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昨日、日本はボジョレーヌーヴォーの解禁日でしたが、自分は飲みに行くほど興味もありませんので、ワイン繋がりのリキュールネタで。

 
Liqueur de Cassis de Mouton Rothschild
22% 700ml
 
ワインを飲まない人でも一度は聞いたことがある、超有名ドメーヌのシャトー・ムートンが、プライベート用に作っているという少量生産のカシスリキュール。
先日のWL最古参会で、ふらっと出てきたタケモトさんの持ち込みボトル。
ムートンだから素晴らしいのか、作り方が違うのか、普段カクテル用に使われている安いカシスリキュールとは味の広がり方も口当たりも段違い。上品で艶のある果実感はストレートで飲んでも素晴らしく、すっかり高まってしまいました。勿論シガーとの相性もバッチリです。
 
また近くのジュースバーで生絞りオレンジジュースを買い付け、究極のカシオレづくりも実施!
レシピはネットのもので適当に作っただけでしたが、ゴールデンレシピのひとつだけに不味いわけがないんです。普通に旨い。ちゃんとプロに作ってもらったらもっと完成度高いはず…。
リキュールはコアントローやトリプルセック、あるいはキナ系など結構好きなものは多いのですが、これまで積極的に手を出してきませんでした。
しかしウイスキーがこうも高騰してくると、こういうジャンルも見ていこうかなと悩んでしまいます。
 
 
さて、話を最初に戻してボジョレーヌーヴォーですが、ここ数年同ワインの日本市場縮小が目立っているみたいですね。ワイン全体を見ると日本での消費量は年々増えている中で、ボジョレーヌーヴォーの輸入量は2013年から3年連続縮小。それでもフランスからの輸出量の6割が日本で消費されているとのことで、依然として多いは多いのですが、長きにわたり続いてきたボジョレーヌーヴォーブームも、ついにターニングポイントを迎えたと言えそうです。

自分はワインのことなんてほとんどわかりませんが、その筋の方々が散々言われ続けているように、日本のボジョレーヌーヴォーブームは異常です。
元はいち早く飲めるという情報価値で根付いた、言わばバブル時代の名残り。
今年のワインの出来の指標を知るために飲むとか、生産者を意識するとか、そういうこともなく。ヌーヴォーは飲むけど、通常のボジョレーは飲んでないなんてことはざら。流れとは実に恐ろしきものです。
しかしそれもようやく風向きが変わりつつあるようです。市場でよく見る同ワインの価格は1980円から2980円。これだけ出せば、デイリークラスでも充分コスパが良いモノが買えます。フランスのみならず、イタリアやスペイン、あるいはニューワールド系も面白い。
ボジョレーヌーヴォーを足がかりに、ワインの知識を広げていくことは、競争の創出にも繋がり、飲み手にとっても業界にとっても大変良いことだと思います。
 

ちなみにこれはウイスキーに言えることでもあるんですよね。
最近は落ち着き始めていますが、一部新鋭蒸留所に対する偏った熱気を見ていると、同じような空気を感じてしまいます。
その熱気が業界を後押しして、蒸留所側の成長につながるのも事実ですが、世界最高とか必要以上に煽ったり、諸手をあげてウェルカムはちょっと違和感。
先入観を持たず、流れは流れとして、広い目でいろいろ楽しんでい行きたいものです。