハイランドパーク

フェイマスグラウス タイガーズアイ ブレンデッドモルト 40%

カテゴリ:
IMG_5289
FAMOUS GROUSE
TIGER'S EYE
MASTER BLENDER'S EDITION
Blended Malt Whisky
700ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後3ヶ月程度
評価:★★★★★(5-6)

香り:甘い近年系シェリーオークのアロマ。ドライプルーン、オレンジピール、ビターチョコレート、微かにスモーキー。香木のようなニュアンスも混じるが、時間経過で土っぽさ、葉巻、ウッドコテージのような木材の香りが強くなってくる。

味:スムーズでまろやか、メローな口当たり。キャラメルソース、ドライプルーン、干草系の乾いた味わいの奥には麦芽風味。ボディは度数以上に厚みと勢いがある。
余韻はほろ苦くピーティー、程よいウッディネスが染み込むように長く残る。バランスの良い味わい。

近年系のシェリー感主体なブレンデッドモルト。果実味というよりウッディーな甘みと香味が中心的で、ほろ苦くスモーキーな余韻へ、負担なく飲み進められるバランスの良さが魅力。少量加水すると甘みが増し、さらに滑らかな飲み口。ロックはややボディが崩れ勝ちだ許容範囲、ハイボールにはあまり見るところが無かった印象。ストレートか少量加水で。


先日紹介したブラックダイヤモンドの通常品的位置付けの、フェイマスグラウス・タイガーズアイ。どちらもパワーストーンの名前を冠しており、ラベルにはその石の模様も見られます。パワーストーンシリーズとして今後もリリースが増えていくのかもしれません。
これらは2009年に同ブランドのマスターブレンダーとなったゴードン氏の作で、リリース開始は今年2016年後半から2017年にかけて。どちらもシェリー樽を思わせる、リッチでメローな味わいが主体的なフェイマスグラウスらしいブレンデッドモルトです。

古酒系の深いニュアンスも感じられた前者に対し、タイガーズアイは近年のシェリー系オフィシャルスタンダードに共通する香味が主体。例えるなら、飲み口はマッカラン12年やタムデュー10年、余韻にかけてグレンロセス、ハイランドパーク12年という具合。
度数は40%ながら飲みごたえがあり、加水が効き過ぎてる感じはありません。これらのブランドに共通する、バランスの良いシェリー感、ブレンデッドモルトらしい複数のキャラクターを感じる香味に仕上がっています。

濃厚なシェリー系も良いですが、こういうスタイルのボトルは逆に癒しを感じてしまいます。普段飲みの味わいですね。
特に普段カスクストレングスタイプを飲むことが多いと尚更。。。樽感が程よいので、酒質由来の香味がわかりやすいのもポイントです。


思い返すと、フェイマスグラウスは家飲み用ボトルが結構あることに気がつきました。現行品から特級時代のものも合わせると6-7本くらいでしょうか。
飲んでいて感じるのが構成原酒の良さ。いつの時代もモルティーな華やかさや樽由来の甘みがあって、スムーズで飲みやすい中にスコッチならではのピーティーさが潜んでいる。

飲み始めの頃は感じ取れなかった様々な要素が、経験を積んだ今は感じられるようになって、飲む楽しみがさらに増えました。
飲みやすいだけでなく、奥の深さがブレンドの質の高さを感じる要素ですね。

ハイランドパーク 25年 48.1% オフィシャル

カテゴリ:
IMG_3305
HIGHLAND PARK
Aged 25 Years
750ml 48.1%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml程度
場所:個人宅
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6-7)

香り:力強くどっしりとした香り立ち。黒蜜や黒砂糖の甘み、イチジクの酸味を伴うシェリー香。みたらしを思わせる古酒感に、じわじわとスモーキーで土っぽい香りもある。

味:リッチだがやや荒さのある口当たり、古酒系のシェリー感、黒蜜、ドライプルーン、オランジェット。徐々にスパイシーでピート、乾いた植物のほろ苦いニュアンス。微かにダシっぽさも感じられる。
余韻は力強く、スモーキーで乾いたウッディネスが長く続く。

リフィルと1stフィルシェリー樽のバッティングからくる濃縮感のあるリッチな香味、そしてスモーキーフレーバー。スパイシーで アタック強く、やや荒さも感じるが、ハイランドパーク好きが求めるフレーバーが備わっている。ストレートから少量加水で楽しみたい。


気がつけばずいぶん高嶺の花になってしまった1本。
同蒸留所のオフィシャルボトルは限定品、免税向けも合わせると把握しきれないほどのラインナップがあり、今尚精力的にリリースが拡充されていますが、その中で25年は代々ハイランドパークの本流とも言える味わいが特徴。5年ほど前は1万円程度だったボトルですが、今は流通量少なく、あっても高騰。すっかりお見かけしないボトルになってしまいました。

今回はウイスキー仲間の持ち寄り会で久々のテイスティング。ラベルやボトル形状は現行品ですが、度数が48.1%なので厳密には現行品から1世代前の25年となります。(現行品の度数は45.7%)
まろやかで円熟味を楽しめる30年や、フルーティーさが際立った18年と異なり、この25年は少々やんちゃ。アタックの強さが特徴的ですが、テイスティングで記載したように"らしさ"がしっかりと備わっており、ハイランドパークが好みな人は間違いなくストライクゾーンに入ってくるボトルだと思います。

DSC06366
DSC06404
(ハイランドパーク蒸留所のウェアハウス外観と内部。同蒸留所の1970年代以前は当たりが多い。1979年蒸留の詰まったこの樽はまさに生唾もの。。。Photo by K67)

自分の周囲のウイスキー仲間を見ていて思うのですが、ハイランドパークはウイスキー愛好家の琴線に響く、不思議な魅力を備えていると感じます。
それは樽なのか、植物主体のオークニー島のピートなのか、フロアモルティングによる麦芽の処理なのか。。。複雑でコクのある甘みとスモーキーフレーバーが、スコッチモルトを飲んでいるなという満足感を感じさせてくれるのです。

現行品の25年は中々手を出しにくい価格帯ですが、ハイランドパークは普及価格帯の12年もその魅力の一端をちゃんと備えており、作り手の努力を感じる銘柄。
また、たまに国内に流通する以下の免税向けやボトラーズモルトなど、きらりと光るリリースもあるので、オークニーモルトの旅は中々に冒険と発見に満ちています。
HIGHLAND PARK 1998-2011 For Global Travel Retail 700ml 40%
テイスティング@BAR GOSSE

フェイマスグラウス 1989 ビンテージモルト 12年 40%

カテゴリ:
IMG_3243
THE FAMOUSE GROUSE
Vintage Malt Whisky
(Blended Malt Whisky)
Aged 12 Years
Distilled 1989
700ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:個人宅(持参物@Fさん)
時期:開封後1ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:スモーキーでほのかにヒネを伴う甘い樽香、黒砂糖、カラメルソース、微かにレーズン。徐々に麦芽香が開くだけでなく、華やかなモルティーさも感じられる。

味:ゆるくまろやかな口当たり、黒糖麩菓子を思わせるような甘さと麦芽風味、徐々にビターチョコレートのほろ苦いニュアンスが感じられる。度数は低く中盤まではアタックは強く無いが、ボディは比較的しっかりとしており、フィニッシュまで香味が伸びていく。
余韻はビターで染み込むピートフレーバーに加え、麦芽やシェリー樽由来の甘みが染み込むように残る。

香味にしっかりと感じることが出来るスモーキーフレーバー、そしてオールドシェリー系の甘い樽香。度数以上に感じるボディが、このウイスキーのキーモルトがハイランドパークとマッカランであることを如実に現している。
また、飲み進める中で麦芽系の香味が開いてくるのは、タムデュー由来だろうか。 少量加水すると全体のフレーバーが馴染み、さらにバランスよく楽しむことが出来る。

IMG_3245

最近フェイマスグラウスの上位グレードに興味があり、機会があれば飲もうと思っていた同銘柄のブレンデッドモルト、ビンテージモルトウイスキーシリーズ。
このボトルは同銘柄が2000年の記念にリリースした1987ビンテージに次ぐ第2弾で、ありがたいことにウイスキー仲間主催のホームパーティでテイスティングの機会を頂きました。 

同ボトルの流通時期の2001年、2002年頃と言えば、この時期のフェイマスグラウスのキーモルトであるハイランドパーク、マッカラン、共に旧ボトルでオフィシャルが美味しいと評価されていた時期。樽の違いもあるだろうから、一概には比較できない。。。と思っていたものの、思った以上にオフィシャル系統の仕上がりで、シェリー系の樽感も楽しめます。

自分の中でイチオシのフェイマスグラウスは、不定期に発売されていたブレンデッドモルトの30年です。
長熟ハイランドパークの個性がしっかりと感じられ、実に良くできたウイスキー。機会があればもう1本手に入れたいと考えていましたが、ここにもう一つナイスなウイスキーに出会いました。 

ビンテージモルトウイスキー1989は、その30年の系譜を受け継ぎ、やや荒削りながら 構成原酒のキャラクターがしっかりと感じられるのが魅力。
欲を言えば度数が40%と低いことで、せめて46%、いや43%あったら。。。とも思いますが、家飲み用にこういうのが1本あると落ち着くんですよね。
今後は1987、1992といった同銘柄の他のビンテージも、探して飲んでみたいと思います。

ハイランドパーク 17年 アイスエディション 53.9%

カテゴリ:

HIGHLAND PARK
ICE EDITION
Aged 17 years
700ml 53.9%

グラス:テイスティンググラス(名称不明)
量:30ml程度
場所:BAR飲み(GOSSE)
時期:開封1ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★(6)(!)

香り:乾燥させた麦芽や干し藁を思わせる、ほろ苦く香ばしい香り立ち。徐々に乾いた木、蜂蜜、林檎、スモーキーフレーバーが充実してくる。

味:ピーティーでほろ苦い口当たりと、鼻腔に届くスモーキーさ。ミディアムボディで適度な厚みのある味わい。土っぽさと乾いた植物を思わせるピートの裏には麦芽、バニラ、洋梨の甘みもある。
余韻はスモーキーで微かにエステリー。染み込むように長く続く。


ハイランドパークがリリースする神話をモチーフにしたシリーズ。
昨年まではヴァルハラシリーズとしてロキ、ソー、フレイヤ、オーディンの4神が発売されていましたが、今回はニブルヘイムがテーマ。。。なのだそうですが、正直、発表された段階ではまだ続くのかという気持ちの方が強いリリースでした。

PR資料を見ると、アメリカのコンテストで最優秀賞を受賞したとか、まあ大層な経歴がプッシュされているその中身。確かに悪くないです。
シェリー系ではなく、色合いそのままなアメリカンオーク由来のフルーティーさ・・・が広がると見せかけて、それを覆い被すように、序盤からヘザー系のピートフレーバー。このピートが良い感じの苦味と存在感で"らしさ"があり、バッティングでの多層感もある。
どの辺が"ICE"やねんという疑問はさておき、後は好みの問題ですが、完成度は充分だと感じます。

今回のリリースは、先にも書いたように酒質の部分でハイランドパークらしさのある構成、勉強のために1杯BAR飲みするのもアリだと感じます。
値段は少々しますが、ハイランドパークのオフィシャルラインナップだとこんなもんでしょう
むしろ下手にシェリー樽熟成で濃いめに振って高騰するより、近年系ではこういうタイプを歓迎したいです。

改めて考えてみると、ハイランドパークの酒質は、時代時代で厚みの違いこそあれど一つのベクトル上にちゃんとあって、過去のリリースも今のリリースも飲んでいくと、不思議とそこまで現行品に落胆せず、魅力を感じることが出来るようになると感じます。
まあ樽の影響はモロに受けていると思いますが。。。その辺は技術革新とノウハウで、おいおい解決されることを期待しています。

ハイランドパーク 12年 1970年代流通 オフィシャル 43%

カテゴリ:
HIGHLAND PARK
Malt Scotch Whisky
Aged 12 Years
1970-1980's
43% 750ml

グラス:テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:個人宅
時期:開封後一ヶ月程度
評価:★★★★★★☆(6-7)

香り:香ばしく焦げたアロマ、干し藁を思わせる植物感、熟したオレンジやリンゴのカラメル煮、徐々にピーティーなアロマが立ち上がってくる。
陶酔感を感じる甘みとスモーキーさのバランスで、充実した香り立ち。

味:柔らかくボディに緩さのある口当たり。香り同様の構成で、みたらしや焦げたカラメル、オレンジママレードと土っぽいピートフレーバーが広がってくる。
余韻は染みこむようなほろ苦さが長く残る。


イランドパーク、ではなくハイランドパーク。
ハイランドパークのシンボルマークの"h"をHighland parkのブランド名に組み込んだラベルデザインで、知らない人はhを認識出来ず、ILAND PARKと読んでしまったとかしないとか。
シルクプリントラベルでこのボトルデザインは、1970年代流通というのが愛好家の定説。輸入元シールはありませんでしたが、ラベルに日本の通関コードが印字されていることやml単位の表記から、日本向けボトル出あることが伺えます。
とすると、ハイランドパークの日本販売開始は、フェイマスグラウスが1974年に輸入開始された後、1976年という話なので、今回のボトルは1970年代でも後半から1980年代初頭あたりのモノと推測されます。

仮にボトリングを1980年として、原酒は1960年代後半、67年、68年前後の蒸留。ハイランドパークの中でもレベルの高いリリースが多いビンテージであり、マズいワケがありません。
香りはスモーキーでカラメル系の甘いアロマが陶酔感を誘い、味わいはとろりとした甘い口当たりに、麦芽やみたらし、オレンジママレードを思わせるフレーバー、内陸系のピーティーさがハデさは無いものの存在感がある。
樽構成はリフィルシェリー系主体に多少のカラメル添加でしょうか。

ただ、これまでも何度か飲んできたボトルですが、元々特筆して強い酒質ではないため、経年で少々抜けてしまっているボトルも見られます。今回のボトルもまた香りは抜群ながら味は「ちょっと緩いかな」と感じるところもありました。
ベストな個体なら文句なし★7なのですが、今回は香り★7、味★6という感じ。
ノーマルなテイスティンググラスではなく、少し大きめのグラスに入れたところ香りは更に良いところが感じられました。


さて、先に書いたIGHLAND PARKのエピソードの続きですが、1980年代に入りラベルチェンジが行われ、写真左側のボトルのようにロゴの隣にHを印字して、HIGHLAND PARK表記になりました。

その後は1990年代にラベル、ボトル形状とも大幅なデザインチェンジが行われますが、こちらについては別記事に紹介していますので、興味がある方はご参照ください。
非常にわかりやすい違いなのでILAND表記のほうが人気がありますが、ラベルチェンジ後のボトルのほうが状態的に安定している印象があります。味わいも決してコクが薄いとかそういうことは無く、どちらも当時の特徴やハイランドパークの魅力が伝わる、グッドオフィシャルスタンダードです。

このページのトップヘ

見出し画像
×