タグ

タグ:ニッカ

ニッカ カフェウォッカ 40% サンプルレビュー 6月27日発売

カテゴリ:
IMG_3926
NIKKA WHISKY
COFFEY VODKA
180ml 40%

(常温)
淡いアルコール感、穀物香と柔らかい酸味も混じる。クリアな中に穏やかな原料由来の香味が残っている。
柔らかいコクのある口当たりから、微かに穀物のほろ苦さと乳酸のようなニュアンスを伴う甘み、ジンジンとした刺激も混じる。余韻はほろ苦く淡い酸味を伴いすっきりとしている。

(冷凍)
香り立ちはクリアで澄んでおり、清涼感を感じる。ほんの微かに乳酸、パイナップルのような爽やかなアロマが混じる。
飲むと柔らかいコクを感じる口当たり、クリアな味わい。品の良い穀物風味と果実にも通じるまろやかな酸味がアクセントに。余韻はほろ苦く、嫌なところが少なくすっきりとしている。

下手なウイスキーよりも面白い、驚きのウォッカ。
常温ではカフェスチル由来の柔らかいコク、香味の残った味わいがわかりやすく、冷凍すると清涼感すら感じる香り立ち。
総合的に見ると冷やして飲んだほうが"らしさ"をより楽しめるか。夏場は冷凍庫へ。

カフェウォッカ

昨日紹介したカフェジンとあわせ、アサヒビールが6月27日に発売する、もう一つのカフェシリーズ。カフェスチルを用いて作るピュアなホワイトスピリッツ、カフェウォッカです。

※6月27日発売、カフェジンのサンプルレビューはこちら

「ニッカのカフェスチルは旧式で、アルコール精製度が低い分、香味成分が残った豊かな味わいのグレーンを作り出せる。」
ウイスキーを嗜む人ならば、一度は聞いたことがあるであろうニッカの売り文句の一つです。
確かにカフェグレーンは他社のそれよりも甘みが強く、しっかりとした穀物由来のフレーバーが感じられるのですが、それは蒸留機由来の香味なのか、あるいは使われる原料の比率や種類、樽、熟成環境・・・などの諸要素からくるものなのか。多くの要素が重なっている熟成原酒ゆえに、どこまでがそれか確証が持てずにいました。

そしてその疑問は、このカフェウォッカを飲んで氷解するのです。
製造方法はカフェスチルで蒸留した、大麦とトウモロコシを原料とするスピリッツをブレンド、加水の後、白樺炭で濾過。いたってシンプルなものですが、クリアな味わいを出しつつ香味成分は残したい、白樺炭濾過は強度を極力少なくする代わりに、スピリッツの質にこだわっているそうです。
その結果、透明感のあるウォッカらしい香味に加え、ウォッカらしからぬ柔らかいコクのある口当たり、原料由来の優しい香味が残る味わいへと繋がっているのだと感じます。

自分はもっぱらブラウンスピリッツ派で、ジン以上に、ウォッカはカクテルベース。ストレートで飲むことはまずありません。
「とろっとろに冷やせば美味しいよ!」という意見も少なからず聞くのですが、独特とも言える無臭のアルコール感は慣れる事が出来ず、この感覚は理解できないなと、いくつかのウォッカを飲んで感じていました。
正直今回のカフェシリーズのリリース情報を聞いても、ジンはまだ楽しみな部分があった一方、ウォッカは「ブラックニッカクリアのカラメル色素抜きでしょ」なんて思っていたのです。

それだけに、最初の一口の衝撃は大きかったですね。その後1日冷凍庫に入れ、その清涼感あるアロマに2度驚かされました。
ウォッカらしいアルコール感が完全にない訳ではありませんし、麦を含む穀物由来の香味や、コクのあるボディがウイスキー党の自分にとって馴染みやすかったというのもあると思います。
しかしながら、そうした構成から下手なウイスキーよりも楽しめると感じたのはテイスティングの通りです。
このカフェウォッカ、素性が良いだけに様々な飲み方で使えそうです。
夏場、キンキンに冷やしたものをストレートであおるのも良いですが、ゆるく飲むならロックがこのウォッカのいい部分を長く楽しむ事が出来たと感じます。

カクテルもいくつか試したところ、キリッとドライに仕上げたい場合はさておき、コクのある味わいが土台となってカクテルを構成するフレーバーを包み込む、このボディ感は強みになると感じます。
オーソドックスなウォッカトニックは、ベースとなるカフェウォッカに甘みがあるので、ドライなタイプのトニックウォーターを使うか、あるいはソニックにしても面白い。レモンは控えめで、すっきりとして柔らかい甘みと爽快感を楽しめます。

この夏のお供候補生にして、ウイスキー好きにこそ飲んでもらいたいウォッカ。価格はカフェジンと同じ4000円少々。ウォッカとしてはプレミアムグレードですが、ウイスキーとしてならエントリーグレードで常識的な範囲・・・。
それこそ、黒塗りグラスでブラインドテイスティングなんてやったら、面白いと思いますよ。

ニッカ カフェジン 47% サンプルレビュー 6月27日発売

カテゴリ:
ニッカカフェジン
NIKKA WHISKY
COFFY GIN
180ml 47%

(常温)
柔らかくフルーティーな酸味、林檎、オレンジ、微かに柚子も思わせる爽やかさ。徐々に山椒のスパイシーさ、ベクトルの違う香りが開いてくる。
香り同様柔らかくコクのある口当たり。そこから柑橘、オレンジピールを思わせるほろ苦さ、山椒の爽やかな香気が鼻腔に抜け、スパイシーな刺激がジンジンと染み込むように長く続く。

(冷凍)
ややドライ、クリーンで高い香り立ち。シトラス、柑橘系の爽やかさ主体。微かに山椒とジュニパーのアロマ。 
口に含むと香り立ち同様にドライ、柑橘系の爽やかさから山椒の香気が鼻腔に抜けていく。余韻は常温同様にスパイシーでほろ苦い。

しっかりとした飲み応えと柑橘や山椒の爽やかな香味が特徴のジン。常温か、冷凍か、オススメの飲み方は少々悩ましい。
カフェスチル由来のコク、果実由来の柔らかい酸味は常温のほうがわかりやすいが、このレシピのキモとも言えると山椒のスパイシーで爽やかな香気は、冷やしたほうがダイレクトに鼻に抜けていく印象。とりあえずまずは常温で一口、その上で様々なレシピも検討したい。

アサヒビール、並びにニッカウイスキーが、世界的に広がりを見せつつあるプレミアムジン市場に投入する意欲作。ニッカのウリの一つとも言える、カフェスチルで作る"カフェジン"です。
先月、同カフェシリーズのジンとウォッカのサンプルを入手し、早々に雑感をご紹介したところですが、発売日となる6/27も近づいたところで個別に記事にしていきます。

※6月27日発売、カフェウォッカのサンプルレビューはこちら。

ウイスキーブームにより市場が拡大し、ハイボールなどの文化が定着したことで瞬間最大風速ではなくウイスキーが日本で日常的に飲まれる酒類として定着しつつある昨今。ブラックニッカの限定品でウイスキー入門層にこのジャンルの楽しさをPRするアサヒビールの次なるチャレンジは、ブラウンスピリッツではなく、ホワイトスピリッツ、ジンとウォッカでした。
この発表はウイスキー愛好家に少なからず驚きを与えたところですが、時同じく、サントリーもプレミアムブランドとなるROKUと共にジン市場への参入を発表。
その他、マルスウイスキーや京都蒸留所などクラフトディスティラリーが以前からクラフトジンを展開しており、今年の夏はジン市場における、爽やかでありながらアツい各社の戦いが見られそうです。

今回発売日されるカフェジンは、カフェスチルで作るとうもろこし、大麦を主原料とするグレーンスピリッツに、
①山椒。
②ゆずなどの和柑橘、りんご。
③ジュニパーベリーなど。
のボタニカルの元となる原料をそれぞれ漬け込み、再蒸留しブレンドしたものです。
先日開催された東京バーショーで聞いたところ、この「山椒」についてはかなり拘って、産地から厳選したとのこと。また、その一部にりんごをチョイスしてるところが、ニッカらしいですね。

個人的に、タンカレーに代表されるようなジンの香りは好みなのですが、アルコール感あるドライな口当たりや、ジュニパーがきいてギスギスするようなタイプが多く苦手。カクテルはともかく、ストレートを好んで飲むことは基本ありません。
しかしこのカフェジンは、意外と飲めるのです。
こだわったという山椒の香味は、スパイシーで爽やか。好みを分けるかもしれませんが、果実の柔らかい酸味とほろ苦さ、カフェスチル由来と思しきグレーンスピリッツのコクがそれを包み込んで、アクセントの一つとして楽しませてくれるのです。

それこそ山椒のニュアンスはパンチ、アイラモルトのピート香のように、和の個性の一つという位置付けなのだと推察。もっとフルーティーで柔らかく飲みやすいジンを作ろうと思えば作れたのだと思いますが、カクテルのベースとして使うに当たって、あるいは海外に売り出していく中で、それでは面白くないという方針なのかもしれません。
(林檎ベースのカフェジンとか、飲んでみたくはありますが。。。)
というわけで、ストレートやロックでのテイスティング以外に、ジンソーダ、ジントニックと基本的なカクテルレシピから試してみます。
今回の販促サンプルは、試飲以外にカクテルも試せるようにと、180ml仕様なのです。有難いですね。

まず、ジンソーダは大人の味、かなりドライでシトラスと山椒の香るさっぱり感の強い味わいに仕上がる一方。ジントニックはスピリッツそのものの柔らかさがトニックウォーターの甘みと混ざり、染み渡るような味わい。
ライムの皮のほろ苦さ以外に、微かに残る山椒の香気。いやーこれはゴクゴク系です。
トニックウォーターはフィーバーツリーと、広く流通している万能型のシュウェップネスで試しましたが、どちらも問題なく馴染んでくれます。
強いて言えば甘口が好みな人はシュウェップネスのほうがオススメですが、ジンの香味をより活かせたのはフィーバーツリーだったかな、という印象です。


この新商品、アサヒビールとしては一般市場もさることながら、国内外のBARに広く売り込んで、プロのカクテルから愛好者に良さが広まって欲しいと考えているそうです。
確かにウイスキーならともかく、4000円を超えるプレミアムグレードの価格帯にあるカフェジンが、一般にホイホイ売れるとは考えられません。
1000円台のボンベイ、ギルビー、2000円台から展開されるタンカレーシリーズ、スタンダードブランドには実力も伝統もあるライバル多数であるところ、他メーカーのクラフトジンもあります。

正直、ジンについてはさわり程度しか知識もないので、多くは語れませんが、これまで経験してきた中で、ジンと言えばドライで飲み口の硬いものが多い一方、その逆に位置付けられるカフェジンがどのようなカクテルに使われ、受け入れられていくかは興味深く、まさにチャレンジです。
今回は自前でカクテルを作りましたが、発売後のプロのレシピ、プロの味も楽しみにしています。

東京 インターナショナル バーショー2017(初日)に行ってみた

カテゴリ:
先週は本当に仕事が忙しく、土曜日は起きられないか・・・と思ったのですが、目が冷めると午前10時。
準備すると開場時間にちょうど良い、ほんじゃまぁ行ってみますか~と東京ドームシティまで。
ウイスキーフェスといい、バーショーといい、イベント会場が自宅から近くて助かります(笑)。

この記事が公開されるのは、バーショー2日目の14日日曜日。2日連続の方も、今日が初参加という方もいらっしゃると思います。
昨年に比べてカクテルなどの"ライブ系の展示"が増え、ウイスキー要素は控えめだった気がしますが、その中でも「おっ」と思うものがいくつかありましたので、紹介させていただきます。

IMG_4091

まずは世界一を取って益々注目を集める、秩父蒸留所、イチローズモルトから。
ホワイトラベルなど通常商品に加え、2015年蒸留のニューポット、そしてシェリー樽とアメリカンホワイトオークIPA樽のカスクサンプルとブレンデッドウイスキーの3種が試飲できます。
ニューポットを飲むと発酵系の雑味が少ないだけでなく、アルコール感柔らかくコクのある甘みが感じられ、以前のようにツンとしたニュアンスの少ない、更に短期で仕上がりやすい酒質を感じます。
そして限定のカスクサンプル3種も中々。秩父らしい酒質をベースに、ブレンデッドはナッティーな香ばしさの後からオーク由来の華やかさ。シェリー樽は樽質の良さが感じられる、発売されたら秩父ファンによる争奪戦間違いなしというレベル。IPAカスクは以前リリースされた免税向けの毒々しいIPA感はなく、余韻にかけてじわじわと広がってくる感じでバランスの良いIPA感。
一緒に試飲していた某チャーハンBARのマスターと「気合入ってますねー」と唸ってしまいました。

続いて秩父蒸留所の隣、マルスウイスキー本坊酒造は出品数少なめながら、最近何かと話題のプレミアムジン和美人(WA-BI-GIN)が印象的でした。柚子、金柑の苦いニュアンスがある輪柑橘のアロマ、微かにシナモンのようなニュアンスもあり、これは「けせん(ニッケイ)」によるものだとか。
少しボディは軽めでしたが、爽やかで飲みやすいジンでした。

IMG_4062 IMG_4060

この他、ジャパニーズメーカーとしては、サントリーウイスキーからはマッカラン12年ダブルカスクの大々的なPRに、メーカーズマークのカクテルブース。山崎を始め各蒸留所の原酒サンプルなどがバウチャー1枚からテイスティング可能。蒸留所に行かないと飲めないものがテイスティング出来るのが嬉しい。なお6月に発売されるというプレミアムジンROKUの試飲はなかったようです。
キリンウイスキーは新商品のシグネチャーブレンド、蒸留所限定品だったシングルモルト・ワインカスクフィニッシュ12年、スモールバッチシリーズからシングルモルト17年、グレーン25年(この3種はバウチャー必要)がテイスティングアイテム。加えて田中氏以下、ブレンダーチームがブースにスタンバイし、積極的にコミュニケーションをとられていたのも印象的でした。


ニッカウイスキーは5月と6月にそれぞれ発売するクロスオーバー、カフェジン、カフェウォッカの先行試飲が可能。ウイスキー側のカウンターには制作に関わられた森ブレンダー以下、開発チームがスタンバイ。ジンとウォッカはそれ単体の試飲だけでなく、海外から招聘(?)したバーマンによる各種オリジナルカクテルを飲むことが出来ました。
この3種、自分は過去の記事に記載したとおり総じて好印象だったわけですが、会場での反応も上々だった模様です。発売が楽しみですね!

IMG_4054
続いてはウイスキーショップ・インポーター関係の出展の紹介。
まずは精力的にプライベートボトルをリリースし、注目を集める信濃屋さんのブースから。試飲の充実度としては、信濃屋と後述する株式会社フードライナーが非常にがんばっていた印象でした。

信濃屋さんは直近発売のPB5種(カリラ、ブナハーブン、ベンネヴィス、ポートシャーロット、スペイサイドシングルモルト和)を含む新旧リリースで構成。
近年では非常に貴重となった、長期熟成の1970年代蒸留として注目を集めた"和NAGOMI"は、和み・・・というほどゆるくなく、樽感主体で硬さとスパイシーさのある構成でしたが、長期熟成らしいフルーティーさ、華やかさも備わっており、ボディもそこまで軽くない。今後の変化に期待したいです。
IMG_4055 IMG_4056
そんな信濃屋PBニューリリースの中で最も印象に残ったのが、モルトマンのベンネヴィス19年。
カスクタイプはシェリーバットなので、ともすると濃厚なシェリー感をイメージするかもしれませんが、飲んでみるとシェリー感というより、バニラ、クッキー、焼き林檎や桃を思わせる甘みとフルーティーさ。ベンネヴィスのリリースに見られる紙や植物っぽい癖もあまり感じられない、樽由来の香味と熟成感でコスパに優れた1本に仕上がっています。(是非試飲してみてください。)

IMG_4072
IMG_4071
ウイスキーではありませんが、大手グラッパメーカー、ベルタ社の正規輸入元である株式会社フードライナーのブースは、今回最も気合の入ったブースの一つと言えます。
同社が取り扱うベルタグラッパ通常ラインナップほぼ全てが無料試飲アイテムであるだけでなく、京都からK6の西田氏も参加。K6のオリジナルグラッパの試飲(特別価格での販売も有り)に、同氏によるカクテル、グラッパ業界の裏話も楽しめます。

近年、ウイスキーの高騰、原酒枯渇などからコニャック、カルヴァドス、ラムなどの他のスピリッツにも注目していたところ。10種類を越えるスタンダードからフラグシップまでのグラッパを一度に試飲出来たのは、これだけで参加した価値があると言える、素晴らしい体験になりました。
長期熟成のグラッパの濃厚な甘さ、樽由来のほろ苦さはウイスキーに共通するところもありますね。新樽以外に複数タイプの樽を使ったオルトレ イル ヴァッロは、甘さとナッティーな香ばしさ、樽由来のタンニンがウイスキー好きの琴線に触れそうな構成。フラグシップに当たるパオロ・ベルタ1996は食後酒としては極上、イベントの締めにもうってつけです。

IMG_4066 IMG_4064

ウイスクイーのブース。ウイスキーはキルホーマンのみでしたが、ニューポットと麦芽(ノンピートとピーテッド)の試食が出来たのは、イベントならではの出し物として楽しませてもらいました。
ニューポットは創業当時と比較してもあまり違いの無い、嫌味の少ないクリーンなピーテッドタイプ。「ニューポットから美味しくないとおいしいウイスキーにはならない」、とスタッフの方のコメントがあり、確かにこれなら短熟でリリースするにはうってつけだなと。
飲みつかれた身体には中々ヘビーな試飲になるかもですが、キルホーマン、アイラ好きの方は是非。

IMG_4087 IMG_4095

最後に、ディアジオのブースから、アードベッグのVRを紹介。
確かアードベッグのプレミアムテイスティング会で公開されていたモノだったと記憶していますが、ブースにも出展されていました。
これ、すごいです。正直1回では楽しみきれないほどの完成度で、何度でも見てみたいほど。
慣れない人は、そのままヘッドマウントの映像としてみてしまうかもしれませんが、360度全方位が映像として展開されるため、ひたすら顔を動かして蒸留所の周囲、中、全てを見渡すことが出来ます。
酔ってしまわない程度に、くるくるまわってみてください!(笑)

IMG_4092
(イベントのラストは、メインステージで「We Love Bar Show!!」)

さて、長くなってきたのでここらで筆を置こうと思います。
これまで紹介したブース以外に、京都の空気をそのまま持ってきたような季の美の出展ブース(レシピを構成する各フレーバーにフォーカスした原酒テイスティングも可能)、ディアジオ社のカクテルライブなど、見て楽しめる展示が多く、お酒を飲むだけではないエンターテイメント的な展示会として、1日かけて楽しむことが出来ました。

ちなみに、今回個人的に最も注目していた新生ソサイエティブースは、社会的地位によって何かが変わるアベラワーなど、4種類の試飲アイテムがバウチャー1~2枚(会員は無料)。
日本支部が設立され、これから大々的にPRしていく・・・という感じはない、少しさびしい内容。
アベラワーはソサイエティらしいトーンの高い、硬めの味わい。3.291のボウモアはシェリーカスクで、結構サルファリー。ウイスキー愛好家に大きな衝撃を与えた"投光照明石油掘削装置ムーンプール"こと29.206が無かったのは残念でした。
IMG_4058
では、本日はこれにて。
本日イベントに参加される皆様、飲み過ぎ注意でバーショーを楽しんできてください!

ニッカウイスキー カフェシリーズの新商品を6月発売(レビュー有り)

カテゴリ:

クロスオーバーを発表したニッカウイスキーから新たなリリース。同社の売りとも言えるカフェスチルで作る、カフェジン、カフェウォッカを6月にも発売するとの情報が入りました。
新商品の2銘柄は、既存ラインナップであるカフェモルト、グレーンに次ぐ、カフェシリーズの一角に位置付けられています。
   
NIKKA COFFEY GIN
700ml 47%
NIKKA COFFEY VODKA
700ml 40%
※6月27日発売予定
※希望小売価格:4500円

元々ジンやウォッカは、蒸留機によって精製したアルコール。つまりウイスキー蒸留設備があるどの蒸留所でも作る事が可能であり、イギリス、アメリカ等では新興蒸留所を中心にオリジナルブランドが製造されている模様。
イギリスでは今、ちょっとしたジンブームにもなっているようですね。

日本はと言うと、愛好者は一定数居る中で、同じ蒸留酒でも少々マイナー領域と言わざるを得ません。
直近だと京都蒸留所がリリースするクラフトジン"季の美"が話題になりましたが、それも一部コアユーザー間であり、ましてウォッカなど。。。カクテルで飲まれることは多くあるも、そのまま、あるいはロックなどの飲み方は、ウイスキー以上に少数派と言っても過言ではない状況です。
かく言う私もBARでカクテルを注文したり、新商品が出ればテイスティングはしますが、ホワイトスピリッツを普段飲みにするかというと中々馴染めません。
(ジンやウォッカを愛飲されている方を否定する訳ではありません。)

そんな日本市場に、ジンとウォッカを投入するその心。ウイスキー愛好者の間では、熟成しないで販売できるホワイトスピリッツは、クラフトディスティラリーが「原酒が熟成するまでの間、繋ぎとして販売するもの」とする認識があり、商品がユーザーに受け入れられるか以上に「ニッカはそこまで原酒がヤバいのか・・・」と勘ぐってしまいました。
ただ、それは両リリースを一口飲めば、新規の市場獲得を狙っている、実に野心的なリリースであることが伝わってきます。

今回、クロスオーバーの販促サンプルと同時に、カフェジンとウォッカのサンプルも入手。様々な飲み方にトライしているところです。
なお、これらのサンプルはメーカーから直接貰っている訳でも、依頼されてるわけでもありません。知人繋がりで入手しているもので、以下は両リリースについての自分の本音ベースの話です。

後日個別に記事化しますが、まずは全体概要から。
カフェジンは、レシピに通常使われるジュニパーベリー以外、オレンジ、柚子などの和柑橘、そして林檎を使用し、一般に販売されているジンのギスギスとしてドライな飲み口とは異なる、柔らかく、どこか奥ゆかしい爽やかさが特徴的。更に山椒を効かせることで、余韻にかけてフレッシュな香気が立ち上ります。
カフェウォッカは、穀物の甘みとほのかな酸味、そしてコクのある口当たり。ここまで飲みやすいウォッカは記憶にありません。
どちらにも共通してアルコール臭さは少なく、一般的に流通している同ジャンルの既製品を飲み進まない自分が、冷やさず常温ストレートで抵抗無く飲めてしまうほどの飲みやすさがあります。

両リリースのコンセプトは、カフェスチルによって香味成分を多く残す、香り高く味わい深いスピリッツ。
ジンもさることながら、ウォッカは特に効果を感じやすく、カフェグレーンやカフェモルトより普段飲みに使える飲み飽きないバランス。その味わいは、下手なウイスキーなら代用品にもなり得るのでは。。。という印象です。

まさに日本人をターゲットとしたようなスピリッツ。舌の慣れているコアなユーザーからすれば、癖や刺激の物足りない味わいかもしれませんが、このリリースから入ってさらに様々な銘柄の魅力を経験出来れば、新しいブームに繋がる可能性もあります。

しかし物は良くても、厳しいことを言えば、その売り方でしょうか。
例えばハイボールブームの仕込みのように、CMや缶飲料などの手を出しやすいところから入るのではなく、いきなり本命をドカンと出して本丸を狙ってくるこの感じは、不器用だな〜という気がしてなりません。
値段も希望小売価格4500円、実売4000円前後となると、同ジャンルではプレミアムな価格帯。コアユーザーから注目されているレンジではありますが、果たして一般的な家飲みに馴染むか。。。という疑問もあります。

ただ、中身は自分の知る限り唯一無二とも言える魅力があり、これが一般市場に広く出回る面白さ。長寿となるか、短命で終わるか。
聞くところでは、5月13日、14日開催のバーショーでPRも行われるとのこと。反響を見ていきたいですね。(自分は今年の夏の家飲み用に、どちらも買うと思います。)
長々書いてしまいましたが、本日はこの辺で。後は個別レビューに続きます。

ブラックニッカ クロスオーバー 43% サンプルレビュー

カテゴリ:
BLACK NIKKA  
CROSSOVER
Rich & Smoky
NIKKA WHISKY
Limited Edition 2017
700ml 43%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:50ml
場所:自宅
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★(5) (!)

香り:スモーキーでドライ、薪の煙、トーストを思わせる香ばしさとほろ苦さ、微かに酵母のニュアンス。スワリングや時間経過でクリアになり、乾いた木材の爽やかなアロマ。

味:粘性を伴う噛み応えのある口当たり。焦げたトースト、甘酸っぱいオレンジジャム、バナナの甘み、徐々にグレーンの穀物風味も感じられる。
中間からはピートフレーバーが主張し始め、余韻はドライでスモーキー。ややハイトーンで舌の上がひりつく刺激を感じた後、染み込むようにほろ苦いピートが長く残る。

香りはそれほどでもないが、飲み口は強く、モルティーなコクも感じられる。中間は一瞬グレーン感が出て軽さがあるものの、すぐにはっきりとしたピートフレーバーが広がり、全体的な飲みごたえに繋がっている。
ロックにすると飲み口の強さはまろやかなコクに変化、ピートはそのままに、様々な表情を見せてくれた。これは面白い。
だいぶ薄まっても味が残っているので、ハイボールも期待できそう。
IMG_3910

ニッカウイスキー、ブラックニッカ限定品の第2弾「クロスオーバー」。 
発売まで1ヶ月をきった昨日、アサヒビールのプレスリリースで発売が正式に発表され、専用ページもオープン。PR動画まで準備されていて、アサヒビール及びニッカウイスキー側も気合が入ってるようです。
我々消費者側としても、前作ブレンダーズスピリットの出来が良かっただけに、期待と関心が高まっているところ。
今回もまた、ご好意で発売前に販促用サンプルを入手しましたので、丁度いいタイミングですしレビュー記事を公開します。

・アサヒビールプレスリリース(4/27)
・PRサイト


クロスオーバーは、余市蒸溜所のヘビーピート原酒と宮城峡の華やかなシェリー樽原酒、キャラクターが大きく違う2つの原酒をキーモルトとし、「今までのブラックニッカをはるかに凌ぐ力強さを求めた」とする意欲作。この他に新樽原酒なども使われて、全体のバランスを整えているそうです。

飲んでみるとシェリー感はそれほどでもありませんが、ピートフレーバーは飲み慣れない人には暴力的に感じるほどはっきりとした主張。口当たりと余韻にあるアタックの強さが、定価2000円のブレンデッドウイスキーとは思えない個性の強さと飲みごたえに繋がっています。
原酒の未熟感も目立ってなく、バランスの良さ、不思議な飲みやすさがあるのもポイント。勿論ストレートでは値段なりの部分も感じられましたが、ロックでの飲み口、変化は中々見るところがあります。
ここまで長々と書いておいて今更ではありますが、率直な感想はどうなのかというと、これは作り手のメッセージがはっきりと伝わってくる、美味しい以上に「面白いウイスキー」です。

ちなみに前情報でキーモルトの一つがシェリー樽原酒と聞いて、サルファリーなタイプのものを警戒していましたが、飲んで見ると硫黄のニュアンスは感じられません。
また、メーカーコメントの「ハードでドライ」という表現から、もっと若いウイスキーを想像していましたが、それもまた予想とだいぶ違うウイスキーであったことは、これまでに記載の通りです。
「予想は、鮮やかに裏切られる」、自分勝手な予想ではありましたが、なるほどこれは良い意味で裏切られましたね(笑)

それにしても、ブレンダーズスピリットで、ある種ブラックニッカの進化系は見たつもりでしたが、そんなことはありませんでした。
ブレンダーズスピリットが総合的にレベルの高い優等生なら、クロスオーバーはブックニッカの特定分野に特化した異端児。ある意味でニッカらしさが強調された、チャレンジングな1本。
家飲みバリエーションが増え、ますますウイスキーの面白さが広がりそうです。

以下、余談。
ブラックニッカクロスオーバーのサンプルと共に、6月27日に発売する新商品2種のサンプルもゲットしました。
カフェスチルで作る、これまでにない味わいのジンとウォッカ。関連記事は以下に更新しています。


このページのトップヘ

見出し画像
×