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最近山崎の長熟モノのオークション価格がスゴイ事になってますね。
基本1本百万越え。ファーストロットの山崎50年が300万オーバーって一体誰が買ってるのか。
まぁ冷静に考えてアジア方面とか、どこぞの投資ファンドとかなんでしょうけれど、この過熱感は日本株なんて目じゃないです。
今回はそんな山崎の長熟モノを過去ストックから。

SUNTORY WHISKY
AGE UNKNOWN
"Master Blender Keizo Saji"
43% 750ml
 
評価:★★★★★★★(7)
 
"いりこやおがくず、お香のような独特なクセを感じる香り立ち。熟成感があり、上等なカラメルとチェリーや干し柿、深いコクを感じる甘さと微かな酸味。時間経過でコクのある甘さがクリーミーに感じられる。
口当たりは滑らかでクリーミーで複雑、濃縮感がある。熟したバナナ、干し柿、レーズンチョコレート、メレンゲクッキー、油絵具のようなクセ。香り同様にお香と甘い樽香が鼻に抜ける。フィニッシュはウッディーな苦みと色の濃い蜂蜜を思わせる甘さが長く続く。
加水は少量であれば香りが広がる印象がある。ロック、ハイボールは悪い出来ではなかったが、ミズナラ樽由来のクセが残り、自分は気になってしまう。推奨はストレートか少量加水で。"
 
佐治敬三氏についてはもう今更説明の必要も無いかと思いますが、サントリーの初代社長(寿屋から数えれば2代目)にして、2代目マスターブレンダー。
色々話題のある方ですが、ウイスキー関連ではシングルモルト山崎のリリース、白州蒸留所の建設と、まさに近年のジャパニーズウイスキーにおいて切っても切れない方。
 
その佐治敬三氏が勲一等瑞宝章を受賞(1989年)した際の祝賀パーティーで記念品として配付された非売品が、このAge Unknown。同氏自ら選定された25年以上熟成のモルト原酒で構成されており、単純に考えて最も若いもので1964年の蒸留ということになります。
つまり白州ではなく山崎蒸留所の原酒ということでもありますね。
香味はなんといってもミズナラ香。先日投稿した山崎樽出原酒15年でミズナラについて触れましたが、Age Unknownのミズナラ香はその比ではなく、もっとアクが強くクセのあるもの。新しめのミズナラ樽だったのか、かなり長期熟成の原酒だったのでしょう。
 
で、上述のように非常に貴重で高価なボトルなんですが・・・。
そして私の所有物でもないんですが・・・本当に好き勝手飲ませて貰いました。
ストレート、少量加水、ここまでは良いとして、その後はロックからのハイボール(笑)
思いっきり勝手した結果、結局ストレートが良いねコレは、という結論に至るワケです。
何事も挑戦だよ!兄貴!!

ビール大好きなKさん、いつもありがとうございます!