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グレンリベット 39年 1974-2013 エイコーン スペイサイド 51.3%

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SPEYSIDE
GLENLIVET
Aged 39 years
Distilled 1974
Bottled 2013
Cask type Sherry #8179
700ml 51.3%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:不明
評価:★★★★★★★(7)

香り:甘酸っぱくリッチなシェリー香、スパイシーな刺激もある。レーズンやクランベリー、ダークフルーツの入ったパウンドケーキ。時間と共により豊かなフルーティーさや艶やかな甘みが、ウッディーなほろ苦さと共に開いてくる。

味:リッチでコクのある口当たり。葡萄を皮ごとかじったような果実味とほろ苦さ、枝付きレーズン、微かにドライベリー。じわじわとカカオチョコレートを思わせるほろ苦いウッディネスが広がる。
余韻はドライ、スパイシーな刺激と共にシェリー樽由来の高貴な甘いアロマが鼻腔に抜けていく。

古きよき時代を思わせる、リッチでスパイシーでふくよかなグレンリベット。このシェリー感は、近年主流になりつつあるスパニッシュオークのシェリー樽では出せない。
加水不要。チェイサー片手にストレートで。


エイコーンからリリースされた、オリジナルボトリング。当時はしれっと発売されて、結構美味しいよと噂が立つ頃にはしれっと売り切れていた、そんなボトルだったと記憶。最近すっかり見なくなった、オールドタイプのシェリー感を持つ1本です。

ボトラーズを中心に1960年代から1970年代前半のグレンリベットは数多くリリースされていたところですが、その中でも特にBBR系列の同蒸留所リリースに、安定して良いものが多かったように記憶しています。
酒質の点で共通するのはニュートラルで癖のないベースにスパイシーな刺激。以前46%加水でありながら、今回のボトル以上にビリビリ刺激のくるボトルに当たったこともあり、この時期のグレンリベットの特徴だったのだろうなと思います。

一方、特筆すべきはシェリー感です。こうした香木感のあまり無い、30年以上の熟成を経てなおフルーティーで果実味のあるシェリー系モルトは、ボデガ払い出し、ソレラで使われていたアメリカンホワイトオークのシェリー樽によるものと考えています。
この手のシェリー感はここ1〜2年のリリースには本当に数がなく、モノによっては貴金属か何かかという価格がつくこともしばしばです。

現在ウイスキー業界では、古くウイスキーの熟成に使われてきたシェリー樽とは、シェリー酒輸送用のスパニッシュオーク樽であり、1986年に樽でのシェリー酒輸出が禁止されたため、それを再現するべくスペインのボデガではシーズニングでウイスキー熟成用の樽が作られている、という説が公開されています。
この説には違和感があり、根本的に辻褄の合わない部分が複数あります。
その点についてこの記事で指摘していくことは避けますが、何れにせよ古典的なシェリー樽熟成モルトを再現するのがシーズニングシェリー樽の当初の目的、到達点とするなら、この系統のボトルが量産されるようになれば、同技術・ノウハウは完成の域に到達したと言えるのだと思います。

しかし残念ながら近年のそれは熟成期間の長さとは無関係に、この領域とは別のところにあり、ゴールはまだ先にあると感じます。
ただ、別なベクトルで好ましい味わいの近年系シェリーのウイスキーを生み出しているのも事実。10年後、20年後、いつか今回のグレンリベットのような味わいのボトルが量産されるようになることを、愛好家の1人として願っています。

ブナハーブン 21年 1990-2012 エイコーン 53.1%

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BUNNAHABHAIN
ACORN’S Natural Malt Selection
Aged 21 Years
Distilled 1990
Bottled 2012
(Cask type Sherry)
700ml 53.1%

グラス:創吉テイスティング
量:30ml
場所:BAR飲み(Ambrosia)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:こなれた感じのリッチなシェリー感。ブラウンシュガー、微かな硫黄、徐々に黒蜜の甘い香りに変化。樽由来の軽いえぐみとビターなウッディネスも感じられる。

味:甘くリッチなシェリー風味。プルーン、カラメルソース、カカオチョコ、微かな硫黄。
中間はリッチな甘みからビターなフレーバーへ、余韻は甘くドライ、ほろ苦くウッディーで長く続き、チョコレートを思わせる戻りもある。


エイコーンがリリースしたブナハーブンのシェリーカスク仕様と思しきシングルカスク。
1980年代、1990年代のブナハーブンはシェリーのリリースが多いものの、所謂近年シェリー系というか、えぐかったり、硫黄が強かったり、好みを分けるボトルが多い印象があります。

今回のボトルもまた若干の硫黄感はあるのですが、全体的にはこなれていて嫌味が少なく、リッチな甘みとビターなウッディネスを楽しめるボトルに仕上がっていました。おそらく口開けはもっとえぐみが強かったのでしょうけれど、開封後の変化が良い方向に作用しているようです。
先日飲んだTWAのブナハーブン1991もシェリーそのものの質は良かったので、やはり1990年頃のブナハーブンは樽のめぐりが良かったのでしょうか。1990年前後の樽がどの程度残っているかわかりませんが、こういうシェリー系のリリースだったらアリだなと思います。

 
飲んでる最中にサービスで出てきた、チョコのショットグラスで飲むウイスキー。
選んでいただければ入れますよ、と中身は選択制で、「マスターのおすすめは?」と聞けば、シーバスミズナラというので「じゃ、それで」と。
実はシーバスミズナラはのっぺりとした味わいがあまり好みではないのですが、チョコレートの香りが良いアクセントになって、中々楽しんで飲む(食べる)ことが出来ました。
ただ、チョコレートは持つたびに溶けていくので、ゆっくり持っていると滑り落ちてしまう。サッと飲んで残り少なくなったらまとめて口の中へ。
シェリー系のウイスキーやバーボンなんかと、相性がよさそうな飲み方ですね。

インペリアル 17年 1995年蒸留 2012年ボトリング 52.3% エイコーン

カテゴリ:
IMPERIAL 
ACORN’S Natsural Malt Selection 
Aged 17 Years 
Distilled 1995 
Bottled 2012 
52.3% 700ml 
 
【ブラインドテイスティング】
地域:ハイランド(グレンモーレンジ)
年数:15~20年
度数:46%
樽:バーボンホグスヘッド
 
グラス:創吉テイスティング
量:30ml程度
場所:BAR(TWDイベント)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)
 
香り:ドライでオーキーな香り立ち、蜂蜜やバタースコッチの甘み、洋ナシ、リンゴのフルーティーさ、シトラスを思わせる爽やかなアロマもある。徐々に麦芽香やクルミ、ツンとした木香由来のエッジも立ってくる。
 
味:柔らかくオーク風味主体の口当たり。ワクシーな麦芽風味、マシュマロ、ドライアップル、盛り上がるような甘味から徐々にウッディでドライな舌触りへ。余韻はスパイシーで木材由来の渋み、エッジ、オーキーで華やか。
TWDでのテイスティング。Ambrosiaのマスター(名和さん)からの出題。エイコーンのどんぐりこと、ネイチャーシリーズのインペリアルです。
樽感主体なモルトで、樽材をしゃぶってるレベルのオーキーな風味がまず感じられますが、その中から麦芽系の風味など、いかにもハイランドなモルトという個性も感じられました。
その結果、テイスティングを一通り終えた全員の議論はハイランドだとしたら「どの蒸留所か」という方向に。そして結局モーレンジとしか思えないと。
自分は予想がふらふらしていて、モーレンジっぽいんだけどなんか違うというか、近年の樽感主体ロングモーンもありえるかなーなんて、そもそもハイランドじゃない蒸留所を出してきたり。度数の絞り込みも全然ダメですね。
 
スコアについては「樽しゃぶり系」の香味構成に対するとらえ方で、一番上の評価が4点、下が2点と分かれています。
その他の構成要素に関する評価はほぼ平均的でしたが、この構成を好みに感じなかった飲み手は、余韻も短いと感じたようです。意識が樽系のフレーバーに行っているのが、良い点、悪い点、どちらにも働いているように感じます。
こういう系統のボトルは最近のボトラーズに多いので、また感想をまとめてみたいです。
 
そう言えば前回のTWDでもインペリアルが出題されて、ハイランド、それもモーレンジを予想していました。もうインペリアルは大丈夫だろうと思ってたのに、これです(笑)。
会の後半に入って集中が切れてきたのか、しっかりとボトルに向き合えてない証拠であり、これじゃいかんなぁと、次の1杯に向けて褌を締めなおす良いキッカケになりました。
(順番は前後しますが、ラストはスプリングバンク ローカルバーレイ16年でした。)

ダルユーイン 22年 1992年蒸留 2014年ボトリング エイコーン グランドギャラリー

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DAILUAINE 
La Grande Galerie 
Aged 22 Years 
Distilled 1992 
Bottled 2014 
Cask type Hogshead 
700ml 53% 
 
グラス:グレンケアン
量:30ml程度
場所:個人開催イベント
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:ツンとしてドライ、華やかなオーク香、洋梨やドライパイナップルを思わせるフルーティーさと麦芽の白い部分。ほのかに木のエグみと酸味、香りそのもののトーンが高く、厚みはあまり感じない。

味:ツンとしたアルコール感、乾いた木のえぐみが少々。オーク系の風味が主体で黄色いフルーツとバニラ、麦芽、余韻にかけて綺麗に広がる。トーンの高いフィニッシュ。
 
エイコーンがリリースしたギャラリーシリーズの一つ。このボトルは第2弾に当たるリリースで、ラベルはイラストレーターいづのかじ氏の書かれたイラストが使われています。
配色は白と黒のみ、しかしこれがプロの技なのか何とも目を引くデザイン・・・と、最近ありがちなラベルでのジャケ買い狙いが垣間見えるボトル。
確かにセンスのいいラベルは所有欲を満たしてくれるのですが、重要なのは中身でしょってことで肝心の中身の紹介に移ると、これが良く言えばオーソドックスな、厳しく言えばひねりの無い近年系ダルユーインです。
 
悪く聞こえてしまうかもしれないので、白黒はっきりお伝えするならば旨いボトルです。
オーク系の華やかさにダルユーインらしいバニラを思わせる麦芽風味、余韻にかけてフルーティーで、安心して飲める(薦められる)ボトルだと思います。
ただ、この仕上がりは近年のボトラーズに多い構成で、樽感は感じられるのですがフレーバーの角は取れ切れておらず、突き抜けるような感動は少ないんですよね。
一方でこれは発売直後の今飲むならばであり、この系統で10年、20年瓶熟させればかなり良くなる予感がします。
ボディの適度な厚みや余韻のフルーティーさ、これがフレーバーの角と合わせてこなれた時に、食べごろに熟した果実のような旨みに繋がるのではと。
今飲んでもそこそこですが、将来的にはかなり期待出来そうなボトルでした。

このボトルはウイスキー仲間のS兄さん主催イベントで頂きました。
いつもありがとうございます!
 

グレンカダム 22年 (1991-2013) エイコーン・フレンズオブオーク

カテゴリ:
そういえば、最近ボトラーズ系の投稿がめっきりでした。
ざっと見返しても、現行オフィシャル、オフィシャルオールド、現行・・・えーっと最後にボトラーズを紹介したのは1週間前だ(笑)。

自分の興味というか嗜好がどこに向いているか一発でわかるブログ内容ですね。
まぁだからこそ独自色が出て、"置場らしい"情報発信に繋がっていくのだと思いますが、たまにはボトラーのリリースなんて記事化してみますか。
ということでまだ買えそうなところから1本。最近オフィシャルボトルのレベル向上がハンパないグレンカダムです。

FRIENDS of OAK
GLENCADAM
Aged 22 Years
Distilled 1991
Bottled 2013
700ml 46%

評価:★★★★★(5)

"乾いた麦芽香、最初は植物質でツンとした香りだが徐々にアロエを思わせる品の良い甘さと微かな酸味。樽香は控えめで全体的にプレーンな構成。
口当たりはドライで華やか、少々トゲトゲしさも感じる。レモングラスや麦芽、グレープフルーツ果汁を思わせる苦みと酸味、微かにピーティー。
フィニッシュは香ばしさもある麦芽風味、ほどよい苦みが爽やかに感じられる。"

エイコーンが輸入するフレンズオブオークシリーズ。
白地に水彩画チックな色使いのラベルは、バックバーにあるとイヤでも目を引きますね。
ただほとんどのラベルが中身とリンクしているわけではないので、なぜ雷鳥かは置いておくとして・・・。

グレンカダムの特徴は、なんと言ってもクリーミーな麦芽風味。
バーボン樽との相性も良く、オーク系のフルーツが乗った現行品の15年46%は完成度の高いオフィシャルボトルに仕上がっています。
そこにきて今回のフレンズオブオークですが、加水で46%ですがクリーミーというよりはフレーバーにカドがある構成。
ニュートラルというか原酒そのままの主張というか、少々やんちゃな感じです。

恐らく複数回使用後のシェリーバットやホグスヘッドの大きな樽で熟成させたのでしょう。
特に香りでは熟成感が拾いにくいため、ノージングでは22年間の熟成を感じ取ることは難しいかもしれません。
その代わり味わいは酒質の良さを感じる要素がいくつかあり、樽だし原酒だからこその面目躍如。
こういうボトルを飲んだ後でオフィシャルを飲むと、違う発見に繋がりそうです。

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