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グレンリベット 15年 2003-2019 GMコニッサーズチョイス 59.4%

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GLENLIVET
GORDON & MACPHAIL 
Slected by the WHISKY EXCHANGE 
Aged 15 years
Distilled 2003
Bottled 2019
Cask type Refill Bourbon Barrel #18/091
700ml 59.4%

グラス:木村硝子テイスティング
時期:開封直後
評価:★★★★★★(6)

【ブラインドテイスティング回答】
地域:スペイサイド
蒸留所:グレンリベット
年数:15年程度
樽:バーボンバレル
度数:60%程度

香り:華やかでオーキーだが、ドライで強いアタックを伴う。乾いた木材や干し草、洋梨、微かにシトラスを思わせる柑橘感も伴う。

味:香り同様の華やかな構成かつ、ハイプルーフらしいアタックの強さを感じるドライな口当たり。余韻はウッディでスパイシー、ひりつくような刺激と共に、オーキーでバニラや花梨、微かにハーブのアクセントも感じる。

開封直後もあってか、華やかなウッディさ以上にドライなアタックが強く、強くヒリつくような刺激がネック。しかし加水するとそれらがまとまり、林檎や熟したバナナ、バニラなどのあまやかさとフルーティーさが際立つだけでなく、余韻にかけて柔らかいコクも感じられるようになる。近年でも良い樽、良い熟成を経たリベットらしさだろう。少量加水か、開封後年単位で時間をおいてどうぞ。


先日、ウイスキー仲間との持ち寄り兼ブラインドテイスティング会で出題された4本のうちの1つ。このグレンリベットはウイスキーエクスチェンジで販売されている限定ボトルですが、熟成年数で1年若い類似スペックのものは日本に入荷していました。(以下、画像参照)

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イベントでのブラインドはGMグレンバーギー22年、ベンリアック16年マディラフィニッシュ、OMCボウモア21年、GMCCグレンリベット15年と1990年代以降蒸留の判定が難しいスペイサイド多めのラインナップでしたが、4銘柄中後半2銘柄は蒸留所まで正解。残る2本も地域や系統は大きく外さず、及第点といったテイスティングが出来ました。(狙ったわけではないですが、自分の出題は宮城峡蒸留所限定の旧ボトル、スペイサイド続きの中ではちょっと性格悪いかなと思いきや、普通に正解者も居たのでひと安心です。)

これら4本のなかで一番印象深かったのが、今回紹介するグレンリベット。近年のグレンリベットは酒質の軽さ、ドライさが目立ってきており、特にオフィシャル12年をはじめ味が落ちたなんて評価も聞こえてくるところ。最近のウイスキーの傾向として、酒質がライトになってきたところに、樽感もファーストフィル以外にセカンド、サードが増えてかなと、物足りなさを覚えていたのは事実です。

一方で今回のボトルもストレートではだいぶ硬さが目立ちますが、少量加水したところ林檎を思わせるオーキーなフルーティーさがぐっと前に出てGOOD。ちょっと前のオフィシャル系統というか、良い樽使えば充分美味しいじゃないかと本来のポテンシャルを感じることが出来ました。
どうせなら日本入荷した上記のボトルも試してみたいですね。

グレンリベット ヘリオス 20年 2011年リリース 50.7%

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THE GLENLIVET 
HELIOS 
Aged 20 years 
Bottled 2011 
Cask type 2nd fill hogshead #60521 
700ml 50.7% 

グラス:グレンリベットテイスティンググラス
時期:開封後1ヶ月程度
場所:BAR LIVET
評価:★★★★★★(6)

香り:ドライでオーキー、品が良く華やかなアロマ。洋梨あるいはアップルパイを思わせる果実要素とカスタード、微かにシナモンにも通じる干し草的なスパイシーさとウッディネスが感じられる。

味:オーキーでスパイシーな口当たり。ドライアップルやアプリコット、微かに蜂蜜生姜、ドライだがボリュームがあってリッチなオーク系のフルーティーさ。余韻はほろ苦くウッディ、スパイシーで長く続く。

アメリカンオークトロピカルとでも例えるべきか、オーク樽由来のフルーティーさとスパイスの典型的なフレーバーが適度な熟成感野中に感じられる。一方でウッディなえぐみやドライさは程々に押さえられており、完成度の高さに通じている。


華やかさと適度な熟成感&樽感がある美味しいグレンリベット・・・それ以上の特徴はテイスティングコメントに全て書いてしまったようなボトル。
説明を追加するならば、近年味が落ちたというか、樽感がドライになってフルーティーさの”のり”が一時期ほど良くないグレンリベットのオフィシャルにあって、セカンドフィルの樽では20年程度の時間が必要なのだなと感じさせる熟成感でしょう。

年明け頃、界隈で少し話題になりましたが、グレンリベット12年の味がどんどん落ちているという話。これは樽の比率でファーストフィルではなく、セカンド、サードといったところが増えているからではないかと推察するところ。グレンリベット12年ファーストフィルや、通常の18年がそこまで悪くない出来であることも考えると、やはり樽に関連する適切な年数が確保出来ていないのかなと思うのです。


このリリースは日本未発売で、現地購入ないし海外ショップ経由で個人輸入したものが少量日本にあるのみです。
特別感があって作りも良い、美味しいモルトであるのですが、グレンリベット好きには身も蓋もない話がわざわざ個人で今から取り寄せてまで飲みたいかと言われると、似たようなボトルがボトラーズに無いわけではない、レッドオーシャンな水域にある構成とも言えます。

そんなわけで探してまで買えとプッシュはしませんが、ちょうど良いことに今回テイスティングしたBAR LIVETさんでは、今日から1週間、開店5周年記念でこのボトルを含む5本を特別価格で提供されるとのこと。
あれ、俺が飲んだ時は通常価格。。。というのはさておき、この機会に美味しい近年のグレンリベットは如何でしょう。


グレンリベット 1961-1990 GM ライオンラベル 40%

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GLENLIVET
GEORGE & J.G.SMITH'S
GORDON & MACPHAIL 
Distilled 1961
Bottled 1990's
750ml 40%

グラス:スピリッツスニフター
時期:不明
場所:BAR Sandrie
暫定評価:★★★★★★★★(8)

香り:艶やかで熟したイチゴやダークフルーツ、薄めたカラメルソース、ランシオを感じる柔らかいシェリー香。合わせて乾いた麦芽、微かに土っぽいピート香も感じる。

味:口当たりはドライでウッディだが、こなれていて柔らかい。香り同様のベリーや枝付きレーズンなどのニュアンスを伴うシェリー感が主体。
余韻はウッディだがやや粘性があり、トロピカル系統の果実味が感じられる。ドライで長いフィニッシュ。

ボディは少々緩く注ぎたてはドライな印象もあるが、香味とも加水と経年で柔らかく、何より時代を感じるベリー系のオールドシェリーと麦由来のトロピカルな要素が交わった妖艶な構成が垂涎ものの1本。


ALL MALT表記に時代を感じる、ライオンラベル(蒸留所ラベル)のグレンリベット。相当種類が出ているシリーズで、中身もピンキリだったりするのですが、1961同一ビンテージではセスタンテ向けの57%が高い評価を受けています。あのパワフルで濃厚、そして妖艶なシェリー感は、ちょっと反則なリリースですよ。。。

一方このボトルは加水ですが、飲んでみると近い時期の蒸留表記があるオフィシャルマッカランを思わせるような、ベリーやランシオ漂う古典的なシェリー感。ウッディネスは熟成期間が30年弱であるためそれなりに強いですが、加水であることで程よい程度に止まり、これはこれでバランスの良さがあります。
それこそ、一日中の終わりにこれを飲めたらどれだけ癒しになるだろうかという感じです。

(Sandrieさんにてテイスティングした、1958年蒸留のマッカランオフィシャルボトル。シェリー感では今回のボトルにも通じるところがあり、時代の共通項を感じさせる。この1杯、文句なく至福のひととき。)

グレンリベットは1966年にフロアモルティングを取りやめるなど、他の蒸留所同様に近代化を進めているようです。
当時グレンリベットを傘下としていたグレングラントもまた、この時期より前の原酒は、特有のフルーティーさが麦由来の要素に感じられるだけでなく、田舎っぽさに通じる土っぽいピートが、いい仕事をしているように感じられます。

もはや想像の域を出ない話ではありますし、結局ここに帰結してしまうのですが、ゼファー種、フロアモルティング、1960年代前半までのシェリー樽。これらはウイスキーにおける失われた3種の神器なのではないかと思うのです。
最近飲み始めた飲み手に是非経験してほしいと思う反面、失われた時代のものであると割り切る気持ちも必要な、なんとも勧めにくいボトルです。

メインバライル 25年 1993-2018 キングスバリー 43.1%

カテゴリ:
MHAIN BARAILL
Kingsbury
Blended Scotch Whisky
Aged 25 years
Distilled 1993
Cask type Sherry Butt #7
700ml 43.1%

グラス:テイスティンググラス
時期:不明
場所:BAR LIVET
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:リッチなアロマ。しっかり目の甘さはチョコレートクリーム、ドライプルーン、微かにカカオ。合わせて干草とドライなウッディさ、少しひりつくような刺激も感じられる。

味:香りの濃厚さに反してやや軽さを感じるボディ感だが、味はチョコレートケーキやドライプルーンの濃厚な甘み。土っぽいニュアンスのある植物感、椎茸の出汁っぽさを伴う。余韻は湿ったようなウッディネスと共に、スパイシーで長く続く。

近年系シェリー感主体の濃厚なブレンデッド。ドライな刺激も伴うが甘みもリッチでタンニンもバランスよく、まとまった仕上がりである。少量加水するとバランスが崩れて、香味がバラつく。ストレートで。


キングスバリーがリリースする、シングルビンテージのブレンデッドウイスキー、メインバライルシリーズ。ブレンデッドでありながら、ビンテージ表記ありの熟成年数表記が特徴で、使われた原酒全てが同一年に蒸留されてバッティングされたものという意欲作です。

その構成はぱっと見「面白そうじゃん。」と思うものの、シングルモルトはともかく、ブレンデッドで原酒を同一ビンテージに統一する理由があまりないよなぁ、なんて思ってしまうロマンのない自分の思考回路。
ただメインバライルはゲール語でシングルカスクを意味する言葉。つまりニューメイクの段階でブレンドされたシングルカスクブレンデッドであれば、単一蒸留年度の意味もあり、飲んでみるとこれが中々悪くないのです。
メインバライルは初期リリースである32年も熟成感のある整ったブレンドでしたが、この25年はしっかりシェリー系でありつつ、ブレンドという仕様を活かして価格も抑えられているのが特徴。原酒の使い方に25年熟成でこの価格は、まさにボトラーズリリースという感じですね。

構成原酒はマッカラン、グレンリベット、グレンロセス、ハイランドパーク、ブナハーブン。モルト比率は70%と高く、各蒸留所由来と思しき特徴が端々に感じられます。
例えば干草っぽい感じはロセス、スパイシーな要素はグレンリベット、重みのある要素がマッカラン、土っぽさと若干ヘザー系に通じる植物はハイランドパークかなとか(ブナハーブン?わからんですw)。ただ、それらは長い熟成期間とグレーンとシェリーが繋ぎになって、一体感というか違和感のない仕上がりです。


先日、ロイヤルマイル・ブレンデッドモルトの記事を書いた際、モルト100%の難しさに多少触れましたが、今回のボトルのようなリッチなモルティーさのブレンデッドを飲むと、繋ぎ役となるグレーンの重要さを改めて感じます。
それは例えるならお蕎麦みたいな感じですか。十割蕎麦は香り豊かで美味いは美味いですが、二八蕎麦のほうが少し風味が軽くなるものの、喉越しやまとまりが良くなりやすいのは事実です。
モルトはどうしても主張が強いため、複数使うと馴染まないアタックの強さ、荒さが目立つことがあるんですよね。
それをグレーンが繋いで緩和することが、ブレンドとしてのまとまりの良さに繋がるわけです。

そして質のいいタレ(樽感)があれば文句なし。
今回のシェリー感は濃い目のシーズニングタイプではありますが、少し古酒っぽいニュアンスも感じられ、長期熟成に由来するメリットと思しき要素となっています。
突き抜けて美味いというタイプではありませんが、いずれにせよ冒頭述べたように悪くない仕上がりなのです。
少なくともシェリー系スコッチモルトで代表格で言えば、現行のマッカラン18年を飲むより、満足感は得られると思います。

※メインバライルの素性について、ニューメイクからのブレンデッドではないかとのコメントをいただき、改めて確認したところ該当する説明があり、一部表現を訂正させていただきました。(1/11修正)

グレンリベット 12年 アンブレンデッド 1980年代前半 43% 免税店向け流通

カテゴリ:
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GLENLIVET
12 YEARS OLD
Unblended all malt Scotch Whisky
1980's
Singapore duty not paid
1Litre 43%

グラス:テイスティンググラス
場所:お酒の美術館 神田店
時期:開封後1週間程度
評価:★★★★★★(6ー7)

香り:淡くブラウンシュガーや古酒っぽいニュアンス。すりおろした林檎、色の濃い蜂蜜、乾いた麦芽と土っぽいピーティーさ。酸味と合わせていぶりがっこのような要素もほのかに感じられる。

味:スムーズで心地よくドライな口当たりは麦と干し藁、徐々に熟した林檎と洋梨で蜜感もしっかりあるコクを感じるボディ。
余韻にかけては淡いシェリー感に加え、ほろ苦く、皮ごとかじった林檎のようなフルーティーさとピーティーさを伴い長く続く。

シェリー系のニュアンスはほのかにありつつ、その後のピュアシングルモルト表記時に主体的に感じられる、すりおろした林檎を思わせるフルーティーさと、蜂蜜などの甘みに通じるニュアンスが端々にある、まさに狭間のモルトである。加水すると林檎やおしろい系の甘味が引き立つ。

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昨年後半、妙に集中してテイスティングする機会があったのがグレンリベットのオールドボトル。そういえば年末最後のブラインドまでグレンリベットでした(笑)。
そんなわけで、2019年の更新1発目はグレンリベットでいきましょう。

このボトルはアンブレンデッドオールモルト表記なので、流通時期的には1970年代から1980年代前半ということになりますが、リッター表記で背面ラベルにバーコードがあり、かつ香味的に1980年代後期のピュアシングルモルト時代に通じる要素が強いことから、アンブレ時代後期の流通となる1982年〜1985年頃ではないかと感じています。

その香味は、先日レビューしたアンブレ表記初期の頃にあるシェリー系の強いタイプでは無く。むしろシェリー感は淡く青リンゴや洋梨などの白色系のフルーティーさと酸味、果皮を思わせる植物感を軽く伴う構成。麦芽風味やピートもしっかりとしていて、まさにオールドスタイルのグレンリベットという、古典的な香味を楽しめる仕上がりです。

(BAR Rosebankにてテイスティングした、アンブレンデッド表記の初期頃流通。写真の暗さで分かりづらいが、色合いもやや濃く、味わいはシェリー系のニュアンスが強い。)

(今回のボトルの数年後、1980年代後半から1990年代前半にかけてリリースされたと思われる、ピュアシングルモルト表記の同国免税向け。リフィル系の樽感に、林檎系の果実味がしっかりと備わって、共通するニュアンスが感じられる。裏ラベルは肖像画に微妙に違いが。)

さて、アンブレとピュアシングル表記のアザミラベル、どっちがオススメかというと、ボトルや流通時期によってややブレ幅の大きいアンブレ表記は当たれば赤玉時代の味わいがあるので間違いなくオススメなのですが。今回のように流通時期後期と思しきボトルを引くことを考えると・・・価格的にも品質的にも安定している、ピュアシングル表記の方がオススメしやすいかなと感じています。

ピュアシングル表記でもオールドスタイルのグレンリベットは十二分に味わえますからね。
それでも古い時代のものをということであれば、裏面にバーコード表記がなく、度数や要領表記が古い時代のものを調達するようにすると良いかもしれません。

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