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GORDON'S DRY GIN
DISTILLERY LONDON
1960's
750ml 47%

ドライで爽やかなアロマ。針葉樹やジュニパーベリーに、夏蜜柑、グレープフルーツやレモンピールを思わせる柑橘香。口当たりは柔らかくとろみがありつつ、シトラスなどを思わせるフレッシュでほろ苦い柑橘の皮と、余韻にかけて微かな穀物感、ドライでほろ苦く、フレーバーがしっかり残るような爽やかなフィニッシュ。

2019年で誕生から250年を迎えるジンの代表的ブランド。1769の創業からタンカレー社との統合など、様々な変革を経て1960年代には世界で最も売れるジンへと成長した、今回はまさにその当時のボトルです。
3回蒸留のクリアでスッキリとしたスピリッツをベースに、ラベルに書かれたジュニパーベリー、コリアンダーシード、リコリス、柑橘類ではオレンジやレモンの皮など様々なスパイスが用いられ、そのレシピは現在も変わっていない。。。とされています。(度数や製品仕様はだいぶ変わっていますが。)

ゴードンドライジンは、世界で初めてジントニックを産んだ銘柄なのだそうです。消費量の背景には、それを前提としたレシピであることも、少なからず関係していると考えられます。
であれば、このボトルも当然ジントニックでも飲んでみます。
トニックウォーターは、オールドジン特有の柔らかい甘みを邪魔しないよう、人工甘味料不使用は勿論。当時の味を再現する観点から、キニーネが配合されているフィーバーツリーで合わせてみました。

いやこれは美味い。素人の自分が作っても普通に美味い。
ジンの香味そのものに芯の強さがあるからでしょうか。変にドライな感じも無く、甘みもベタつかない。柑橘と針葉樹のほのかに青みがかったような爽やかな香気が広がり、微かにビターでスッキリとして、一本スジが通ったような旨さです。 
以前このジンに同時期流通のコアントローを使って、ホワイトレディを作ってもらったことがありました。勿論それも文句なく美味しかったわけですが、一方で「オールドリキュールは香味が強すぎて逆に難しい」とも聞きいたところ。ジントニックのように割って飲むスタイルは、分量・手順さえキッチリすればそれほど気にしなくても良いのかもしれません。

さて、ティンキャップ時代のゴードンドライジンは、見た目のわかりやすさや特別感等からか、現在の相場は2万円前後と中々に高価。個人はともかく、BARではおいそれとカクテルに使えないと思います。
一方、1970年代初頭、JAPAN TAXのついたスクリューキャップ時代のゴードンドライジンだと、一気に下がりティンキャップの5分の1以下で取引されることもしばしば。。。



では価格差ほど味が違うかというと、実は殆ど違いはないと感じます。
経年や保管状態もあるので完全に同じとは言い切れませんが、飲み比べた印象はほぼ同一。むしろスクリューキャップの方が、状態が安定してそうな印象もあるくらい。
ティンキャップの留め具を跳ね上げる瞬間の、あの独特な感覚はスクリューとは異なる特別感。。。ですが中身に違いがないなら、普段使いにはスクリューキャップを選ぶかなと思ってしまうのです。