カテゴリ:
BLOOMSBURY
RIDGEVIEW 2013
English Quality Sparkring Wine
750ml 12%

先日、アプルヴァルの試飲会に参加した際。偶然知り合ったワインインポーターのワインスタイルズさんにて買い求めた、イギリス(イングランド)の辛口スパークリングワイン。
2013年はイングリッシュワインとしては優良年なのだそうですが、自分もちょっとした記念の年であって、記念日ディナーに使わせてもらいました。
シャンパングラスが何処かにいってしまい、ワイングラスで代用・・・(笑)

率直にいうと、ワイン初心者の自分は"イギリスワイン"と言われて、「え?イギリスでワイン作ってるんですか?」というテンプレ的な予備知識の無さからスタート。
聞けば石灰質の土壌にシャルドネ中心のぶどう品種構成(2013年のセパージュはシャルドネ59%、ピノ・ノワール27%、ピノ・ムニエ14%)。そしてシャンパーニュ製法を採用した作りで、飲んでみるとブラインドではシャンパンと区別がつかないだろうクオリティ。

辛口とは言いますが、トゲトゲしさのない心地よい酸味を伴うスッキリとした飲み口。白系果実、炭酸の刺激と華麗なキレの良さ。口の中で温度が上がってくると、黄色系の柑橘や若い林檎のような果実味が膨らんでくる。
酸味のバランスが良いですね。やることをしっかりやったような王道系の味わいです。


「こういうのもあるのか。」なんてどっかで聞いたようなセリフが思わず口をつく。自分の知ってる下手なシャンパンなら喰ってしまうような1本で、素直に驚かされました。
それこそイギリスみたいな寒冷地でワインなんて・・・という印象だったのですが、地球温暖化の影響で葡萄づくりに適した地域がどんどん広がっている結果なのだとか。
また、イギリスの気候は1年を通して寒暖差が少ない特徴もあり、これもプラスに働いて、熟成にも耐えるしっかりとしたスパークリングが出来るのだそうです。

後は価格が一般的なシャンパンより安価であれば、素晴らしい競争力を発揮できそうなところなのですが、そのクラスのシャンパンと変わらないのが少々痛いところではあります(汗)。 
ただ、味は間違いないわけですから、我々のようなスコッチウイスキー好きは、例えばそうしたBARの周年記念に差し入れるとか、特別な日の1杯目に準備してみるとか、イギリス繫がりの用途はあると思います。


さて、今回ワインを購入したワインスタイルズさんは、仲御徒町に店舗を構え"生産者のこだわり"が見えるワインを主体的に扱うインポーター。4月末で開業9周年を迎えられていて、今後はシードルやサイダーブランデーなど、ワイン以外の扱いも始めようと色々動かれているようです。

店内は常時温度管理がされており、ワインの保管状況は棚置きであっても良好。安心して買い物が出来るだけでなく、店頭試飲が可能な設備も備えていて、上野、御徒町、あるいは浅草界隈で買い物をした後でふらっと情報収集に寄れるのも魅力です。
今回訪問した際は、9周年イベントで開封したという、ダイヤモンドジュビリーを記念してリリースされたリッジヴュー・ロゼのマグナムをウェルカムドリンクに、オーストラリア・ピラミマのシラーズ、アメリカ・ナインハットのカベルネなど、ウイスキー好きに琴線がありそうな濃厚系をいくつか飲ませてもらいました。


リッジヴューはこのロゼが初体験。「え、イギリスさん結構良いじゃないですか」という第一印象を持って、同社社長の田中さんによる即興イングリッシュワイン講座を受講(笑)。特別な記念だけに気合の入ったリリースで、このクオリティも納得です。

これが新しい発見で今回の買い物に繋がったわけですが、他にシラーズ・ピラミマの熟した苺を思わせるような甘酸っぱい果実香にもぐっとくるものがありましたし、ナインハットは完熟カベルネ"らしい"包容力のある、濃厚でふくよかな味わいが魅力。熟成ボルドーのしなやかなタンニンと奥ゆかしい酸味も素晴らしいですが、新大陸系のわかりやすい味わいもそれはそれで楽しいものです。

お酒を買うとき、便利さからついついネットショップやオークションを使ってしまいがちですが、ショップで直接探す楽しみはこういうところにあるんですよね。
この日は田中さんから、同ジャンルに関する知見のみならず、業界動向や個人的なワインへの想い入れなど、色々お話を伺うことが出来ました。
結果、気がつけば閉店時間まで長居してしまいましたが、近々新商品も入るようなのでまた伺いたいと思います。
ありがとうございました!

株式会社ワインスタイルズ
営業日時:12時〜20時 (木・日曜休み)
住所:〒110-0016 東京都台東区台東3-4-10 大畑ビル
TEL:03-3837-1813