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カリラ ダブルマチュアード 2014年ボトリング

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安定のカリラ、今回は3本出ていましたが、12年というノーマルな仕様は通常のカリラの比較対象となるボトルです。
 
CAOLILA
"DOUBLE MATURED"
Bottled in 2014
(2002-2014)
43% 700ml

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暫定評価:★★★★★(5) 

"透明感と酸味のある香り立ち、スモーキーでやや荒さのあるアタック。
口当たりはドライで香り同様の荒さが感じられる。乾いた木材と麦芽、カシューナッツ、甘さ控えめな白葡萄の酸味。
ライトなボディから後半にうっすらとコクがあり、余韻はスモーキーでピーティー”


もはや定型文じみてきたMHD社のダブルマチュアードの解説。
このカリラ・ダブルマチュアードは甘口シェリーであるモスカテルの樽で2度目の熟成を行ってリリースされたもの。
以前のリリースでは、テイスターいわく「素晴らしくバランスが取れている、見事な輝かしい洗練された逸品」というコメントも残っているシリーズです。
 
で、今回の2014年ボトリングも確かにまとまっている味ですが、本来甘口であるモスカテルでダブルマチュアードしたわりにドライというか、その手の甘さが感じられません。
考えられるのは熟成期間(シーズニング)の短いシェリー樽を使ったということ。木材チックなフレーバーから樽の影響はうかがえますが、数年前のダブルマチュアードとは中身の色からして異なっており、特に今年のボトルはそれが顕著だと思います。

MHDの方針なんでしょうね。カリラはこのベクトルで出していくぞという。
個人的に、これはこれでカリラらしさが感じられて良いボトルだと思います。

ダルウィニー ダブルマチュアード 2014年ボトリング

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MHDクラシックモルトシリーズの中で、ひじょーに存在感が薄いのがダルウィニー。
まぁ味も同様に線の細い感じで、このリリースもまさに、ある意味で王道的なダルウィニーです。
 
DALWHINNIE
DOUBLE MATURED
Bottled in 2014
(1997-2014)
43% 700ml
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暫定評価:★★★★★(5)
 
”ひっそりとした香り立ち、微かな麦芽香とサルタナレーズンの酸味。
口当たりはスムーズでライト、紅茶のような甘みが徐々に盛り上がってくる。
フィニッシュは微かなハイランドタイプのピートと、麦芽の甘みが残る。”
 

オロロソシェリー樽でのダブルマチュアードらしいですが、あまり濃い味にはなっておらず、バランスの良い仕上がりです。良く言えば上品な味わいで、変なクセが無いのも好印象ですが、いかんせん全体的に小さくまとまった感じなのは、もう酒質なんでしょう。
昔は骨太な麦感としっかりしたピートがあったんですが・・・変わりに変わって今に至る。
味のベクトルは、変わってないんですけどね。
 
BAR飲みするならスターターとして飲みたい1杯。
アイラなどの強いフレーバーを好まない方や、飲み始めたばかりの方にはオススメな味です。
 
しかし・・・味と比例して紹介文も小さくまとまってしまいました(笑)。
  

ラフロイグ15年 200周年記念ボトル

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今まさにウイスキーラヴァーの間で話題沸騰中の、ラフロイグ蒸留所200周年記念ボトル、通称バイセン。
ウイスキー仲間のご好意で、Friends of Laphroaig向けと同一ロットのモノを飲ませてもらうことが出来ました。
  
LAPHROAIG
15 years old
200th Anniversary
43% 700ml
評価:★★★★★★★(7)
 
"エステリーで柑橘系のアロマが広がる香り立ち、ラフロイグらしさともいえるバニラを思わせる甘いヨード香や、ナッティーなピート香もある。
口当たりはパイナップルやレモンピールを思わせる酸味と微かな渋みを伴うフルーティーさ、コクのあるボディに微かな潮気とスパイスを感じる。
フィニッシュはスモーキーで、ヨードの甘みの中にフルーツが戻ってくる。"
 

ラフロイグの200周年記念リリースのうちの1本。
近年のラフロイグはフルーツ系に振ってるなぁと思うボトルが結構ありますが、このボトルも例に漏れずフルーツ系でした。
しかし流石記念ボトルだけあって、ただフルーティーなのではなく、全体構成をしっかり考えてボトリングしている印象を受けます。
加水なので色々意見はあると思いますが、むしろ加水だからこそのバランス。加えて、それでもやっぱりラフロイグという個性もしっかりあるので、高い完成度を感じさせる要因にも繋がっているように思います。
 
個人的にラフロイグは、スコッチのオフィシャルで今現在最も安定している蒸留所のひとつ。
このバイセンは今後数万本単位でリリースがあるとのことですが、同じ味であるか、あるいはさらに良い味だったら良いなと期待しています。

ラガヴーリン ダブルマチュアード 2014年ボトリング 

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ニュースと缶ハイボールでお茶を濁してしまいましたが、引き続きMHDニューリリース紹介いきます。
ディスティラリーエディションの特徴とも言えるダブルマチュアード。
去年に引き続き、安定した完成度のラガヴーリンです。
 
LAGAVULIN
DOUBLE MATURED
Bottoled in 2014
(1998-2014)
43% 700ml

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暫定評価:★★★★★★(6)
 
”甘いヨードを伴う甘酸っぱくスモーキーなアロマ。ひじきの煮付け、アーモンド、ワイルドベリー、濡れた木材。
なめらかな口当たりで、ヒネに通じる甘みとコク、舌先にぴりぴりとしたスパイス。
フィニッシュはスモーキーでピーティー、カラメルを思わせる甘みと苦みの長い余韻。”
 
 
ラガヴーリンなので、恐らくバーボンかウイスキーカスクからのPXシェリー樽での2段熟成。
加水の影響かシェリー感にそれほど浮ついた感じも無く、甘口なアイラモルトを所望する方にはオススメの1本です。
ミドルが単調ですが、これくらいのほうが家呑みで長く飲み続けるには飲み疲れないかなと。
記憶の中の昨年のリリースと比較すると、同じ傾向ながら2014ボトリングのほうがピーティーでアイラっぽさは強い気がします。
 
また、近年のシェリー樽熟成モルトにありがちな、えぐみやチャーした樽のクレヨンのような香りが無いのは好印象で、
オールドボトルに通じる甘みがあり、瓶熟させて10年後くらいに飲むとさらに面白そうです。
 

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