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ニッカウイスキー 余市蒸留所限定 ブレンデッド 40%

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NIKKA WHISKY
YOICHI DISTILLERY LIMITED
BLENDED WHISKY
(No Aged)
500ml 40%

グラス:木村硝子
場所:自宅
時期:開封後1週間程度
評価:★★★★★(5)

香り:フレッシュで爽やかな香り立ち。ツンとしたアルコール感、レモングラス、ドライオレンジピール、乾いた木材、時間経過でビスケットのような甘みと香ばしさ。淡い土っぽさとピート香もアクセントとして感じられる。

味:柔らかいコク、酸味の混じる口当たり。クリーミーで厚みがある香ばしい麦芽風味、クラッカー、微かにメレンゲクッキーのような甘み、じわじわとスモーキーなフレーバー。余韻はしっとりとしてピーティー、染み込むように続く。

ラベルの色合いそのまま、爽やかな若さを感じるウイスキー。フレッシュな香りに反して味はコクのある甘み、少し時間経過で穀物系のニュアンスも出てくるが、総じてモルティな味わい。加水、ロック、ハイボールと飲み方を選ばない。個人的には爽やかさとモルティーな甘みのバランスが取れるハイボールがオススメ。


つい先日、余市蒸留所で新しく発売を開始したばかりのブレンデッドウイスキー。
余市蒸留所ではこれまで平べったい360mlボトルで限定ブレンデッドウイスキーが販売されていたところ、それがリニューアルされる形となりました。
(ウイスキー仲間のSさんの投稿をFBで見掛け、感想を聞いたところサンプルを送ってくださいました。ありがとうございます。)

余市蒸留所の原酒をベースに作ったブレンデッドで、熟成感としてはオフィシャルのシングルモルトNAとほぼ同じくらいですが、若さによる嫌味として出てくるであろう部分をグレーンがマスクし、余市の個性がありつつバランスの良い仕上がり。
ただ、前作のブレンデッドと比べると、余市らしさが強調される一方、キャラメルのような甘みをベースとした、バランス寄りの味わいからはベクトルが大きく変わっています。

後はどちらが好みかと言う話でもありますが、蒸留所でこそ買えるウイスキーという意味では、その蒸留所の個性を際立たせたモノのほうが・・・とするなら、この1本は飲みやすさと個性を両立している、商品としてのバランスの良さが評価できる構成だと思います。
また、余市蒸留所関連の限定品としてはこのほか、2000's、ピーティー&ソルティ、ウッディ&バニリック、シェリー&スウィートがあり、それぞれ500ml6000円が相場。一般的には手が出にくい価格帯である一方、この蒸留所限定ブレンデッドはそれ以下の価格に抑えられていて、手に取り易さもポイントですね。

ニッカウイスキー キングスランド 1970年代流通 初期ボトル

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NIKKA WHISKY
KINGSLAND
1970's
43% 760ml

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後1ヶ月程度
評価:★★★★(4-5)

香り:ツンとしたアルコール感、淡い蜂蜜、ハッカ、強くは無いがスモーキーなアロマも感じる。また、時間と共にレモンを思わせる柑橘香が開いてくる。

味:スムーズでマイルドな口当たり、麦芽風味、ホットケーキシロップの甘み、レモンキャンディー。やや芋っぽい穀物系のニュアンス。中間からピートのほろ苦さが感じられ、余韻はピーティーで焦げた木材、あっさりとしている。

香りが全体的に薄く、黎明期的な作りだが、味わいはしっかりとしたピートフレーバーが備わっており、作り手の拘りを感じられる。


1974年、ニッカウイスキーが創業40周年を記念すると共に、竹鶴政孝氏のウイスキーづくり60年の集大成としてリリースされた、キングスランドの初期ボトルです。
WEB上の情報では、1978年に現在も知られる角ばったボトルデザインにシフトした模様。その後長らくファン御用達の1本として愛されてきましたが、2015年のニッカショックにより40年にわたる歴史に幕を下ろしています。

キングスランドは余市モルトを主軸とし、スモーキーでヘビーな男性的なブレンデッドであることを売りにしてきました。 
といってもそれは1990年代以降、日本のウイスキー作りがモルト、グレーン原酒共に役者が揃って以降の話であり、黎明期である当時のブレンデッドの多くは、ブレンド用アルコールを混和していることに由来した香味の薄さは、如何ともし難く。。。しかしこのキングスランドはなかなかどうして、その中にもしっかりとモルティーでスモーキーな、余市モルトを思わせる個性が感じられます。

当時のニッカウイスキーの状況を振り返ると、1963年に連続式蒸留機を導入してグレーンウイスキー造りを開始。1969年には宮城峡蒸留所を建設し、それぞれ10年、5年が経過した時点。
その間多くのリリースがあったことを考えれば、まだ原酒が潤沢とは言い難いと思いますが、その香味からは徐々に環境が整いつつあることも伺えます。
時代の流れ、そして竹鶴政孝の想いを感じながら楽しみたい1杯です。

ニッカ カフェウォッカ 40% サンプルレビュー 6月27日発売

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NIKKA WHISKY
COFFEY VODKA
180ml 40%

(常温)
淡いアルコール感、穀物香と柔らかい酸味も混じる。クリアな中に穏やかな原料由来の香味が残っている。
柔らかいコクのある口当たりから、微かに穀物のほろ苦さと乳酸のようなニュアンスを伴う甘み、ジンジンとした刺激も混じる。余韻はほろ苦く淡い酸味を伴いすっきりとしている。

(冷凍)
香り立ちはクリアで澄んでおり、清涼感を感じる。ほんの微かに乳酸、パイナップルのような爽やかなアロマが混じる。
飲むと柔らかいコクを感じる口当たり、クリアな味わい。品の良い穀物風味と果実にも通じるまろやかな酸味がアクセントに。余韻はほろ苦く、嫌なところが少なくすっきりとしている。

下手なウイスキーよりも面白い、驚きのウォッカ。
常温ではカフェスチル由来の柔らかいコク、香味の残った味わいがわかりやすく、冷凍すると清涼感すら感じる香り立ち。
総合的に見ると冷やして飲んだほうが"らしさ"をより楽しめるか。夏場は冷凍庫へ。

カフェウォッカ

昨日紹介したカフェジンとあわせ、アサヒビールが6月27日に発売する、もう一つのカフェシリーズ。カフェスチルを用いて作るピュアなホワイトスピリッツ、カフェウォッカです。

※6月27日発売、カフェジンのサンプルレビューはこちら

「ニッカのカフェスチルは旧式で、アルコール精製度が低い分、香味成分が残った豊かな味わいのグレーンを作り出せる。」
ウイスキーを嗜む人ならば、一度は聞いたことがあるであろうニッカの売り文句の一つです。
確かにカフェグレーンは他社のそれよりも甘みが強く、しっかりとした穀物由来のフレーバーが感じられるのですが、それは蒸留機由来の香味なのか、あるいは使われる原料の比率や種類、樽、熟成環境・・・などの諸要素からくるものなのか。多くの要素が重なっている熟成原酒ゆえに、どこまでがそれか確証が持てずにいました。

そしてその疑問は、このカフェウォッカを飲んで氷解するのです。
製造方法はカフェスチルで蒸留した、大麦とトウモロコシを原料とするスピリッツをブレンド、加水の後、白樺炭で濾過。いたってシンプルなものですが、クリアな味わいを出しつつ香味成分は残したい、白樺炭濾過は強度を極力少なくする代わりに、スピリッツの質にこだわっているそうです。
その結果、透明感のあるウォッカらしい香味に加え、ウォッカらしからぬ柔らかいコクのある口当たり、原料由来の優しい香味が残る味わいへと繋がっているのだと感じます。

自分はもっぱらブラウンスピリッツ派で、ジン以上に、ウォッカはカクテルベース。ストレートで飲むことはまずありません。
「とろっとろに冷やせば美味しいよ!」という意見も少なからず聞くのですが、独特とも言える無臭のアルコール感は慣れる事が出来ず、この感覚は理解できないなと、いくつかのウォッカを飲んで感じていました。
正直今回のカフェシリーズのリリース情報を聞いても、ジンはまだ楽しみな部分があった一方、ウォッカは「ブラックニッカクリアのカラメル色素抜きでしょ」なんて思っていたのです。

それだけに、最初の一口の衝撃は大きかったですね。その後1日冷凍庫に入れ、その清涼感あるアロマに2度驚かされました。
ウォッカらしいアルコール感が完全にない訳ではありませんし、麦を含む穀物由来の香味や、コクのあるボディがウイスキー党の自分にとって馴染みやすかったというのもあると思います。
しかしながら、そうした構成から下手なウイスキーよりも楽しめると感じたのはテイスティングの通りです。
このカフェウォッカ、素性が良いだけに様々な飲み方で使えそうです。
夏場、キンキンに冷やしたものをストレートであおるのも良いですが、ゆるく飲むならロックがこのウォッカのいい部分を長く楽しむ事が出来たと感じます。

カクテルもいくつか試したところ、キリッとドライに仕上げたい場合はさておき、コクのある味わいが土台となってカクテルを構成するフレーバーを包み込む、このボディ感は強みになると感じます。
オーソドックスなウォッカトニックは、ベースとなるカフェウォッカに甘みがあるので、ドライなタイプのトニックウォーターを使うか、あるいはソニックにしても面白い。レモンは控えめで、すっきりとして柔らかい甘みと爽快感を楽しめます。

この夏のお供候補生にして、ウイスキー好きにこそ飲んでもらいたいウォッカ。価格はカフェジンと同じ4000円少々。ウォッカとしてはプレミアムグレードですが、ウイスキーとしてならエントリーグレードで常識的な範囲・・・。
それこそ、黒塗りグラスでブラインドテイスティングなんてやったら、面白いと思いますよ。

ニッカ カフェジン 47% サンプルレビュー 6月27日発売

カテゴリ:
ニッカカフェジン
NIKKA WHISKY
COFFY GIN
180ml 47%

(常温)
柔らかくフルーティーな酸味、林檎、オレンジ、微かに柚子も思わせる爽やかさ。徐々に山椒のスパイシーさ、ベクトルの違う香りが開いてくる。
香り同様柔らかくコクのある口当たり。そこから柑橘、オレンジピールを思わせるほろ苦さ、山椒の爽やかな香気が鼻腔に抜け、スパイシーな刺激がジンジンと染み込むように長く続く。

(冷凍)
ややドライ、クリーンで高い香り立ち。シトラス、柑橘系の爽やかさ主体。微かに山椒とジュニパーのアロマ。 
口に含むと香り立ち同様にドライ、柑橘系の爽やかさから山椒の香気が鼻腔に抜けていく。余韻は常温同様にスパイシーでほろ苦い。

しっかりとした飲み応えと柑橘や山椒の爽やかな香味が特徴のジン。常温か、冷凍か、オススメの飲み方は少々悩ましい。
カフェスチル由来のコク、果実由来の柔らかい酸味は常温のほうがわかりやすいが、このレシピのキモとも言えると山椒のスパイシーで爽やかな香気は、冷やしたほうがダイレクトに鼻に抜けていく印象。とりあえずまずは常温で一口、その上で様々なレシピも検討したい。

アサヒビール、並びにニッカウイスキーが、世界的に広がりを見せつつあるプレミアムジン市場に投入する意欲作。ニッカのウリの一つとも言える、カフェスチルで作る"カフェジン"です。
先月、同カフェシリーズのジンとウォッカのサンプルを入手し、早々に雑感をご紹介したところですが、発売日となる6/27も近づいたところで個別に記事にしていきます。

※6月27日発売、カフェウォッカのサンプルレビューはこちら。

ウイスキーブームにより市場が拡大し、ハイボールなどの文化が定着したことで瞬間最大風速ではなくウイスキーが日本で日常的に飲まれる酒類として定着しつつある昨今。ブラックニッカの限定品でウイスキー入門層にこのジャンルの楽しさをPRするアサヒビールの次なるチャレンジは、ブラウンスピリッツではなく、ホワイトスピリッツ、ジンとウォッカでした。
この発表はウイスキー愛好家に少なからず驚きを与えたところですが、時同じく、サントリーもプレミアムブランドとなるROKUと共にジン市場への参入を発表。
その他、マルスウイスキーや京都蒸留所などクラフトディスティラリーが以前からクラフトジンを展開しており、今年の夏はジン市場における、爽やかでありながらアツい各社の戦いが見られそうです。

今回発売日されるカフェジンは、カフェスチルで作るとうもろこし、大麦を主原料とするグレーンスピリッツに、
①山椒。
②ゆずなどの和柑橘、りんご。
③ジュニパーベリーなど。
のボタニカルの元となる原料をそれぞれ漬け込み、再蒸留しブレンドしたものです。
先日開催された東京バーショーで聞いたところ、この「山椒」についてはかなり拘って、産地から厳選したとのこと。また、その一部にりんごをチョイスしてるところが、ニッカらしいですね。

個人的に、タンカレーに代表されるようなジンの香りは好みなのですが、アルコール感あるドライな口当たりや、ジュニパーがきいてギスギスするようなタイプが多く苦手。カクテルはともかく、ストレートを好んで飲むことは基本ありません。
しかしこのカフェジンは、意外と飲めるのです。
こだわったという山椒の香味は、スパイシーで爽やか。好みを分けるかもしれませんが、果実の柔らかい酸味とほろ苦さ、カフェスチル由来と思しきグレーンスピリッツのコクがそれを包み込んで、アクセントの一つとして楽しませてくれるのです。

それこそ山椒のニュアンスはパンチ、アイラモルトのピート香のように、和の個性の一つという位置付けなのだと推察。もっとフルーティーで柔らかく飲みやすいジンを作ろうと思えば作れたのだと思いますが、カクテルのベースとして使うに当たって、あるいは海外に売り出していく中で、それでは面白くないという方針なのかもしれません。
(林檎ベースのカフェジンとか、飲んでみたくはありますが。。。)
というわけで、ストレートやロックでのテイスティング以外に、ジンソーダ、ジントニックと基本的なカクテルレシピから試してみます。
今回の販促サンプルは、試飲以外にカクテルも試せるようにと、180ml仕様なのです。有難いですね。

まず、ジンソーダは大人の味、かなりドライでシトラスと山椒の香るさっぱり感の強い味わいに仕上がる一方。ジントニックはスピリッツそのものの柔らかさがトニックウォーターの甘みと混ざり、染み渡るような味わい。
ライムの皮のほろ苦さ以外に、微かに残る山椒の香気。いやーこれはゴクゴク系です。
トニックウォーターはフィーバーツリーと、広く流通している万能型のシュウェップネスで試しましたが、どちらも問題なく馴染んでくれます。
強いて言えば甘口が好みな人はシュウェップネスのほうがオススメですが、ジンの香味をより活かせたのはフィーバーツリーだったかな、という印象です。


この新商品、アサヒビールとしては一般市場もさることながら、国内外のBARに広く売り込んで、プロのカクテルから愛好者に良さが広まって欲しいと考えているそうです。
確かにウイスキーならともかく、4000円を超えるプレミアムグレードの価格帯にあるカフェジンが、一般にホイホイ売れるとは考えられません。
1000円台のボンベイ、ギルビー、2000円台から展開されるタンカレーシリーズ、スタンダードブランドには実力も伝統もあるライバル多数であるところ、他メーカーのクラフトジンもあります。

正直、ジンについてはさわり程度しか知識もないので、多くは語れませんが、これまで経験してきた中で、ジンと言えばドライで飲み口の硬いものが多い一方、その逆に位置付けられるカフェジンがどのようなカクテルに使われ、受け入れられていくかは興味深く、まさにチャレンジです。
今回は自前でカクテルを作りましたが、発売後のプロのレシピ、プロの味も楽しみにしています。

東京 インターナショナル バーショー2017(初日)に行ってみた

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先週は本当に仕事が忙しく、土曜日は起きられないか・・・と思ったのですが、目が冷めると午前10時。
準備すると開場時間にちょうど良い、ほんじゃまぁ行ってみますか~と東京ドームシティまで。
ウイスキーフェスといい、バーショーといい、イベント会場が自宅から近くて助かります(笑)。

この記事が公開されるのは、バーショー2日目の14日日曜日。2日連続の方も、今日が初参加という方もいらっしゃると思います。
昨年に比べてカクテルなどの"ライブ系の展示"が増え、ウイスキー要素は控えめだった気がしますが、その中でも「おっ」と思うものがいくつかありましたので、紹介させていただきます。

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まずは世界一を取って益々注目を集める、秩父蒸留所、イチローズモルトから。
ホワイトラベルなど通常商品に加え、2015年蒸留のニューポット、そしてシェリー樽とアメリカンホワイトオークIPA樽のカスクサンプルとブレンデッドウイスキーの3種が試飲できます。
ニューポットを飲むと発酵系の雑味が少ないだけでなく、アルコール感柔らかくコクのある甘みが感じられ、以前のようにツンとしたニュアンスの少ない、更に短期で仕上がりやすい酒質を感じます。
そして限定のカスクサンプル3種も中々。秩父らしい酒質をベースに、ブレンデッドはナッティーな香ばしさの後からオーク由来の華やかさ。シェリー樽は樽質の良さが感じられる、発売されたら秩父ファンによる争奪戦間違いなしというレベル。IPAカスクは以前リリースされた免税向けの毒々しいIPA感はなく、余韻にかけてじわじわと広がってくる感じでバランスの良いIPA感。
一緒に試飲していた某チャーハンBARのマスターと「気合入ってますねー」と唸ってしまいました。

続いて秩父蒸留所の隣、マルスウイスキー本坊酒造は出品数少なめながら、最近何かと話題のプレミアムジン和美人(WA-BI-GIN)が印象的でした。柚子、金柑の苦いニュアンスがある輪柑橘のアロマ、微かにシナモンのようなニュアンスもあり、これは「けせん(ニッケイ)」によるものだとか。
少しボディは軽めでしたが、爽やかで飲みやすいジンでした。

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この他、ジャパニーズメーカーとしては、サントリーウイスキーからはマッカラン12年ダブルカスクの大々的なPRに、メーカーズマークのカクテルブース。山崎を始め各蒸留所の原酒サンプルなどがバウチャー1枚からテイスティング可能。蒸留所に行かないと飲めないものがテイスティング出来るのが嬉しい。なお6月に発売されるというプレミアムジンROKUの試飲はなかったようです。
キリンウイスキーは新商品のシグネチャーブレンド、蒸留所限定品だったシングルモルト・ワインカスクフィニッシュ12年、スモールバッチシリーズからシングルモルト17年、グレーン25年(この3種はバウチャー必要)がテイスティングアイテム。加えて田中氏以下、ブレンダーチームがブースにスタンバイし、積極的にコミュニケーションをとられていたのも印象的でした。


ニッカウイスキーは5月と6月にそれぞれ発売するクロスオーバー、カフェジン、カフェウォッカの先行試飲が可能。ウイスキー側のカウンターには制作に関わられた森ブレンダー以下、開発チームがスタンバイ。ジンとウォッカはそれ単体の試飲だけでなく、海外から招聘(?)したバーマンによる各種オリジナルカクテルを飲むことが出来ました。
この3種、自分は過去の記事に記載したとおり総じて好印象だったわけですが、会場での反応も上々だった模様です。発売が楽しみですね!

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続いてはウイスキーショップ・インポーター関係の出展の紹介。
まずは精力的にプライベートボトルをリリースし、注目を集める信濃屋さんのブースから。試飲の充実度としては、信濃屋と後述する株式会社フードライナーが非常にがんばっていた印象でした。

信濃屋さんは直近発売のPB5種(カリラ、ブナハーブン、ベンネヴィス、ポートシャーロット、スペイサイドシングルモルト和)を含む新旧リリースで構成。
近年では非常に貴重となった、長期熟成の1970年代蒸留として注目を集めた"和NAGOMI"は、和み・・・というほどゆるくなく、樽感主体で硬さとスパイシーさのある構成でしたが、長期熟成らしいフルーティーさ、華やかさも備わっており、ボディもそこまで軽くない。今後の変化に期待したいです。
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そんな信濃屋PBニューリリースの中で最も印象に残ったのが、モルトマンのベンネヴィス19年。
カスクタイプはシェリーバットなので、ともすると濃厚なシェリー感をイメージするかもしれませんが、飲んでみるとシェリー感というより、バニラ、クッキー、焼き林檎や桃を思わせる甘みとフルーティーさ。ベンネヴィスのリリースに見られる紙や植物っぽい癖もあまり感じられない、樽由来の香味と熟成感でコスパに優れた1本に仕上がっています。(是非試飲してみてください。)

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ウイスキーではありませんが、大手グラッパメーカー、ベルタ社の正規輸入元である株式会社フードライナーのブースは、今回最も気合の入ったブースの一つと言えます。
同社が取り扱うベルタグラッパ通常ラインナップほぼ全てが無料試飲アイテムであるだけでなく、京都からK6の西田氏も参加。K6のオリジナルグラッパの試飲(特別価格での販売も有り)に、同氏によるカクテル、グラッパ業界の裏話も楽しめます。

近年、ウイスキーの高騰、原酒枯渇などからコニャック、カルヴァドス、ラムなどの他のスピリッツにも注目していたところ。10種類を越えるスタンダードからフラグシップまでのグラッパを一度に試飲出来たのは、これだけで参加した価値があると言える、素晴らしい体験になりました。
長期熟成のグラッパの濃厚な甘さ、樽由来のほろ苦さはウイスキーに共通するところもありますね。新樽以外に複数タイプの樽を使ったオルトレ イル ヴァッロは、甘さとナッティーな香ばしさ、樽由来のタンニンがウイスキー好きの琴線に触れそうな構成。フラグシップに当たるパオロ・ベルタ1996は食後酒としては極上、イベントの締めにもうってつけです。

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ウイスクイーのブース。ウイスキーはキルホーマンのみでしたが、ニューポットと麦芽(ノンピートとピーテッド)の試食が出来たのは、イベントならではの出し物として楽しませてもらいました。
ニューポットは創業当時と比較してもあまり違いの無い、嫌味の少ないクリーンなピーテッドタイプ。「ニューポットから美味しくないとおいしいウイスキーにはならない」、とスタッフの方のコメントがあり、確かにこれなら短熟でリリースするにはうってつけだなと。
飲みつかれた身体には中々ヘビーな試飲になるかもですが、キルホーマン、アイラ好きの方は是非。

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最後に、ディアジオのブースから、アードベッグのVRを紹介。
確かアードベッグのプレミアムテイスティング会で公開されていたモノだったと記憶していますが、ブースにも出展されていました。
これ、すごいです。正直1回では楽しみきれないほどの完成度で、何度でも見てみたいほど。
慣れない人は、そのままヘッドマウントの映像としてみてしまうかもしれませんが、360度全方位が映像として展開されるため、ひたすら顔を動かして蒸留所の周囲、中、全てを見渡すことが出来ます。
酔ってしまわない程度に、くるくるまわってみてください!(笑)

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(イベントのラストは、メインステージで「We Love Bar Show!!」)

さて、長くなってきたのでここらで筆を置こうと思います。
これまで紹介したブース以外に、京都の空気をそのまま持ってきたような季の美の出展ブース(レシピを構成する各フレーバーにフォーカスした原酒テイスティングも可能)、ディアジオ社のカクテルライブなど、見て楽しめる展示が多く、お酒を飲むだけではないエンターテイメント的な展示会として、1日かけて楽しむことが出来ました。

ちなみに、今回個人的に最も注目していた新生ソサイエティブースは、社会的地位によって何かが変わるアベラワーなど、4種類の試飲アイテムがバウチャー1~2枚(会員は無料)。
日本支部が設立され、これから大々的にPRしていく・・・という感じはない、少しさびしい内容。
アベラワーはソサイエティらしいトーンの高い、硬めの味わい。3.291のボウモアはシェリーカスクで、結構サルファリー。ウイスキー愛好家に大きな衝撃を与えた"投光照明石油掘削装置ムーンプール"こと29.206が無かったのは残念でした。
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では、本日はこれにて。
本日イベントに参加される皆様、飲み過ぎ注意でバーショーを楽しんできてください!

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