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J&B ビクトリアン 15年 1990年代流通 43%

カテゴリ:
JUSTERINI & BROOKS "J&B"
VICTORIAN
Aged 15 years
1990's
750ml 43%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:個人宅
時期:不明
暫定評価:★★★★★(5-6)

香り:ややドライな刺激を伴う、穀物系の軽やかなアロマ。シロップを思わせる甘み、干し草から徐々に乾いたウッディネス、品のいいバニラ香も感じられる。

味:麦芽風味のあるまろやかな口当たり。ザラメ、蜂蜜、淡いシェリーのコク。
余韻はヒリヒリとハイトーンな刺激、乾いた麦芽風味にドライな余韻。

癖が少なくて飲みやすく、しみじみとした味わい。ノーマルJBに共通するドライで辛口なニュアンスは健在だが、品のいい樽香が合わさっている。ハイボールにしても面白そう。


かつてアメリカ市場での成功をキッカケに、スターダムにのし上がったJ&Bブランド。原酒不足を解消すべくオスロスクを設立し、1990年代の世界における売り上げはジョニーウォーカーに次ぐ第2位と、まさに順風満帆。
スコッチウイスキーNo,1の座もそう遠くない。。。という勢いは今や昔。今年発表された売り上げランキングでは、J&Bは20位。販売量は年々下がって今ではジョニーウォーカーの1/5と大きく差をつけられています。


と言っても20位のうちほとんどはインドウイスキーで、スコッチウイスキー部門ではジョニー、バラン、シーバス、グランツらに次ぐ5番手。そして日本であれだけ売れてる角瓶(21位)より上位。未だスコッチウイスキーにおけるビッグブランドであることに変わりはありません。

そもそも1997年にはJ&Bブランドが属していたメトロポリタングループと、ジョニーウォーカーが属しているギネスグループが合併して、大正義ディアジオ社を設立したため、かつてのライバルは同門に。。。ブレンデッドウイスキーはメーカーの販売戦略、格付けで中身も含めて色々変わってしまうもの。現在ディアジオ社のスコッチウイスキーで最も大きな扱いを受けているのは、どう見てもジョニーウォーカーです。
いつの時代もセカンドドライバーは辛い立場。かつてはメイン、今は2番手。会社として売れ筋に集中投資するのは当然の判断であるわけですが、それでも各社のメインブランドと対等に戦えているのは、元々のブランド力のなせる技かもしれません。(アメリカやスペインなどの市場で強いようです。)

話がだいぶ逸れてしまいました(笑)
今回のテイスティングアイテム、J&Bヴィクトリアンは、1990年代に入ってから展開された、同ブランドの稼ぎ頭J&Bレアの上位グレード。エドワーディアン、ヴィクトリアンとイギリス国王の名を冠している内の一つです。
ベースとなるキャラクターはJ&Bらしいライトで辛口、ドライな香味。ただヴィクトリアンの場合、辛口といっても15年以上熟成した原酒が使われているため、流石に飲み口はまろやかで淡く樽香も感じる品の良さとともに、余韻にかけてヒリヒリとした辛口な刺激は健在で、オスロスクのキャラクターに通じるところもあります。

この時代はスタンダードのJ&Bレアがかなり味を落としているので、ライトなウイスキーをゆったり飲みたい時はこのボトルがちょうど良いかもしれません。
今回のボトルはウイスキー仲間のIさんが、ご好意で自分用にと持ち寄り会に持参してくださいました。感謝です!

ストラスミル25年 リミテッドリリース 2014年ボトリング

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MHDから本当に久々に、というか蒸留所単位では花と動物シリーズを除けばいつ以来なのか記憶にない、ストラスミルのオフィシャルボトルがリリースされました。

リミテッドリリースとしては、記念すべき第一弾となります。ラベルも中々凝ってますね。
今回のリリースラインナップの中でも異色の存在ですが、しかしたいていこういうときは良いモノが詰まっているワケで、実際良く出来ており、テイスティング会でも評判の良いボトルでした。

STRATHMILL
Limited Relese
Aged 25 years
Distilled in 1988
700ml 52.4%
IMG_1777

暫定評価:★★★★★★(6)
 
"香りはドライでフレッシュ。レモンピールの酸味と苦み、カスタードの甘さ、徐々に麦芽の香りもある。
口当たりは麦芽風味からレモンクリームパイ。微かに乾燥した木材や青リンゴを思わせるフレーバー。
ボディはエッジが立っており、ローランド的なハイプルーフスパイスを感じる。
フィニッシュはドライで柑橘の香りを伴い長く続く。"
 

一言でレアモルトのバッティング版というか、マネチョっぽいというか、そういう味です。
といって通じるのはそれなりに飲んでる人だと思いますが、そもそもこのボトルに手を出す時点で初心者ではないと思うので、アバウトに総括してしまいます(笑)。
樽はリフィルアメリカンオーク樽、樽の影響は薄く、2回目のホグスヘッドとかでしょうか。
適度に未熟香を抑えて、それでいて過度な樽香もつけない、原酒の個性を残しつつの熟成から、バッティングも上手くまとめている。流石オフィシャルボトルのハイエンドって感じです。
 
上述のとおり、中々評判の良いボトルで、某大御所も1家に1本ストラスミルという評価とかw
無名なので急に捌けることはないと思いますが(そもそも良いお値段ですし)、モルト好きな方は1杯BARで飲むと経験値になると思います。

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