カテゴリ:
昨夜は帰宅後1記事書いて力尽きてしまったので、こういう時は過去記事の移設で貯金を使いますw
カナディアンウイスキーについては店頭在庫があったりやすかったりで、そこそこオールドまで飲んでいます。
現行品についてはお察しくださいレベルで、オールドであっても味の単調さから1本まるっと飲むのはツライんですが・・・この独特な甘い飲み口は、たまに飲みたくなります。

CANADIANCLUB
750ml? 40%?
1940's
評価:★★★★★(5)

"柔らかい甘さと軽やかな香り立ち、バニラ、サトウキビ、小麦やトウモロコシなどの穀類を思わせるアロマ。
口当たりは柔らかくボディはライト、全体的に緩やかで薄めた糖蜜、バニラの甘さ。
フィニッシュはウッディな苦味を感じた後、ゆっくりと後に残らず消えていく。
まさにライド&スムース。"


ラベルにキングジョージ五世の没年(1936年)表記があるので、それ以降の流通と思われるボトル。
カナディアンウイスキーのオールドは、TAXシールに出荷年次が記載されているので流通年がわかりやすいですが、このボトルはさらに古いTAXシールのためか印字がありませんでした。
カナディアンクラブの通称であるCCの表記がなく、1950年代流通以降のものとはラベルやボトルタイプが違うので1940年代流通と見るのが妥当でしょう。
今から70〜80年ほど前のボトルと言うことになります。

(キングジョージ5世の国王在任期間の表記、キングジョージ6世の没年1962年以降は、この下にキングジョージ6世の表記が入る。)

カナディアンクラブといえば、禁酒法時代前後の大躍進無くしては語れません。
特に禁酒法時代まっただ中、アルカポネが密輸するために開発させたというスキットル型のボトル(ゲートボトル)は、オールド好きならず、話を聞いた人なら一度は興味を持つのではないでしょうか。
禁酒法の時代は1920年から1933年、今回のボトルはその後のモノになりますが、時期的にまだまだバーボンは復活しておらず、アメリカ市場を席巻していたころのものです。

穀類を連続蒸留するカナディアンやバーボンは、総じて同様の蒸留方式で作られるグレーンウィスキー系の味になります。
特にカナディアンは樽が新樽縛りではないためか、バーボンに比べて樽香が柔らかいものが多く、穀類由来の香味、バニラのような甘さ、文字通りスムースでライトを地でいく酒質です。
蒸留方法の関係もあって、1980、1970、1960・・・それぞれの年代の流通モノを飲み比べても方向性に大きな違いは感じられません。しいて言えば1980年代は雑味が少し増えたかなあという感じ。
以上からの推測ですが、禁酒法時代のものとその香味において大きな違いは無いと考えられます。

そして、オールドで違いがないなら、現行品でも違いは少ないはず・・・なんです。
ところが現行品と、オールド(1980年代以前)のカナディアンクラブを比較するとまったく味が違います。
現行のカナディアンクラブをディスるつもりはありませんが、効率化による大量のアルコール精製は、こういう形で味に響くんだなぁと感じる、現在のウィスキーを見る上でも、ひとつの指標のようとなるように思えてくるのです。

BAR等で見かけましたら、現行品とオールドとの飲み比べをすると、面白いと思います。


※本記事は昨年2月にWhisky linkに投稿したものを、一部加筆修正したものです。